リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

懐かしの楽器たち(8)

2021年08月25日 12時36分50秒 | 音楽系
77年に入手したリード・ガルブレイスの楽器は音がやせていてあまり満足はしていませんでしたが、結構いろんなコンサートで使ってはいました。そんなとき日本に一時帰国していた今村氏にマティアス・デュルビーを見せてもらい、今までの楽器にないときめきを感じました。

79年に2度目の渡欧でスイスに行きましたが、その帰りにパリのデュルビーのスタジオに立ち寄りました。その少し前に楽器のオーダーを出していたのか、スタジオ訪問の際にオーダーしたのかはもう覚えていませんが、とにかくその頃にセバスチャン・シェレのモデルの13コースバロックを注文しました。リードの楽器は当時トヨタ自動車に勤めていた方が欲しいとおっしゃっていたのでお譲りしました。

デュルビーを入手したのは1982年夏です。ちょうどその頃スイスからたまたま日本に帰国されるというフルート奏者の方がいらして、パリのデュルビーのスタジオまで行って楽器と一緒に帰国して頂くというメンドクサイ話をその方が引き受けて頂きました。もっとも安全な方法でしたので本当に有難かったです。もちろん充分なお礼はさせて頂きました。