リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

野田暉行 ギター協奏曲の楽譜

2021年11月18日 21時48分48秒 | 音楽系
野田暉行という作曲家はあまり世間では知られていないかも知れませんが、1940年三重県生まれの作曲家で長らく東京藝術大学
で教鞭を執られていた方です。バーゼル音楽院には東京藝大出身の人が何人かいましたが、野田先生に教えてもらったという方もいました。現在81歳ですが現役の作曲家としては一柳慧に次ぐ年齢の大家です。

氏がギター協奏曲を始め室内楽や独奏曲を作曲しているというのは知る人ぞ知るですが、録音されているのは多分山下和仁のギター、尾高忠明指揮東京フィルハーモニー交響楽団によるギター協奏曲だけだと思います。

この協奏曲は武蔵野音楽院創立30周年記念委嘱作品(1984)で樫本滋郎氏に捧げられています。この曲はいいですよ。前からぜひ楽譜も見てみたいと思っていましたが、なかなかこの手の作品が出版されることはありません。

最近ちょっとまた気になってネットで調べてみましたら、全音から出版されていたことがわかりました。ただすでに絶版になっていて入手は難しいみたいでした。ひょっとしたらメルカリに、なんて思い探してみましたら何とありました。それも半額以下の2000円です。メルカリには売り上げ金がありますのでそれを使ってゲットしました。


(斜めに入っている直線はそういうデザインです。誰かが書き入れたのではありません。念のため)

届きましたらなんと新品です。まぁ正確に言えば新品同様です。ページをめくった形跡もないみたいです。奥付を見ましたら2011年に第1版第2刷出版とあり送られてきたのは2011年のものです。ある意味とんでもない掘り出しものでした。