リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ええかっこしい

2021年02月22日 10時48分36秒 | 日々のこと
第二次世界大戦中アメリカに在住の日系人は施設に強制収容させられましたが、今年はルーズベルト大統領がその施策関連の大統領令に署名してから79年を迎えるそうです。先ごろアメリカのバイデン大統領が第二次世界大戦中の日系人収容について謝罪を表明したそうです。大戦中の強制収容に関しては、レーガン政権(共和党)時代の1988年に謝罪と賠償が行われています。切りの悪い79年目に取って付けたような声明は、アメリカ民主党の政治家のお得意ポーズかも知れません。

トランプ大統領の前任者、民主党のオバマ大統領もリベラルイメージを全面的に出していましたが、よく見てみるとかなりエグいところもありました。例えば広島訪問。彼が広島を訪問したときには、いわゆる「核のフットボール」という核攻撃の許可を出せる各種道具が入った黒いブリーフケースを持った人も同行しています。

核のフットボール

これって何か悪い冗談ですよね。広島における彼のスピーチもざっと目を通して見ました。Seventy-one years ago, on a bright, cloudless morning, death fell from the sky and the world was changed.(71年前、晴れ渡った雲一つない朝、死が空から舞い降り世界が変わってしまった)あんたの口でそんな風にいうんかい!という感じですねぇ。いかに交戦中とは言え、十数万人にのぼる非戦闘員を殺戮した国の大統領が広島に来たわけですから、謝罪のひとつやふたつ言うかと思っていました。

私の地方のことばではこのおふたりみたいな人のことを「ええかっこしい」と言います。「ええかっこ」したらアメリカ国内外でリベラル度があがるのでしょうけど、日本は単に踏み台にされただけです。