リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

音楽界三大ヤッチャッタ(2)

2020年05月21日 19時02分06秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
「ノルウェーの森」というタイトルになったのは、当時東芝音楽工業でビートルズ担当のディレクターだった方がエイヤッて付けてしまったからだそうです。(ウィキ)

当時の日本人でこの邦題に疑問を持った人はさすがに多かったとは思います。ビートルズはその頃インド哲学に傾倒していて、シタールも習って本曲に取り入れています。意味不明の訳の内容は、サトリの世界を表したとか、彼らは何かの薬物もやっていたという噂もあり、薬でラリっていた世界なんだ、と思っていた人もいたのではないでしょうか。

もっともノルウェーの森の場合は、このタイトルを考えた人は普通のオッサンですが、なんせ著名なビートルズの曲です。それに大作家の村上春樹氏も同名の小説を書いているし。

さらに村上春樹氏による同名の小説がヒットして、この楽曲と小説が結びついてしまい、訳の誤りが訂正されないまま今日に至っています。村上氏の作品は英語に翻訳されていますが、英語で読んだ人のタイトルのイメージは日本人のそれとは異なるはずです。

エライ人とか有名な人が言ったり関連している語句は意味不明であっても皆さん真剣に考えます。奥に何かすごい大きな内容があるのではと考えを巡らすのですが、でも考えてもすぐにはわからない。まぁ多分何かあるんだろう、というところで思考がストップする。これを「人の望みの喜び効果」と言いますが(私が言っているだけです)、本曲の邦題および歌詞日本語訳にもこの効果が現出しております。