リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

(続)呪われたオリンピック

2021年02月14日 15時45分22秒 | 音楽系
昨夜ぼちぼち寝ようかなと思い、最後のネットニュースを見て驚きました。関東地方を中心に何十万戸が停電しているとあるではありませんか。何が原因かと思い他の記事を見てみますと、福島沖を震源地とする震度6強の大きな地震がありました。10年前の東日本大震災の余震だそうです。

昨日のエントリーで、「とどめの一発」の話をしましたが、このような自然災害が「とどめ」になる可能性もあります。最近では夏の豪雨災害が毎年のように各地で起こっています。日本はもともと災害の多い国ですが、最近は地震や豪雨災害が以前よりは明らかに増えている感じがします。仮に昨年の夏のような豪雨災害が起これば、オリンピックをやって浮かれているのはおかしいでしょう。

幸いにして伊勢湾台風を上回る台風はその後襲来していませんが、温暖化している昨今であればなおのこと用心しなくてはなりません。戦後からしばらくは大きな地震はなかったですが、20世紀の後半からまた「地震期」に入ったかのように大きな地震が続いています。と言いますか今の状態が日本列島にとっては普通で、地震が少なかった戦後50年くらいが例外的だったのかも知れません。その例外期に東京オリンピックが開催され、高度経済成もありました。

日本はこう言った災害の備えを絶えずしておく必要があります。「とどめの一発」で2020オリンピックが終止にならなくても、この先10年くらいのスパンでみますと大きな災害は必ず起こると見ておいた方がいいです。そんなときオリンピックで浮かれて沢山の国の資産を浪費してしまい、いざというときに対策が手薄になったり、長期的な対策がとれなくなったりするのでは困ります。

「とどめの一発」で中止になるのは最悪のストーリーですが、仮に実施できたとしても財政的には疲弊してしまうでしょうから、将来の災害に強靭な国づくりは後退します。

感染者数が減ってワクチン接種も始まろうとしているとはいえ、まだまだコロナ禍が継続している現状では、オリンピックに関してはもうすでにハッピー・ストーリーはありません。少しでもマシにするために即刻オリンピックは中止です。延期ではありません。