リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

日本における長生きのリスク

2023年09月03日 14時12分24秒 | 日々のこと
新聞に106歳の方で関東大震災と東日本大震災の両方を体験された方の話が出て言いました。ことしは関東大震災から100年ですが、長生きするとそういうお気の毒なケースも出てくるわけです。

日本ではこの100年間におおきな地震や台風が何度もありました。これらの災害のはざまで生涯を終えるにはもともと災害が少ない地域に住みある程度短命でないといけません。

日本に住んでいる限りはどこに住んでいてもアウトみたいですが、地震や台風の空白地帯というところもあるみたいです。同じ空白地帯でも地震の場合はたとえ300年くらい大きな地震が起こっていないところでももうそろそろ大きなヤツが来る直前かもしれません。台風は地域や地形に関係があるので来ない地域には来ないような感じです。岐阜県のある小さな町や北海道の北東部にそういうところがあるそうです。

そういったところに引っ越しをして100年以上の生涯を全うするというのも手ですが、生活が不便そうです。北海道の場合だったら寒そうです。そういうところだかえって100年以上生きられないかもしれません。

スイスのバーゼルは1356年に大地震が起こって街が壊滅状態になったそうですが、それ以降は大地震は起こっていません。もちろん台風なんて来ません。私が留学していた時に1回だけちょっとした地震がありました。多分震度3行くか行かないかでしたが下宿の住人や近所の人は大騒ぎでした。私的には大きなトラックが近所を通ったかなくらいでしたが。しかし日本とえらい違いですねぇ。戦災にもあっていませんし。

私は小さいときに伊勢湾台風に罹災していますが、もしめでたく100歳の長寿を得たら、その間にもう一回くらい大きな台風とか地震の罹災は覚悟しておかなくてはいけません。短命なのもつらいですが、日本では長生きもつらいものです。