リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

テーレマン?

2022年06月29日 14時03分38秒 | 音楽系
テレビの高校講座の世界史を見ていましたら、イスタンブールのことをイスタンブルって言っていました。今は変わっているんですねぇ。いまどきの高校生が私の言い方を聞いたら、「あのジーさん、イスタンブルのことをスタンブールだって。プッ」です。

しかし勝手に変えないでほしいです。昔は〽飛んでイスタンブ~~ル、って歌が流行っていたくらいですから古い日本国民はみんなイスタンブールでしょ。

多分学習指導要領が新しくなった時に変更されたのだと思いますが、どうして変えちゃうのでしょう。一旦定着したのに。原語の発音に近いから変えたのかも知れませんが、どっちみち日本語のカタカナを読むのですから原語とは発音が異なります。現地の発音をできるだけ尊重して、というバカバカしい考えが支配しているのかも知れませんが、例えば英語圏の人はみな英語式の読み方や言い方で通しています。他国や多言語に遠慮なんかしていません。日本語における外国の固有名詞もそれでいいのです。自分式、自国式です。

最近はヒットラーはヒトラー、ネール首相はネルー首相です。ヒットラーもヒトラーもどっちみちHitlerとは全く発音は異なります。この調子で行くとホルボーンはホルブン、テレマンはテーレマンになるのかも。高校生の時、現代国語の先生が「アンデルセンという名前は、将来はデンマーク語の発音に近いアネルソンになっているかもしれません」と予言されていましたが、これは残念ながらはずれました。(ホントはアネスンが一番近い?)

自然に変化していくのはいいですが、学習指導要領や何らかの政治的圧力で言い方を変えてしまうのは不健全です。