デジタルチューナーが普及してからは、アマチュアギターアンサンブルで滅茶苦茶音が狂っているまま演奏することはさすがになくなりました。50年くらい前はそれはもう・・・では完全に合っているかというと実はそうではありません。耳栓をしたくなるようなレベルのアンサンブルはなくなったというレベルです。
ギアの糸巻きがついていて弦が6本しかないギターでもこんな塩梅ですから、24本も弦がある13コースのバロック・リュートではその大変さは推して知るべしです。
バロック・リュートの場合はチューナーを使うしかきちんと調弦をする方法はなさそうに思えます。今まで沢山のアマチュアの方のレッスンや演奏を見聞きしてきましたが、チューナーを使わず、例えば3コースのラだけチューナーから音をもらって残りの弦をきちんと合わせることができる人は知りません。
チューナーのメーターできちんと合わせることができればそれでいいんじゃん、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、チューナーで合わせる場合はチューナーが判断した情報に合わせて調弦しているのであって本来の音と音を(つまり現物同士)つき合わせて比較しているのではありません。ここで問題になるのは「チューナーの判断」です。チューナーは例えば弦が不良で音程が一定でない場合も答えを出します。それに合わせるということはそもそも変ですよね。適当に数値を丸めるんでしょう。もっとも精度の高いチューナーで針のメーターがついているものだと針が迷ってたりする場合もありますが。チューナーのメーターで合わせられるのは「大体のところ」です。
リュートは音量が小さく音の時速時間が短い上、弦が多いと来ていますから調弦は技術的にも大変でかつ時間もかかります。バロック・リュートならなおさらです。「大体のところ」でも合わせられるチューナーの登場は画期的だとは思います。
でも実はひとつ大きな問題があります。どの弦楽器でも同じですが、弦は数分も経てばバランスが狂いだします。気温や湿度(特にガットの場合)の変化があればどんなに安定していた弦でもたちどころに狂います。ひとりであれ人前であれ、演奏するときは狂ってきた弦を微調整していく必要があるのです。少し前私の生徒さんで、「センセ、夕べ寝る前にきちんと調弦したので今日はバッチリあっています」とレッスンの前に誇らしげにおっしゃった方がいましたが、そんなことは絶対ないのです。
ギアの糸巻きがついていて弦が6本しかないギターでもこんな塩梅ですから、24本も弦がある13コースのバロック・リュートではその大変さは推して知るべしです。
バロック・リュートの場合はチューナーを使うしかきちんと調弦をする方法はなさそうに思えます。今まで沢山のアマチュアの方のレッスンや演奏を見聞きしてきましたが、チューナーを使わず、例えば3コースのラだけチューナーから音をもらって残りの弦をきちんと合わせることができる人は知りません。
チューナーのメーターできちんと合わせることができればそれでいいんじゃん、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、チューナーで合わせる場合はチューナーが判断した情報に合わせて調弦しているのであって本来の音と音を(つまり現物同士)つき合わせて比較しているのではありません。ここで問題になるのは「チューナーの判断」です。チューナーは例えば弦が不良で音程が一定でない場合も答えを出します。それに合わせるということはそもそも変ですよね。適当に数値を丸めるんでしょう。もっとも精度の高いチューナーで針のメーターがついているものだと針が迷ってたりする場合もありますが。チューナーのメーターで合わせられるのは「大体のところ」です。
リュートは音量が小さく音の時速時間が短い上、弦が多いと来ていますから調弦は技術的にも大変でかつ時間もかかります。バロック・リュートならなおさらです。「大体のところ」でも合わせられるチューナーの登場は画期的だとは思います。
でも実はひとつ大きな問題があります。どの弦楽器でも同じですが、弦は数分も経てばバランスが狂いだします。気温や湿度(特にガットの場合)の変化があればどんなに安定していた弦でもたちどころに狂います。ひとりであれ人前であれ、演奏するときは狂ってきた弦を微調整していく必要があるのです。少し前私の生徒さんで、「センセ、夕べ寝る前にきちんと調弦したので今日はバッチリあっています」とレッスンの前に誇らしげにおっしゃった方がいましたが、そんなことは絶対ないのです。