バロック・リュートのバスのオクターブにはナイルガットを使っています。音的にはまずまずといったところでしょうか。ちょっと出すぎのような感じもしますが。
ただナイルガットは少し問題があって、太いナイルガット弦は温度の感受性が他の素材と逆になります。ガットも含み、ナイルガット以外の素材は温度が上昇すると音程も上昇します。ところがナイルガットの場合、一定の太さより太くなると(というか1-3コース用以外は)温度が上昇すると音程が下降します。温度が下降すると音程は上昇します。
この特性は弦が24本もある13コースバロック・リュートにとってはとても困ったもので、部屋の温度が上がってくるとバス弦とオクターブ弦の乖離が結構目立ち何度も調整に迫られます。みんないっしょに音程が上がってくれればほとんど調整なしか微調整で済むのですが。
カーボン弦は現在4コース、5コース、6コースのバスに使っています。カーボン弦を1,2コースに使うと結構キンキンするので、バスのオクターブ弦に使うと悪目立ちするのではと思い使っていませんでした。
気温による音程上下が他の素材と逆になって使いにくいが、カーボンにすると音に問題が出るだろうと考えナイルガットを使っていました。いわば食わず嫌いみたいな感じでしたが、今回試しに6、10、12コースのオクターブにカーボンを張ってみました。(Savarez KF弦です)とびとびのコースに張ったのは手持ちがこれだけしかなかったからです。(笑)
結果は、ナイルガットよりいいです。音色もむしろナイルガットより落ち着いています。先入観をもたずもっと早くから張っていればよかったですねぇ。早速残りの分も注文を出しました。
ただナイルガットは少し問題があって、太いナイルガット弦は温度の感受性が他の素材と逆になります。ガットも含み、ナイルガット以外の素材は温度が上昇すると音程も上昇します。ところがナイルガットの場合、一定の太さより太くなると(というか1-3コース用以外は)温度が上昇すると音程が下降します。温度が下降すると音程は上昇します。
この特性は弦が24本もある13コースバロック・リュートにとってはとても困ったもので、部屋の温度が上がってくるとバス弦とオクターブ弦の乖離が結構目立ち何度も調整に迫られます。みんないっしょに音程が上がってくれればほとんど調整なしか微調整で済むのですが。
カーボン弦は現在4コース、5コース、6コースのバスに使っています。カーボン弦を1,2コースに使うと結構キンキンするので、バスのオクターブ弦に使うと悪目立ちするのではと思い使っていませんでした。
気温による音程上下が他の素材と逆になって使いにくいが、カーボンにすると音に問題が出るだろうと考えナイルガットを使っていました。いわば食わず嫌いみたいな感じでしたが、今回試しに6、10、12コースのオクターブにカーボンを張ってみました。(Savarez KF弦です)とびとびのコースに張ったのは手持ちがこれだけしかなかったからです。(笑)
結果は、ナイルガットよりいいです。音色もむしろナイルガットより落ち着いています。先入観をもたずもっと早くから張っていればよかったですねぇ。早速残りの分も注文を出しました。