リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

50年ぶりの低さ

2022年02月18日 10時57分48秒 | 日々のこと
円の購買力が50年ぶりの低さなんだとか。正確に言うと円の実質実効為替レートが1972年6月以来の低水準だそうで、経済のことはよく分かりませんがヤバいことには違いないと思います。日本の国力がどんどん低下していくことにつながるのでしょうか。

1972年というと私が初めてリュートを購入した年です。円の力はあの頃のレベル?確かまだ固定相場の時代で1ドル360円でした。私はその2年後あたりから海外の図書館・博物館から楽譜をマイクロフィルムの形で調達し始めるのですが、その頃は変動相場になっていました。1974年にグラスゴーのミッチェル図書館にゴットフリート・ケラーの通奏低音に関する理論書※のマイクロフィルムコピーを発注したときの相場は1ポンド666.8円(郵便局扱いのレート)でした。このときは実はマイクロフィルムではなく「ゼロックスコピー」が届いて送料込み1896円でした。当時の物価を考えても楽譜としては意外と安いと思います。ちなみに2月7日申し込みの手紙を書いて最終的にモノが到着したのが3月25日でした。このあたりは時代ですねぇ。まだグラスゴーは十分遠かったです。

円がこんな状態ですからリュートに関しては全て輸入に頼っている私としてはお金がかかって仕方ありません。2005~10年頃は実はスイスのモーリス・オッティジェーの楽器の方が国内製作家の楽器よりずっと安く買えたので何人かの生徒さんにはモーリスの楽器を薦めていました。中には瞬間的でしたが1スイスフランが80円を割り込む局面があってそのときにすかさず楽器代全額を前払いした「勝負師」もいらっしゃいました。

今はそういった金銭的なメリットは全くなくなりモーリスのバロックなんか100万で買えるかどうかという感じです。まぁこれは単純に為替レートの話で、その前に「実質実効」がついた為替レートとどう関連しているのかはよくわかりませんが、まぁ得をする話ではないことは間違いありません。

※A Compleat method for attaining to play a Thorough basse upon either Organ, Harpsicord or Theorbo-Lute, London 1707
この本の内容に関してはいずれ紹介していこうと思っています。

ASUS MiniPC

2022年02月17日 11時27分11秒 | 日々のこと
昨日アマゾンに発注しましたASUSのベアボーン、早くも今朝到着しました。あのIntel NUC の品不足はいったい何なのでしょうね。ASUSは台湾のメーカーで20数年くらい前はOEMが中心だったのですが、その後自社ブランドを構築、今に至っています。マザボでは老舗企業のひとつです。ここで日本のメーカーは何をしているのだとか日本は遅れている、なんて嘆いてみせたりはしません。それは20世紀の1990年代にすること、もうとっくにパラダイムはシフトしています。

配達員の方から受け取った荷物にがえらいちいさく薄く軽いので、ひょっとしたら別のモノかなとも思いましたが、開けてみると予定通りのASUSの品でした。なんかIntel のものより小さい感じがします。



こちらは電源ケーブルが付いているので(普通そうですけど)、ついていないIntel NUC用に買ったケーブルが不要になりました。これはメルカリですね。買ってくれる方がいますかね?一応新品未開封ですけど。

さてこれから私のデスクトップのSSDのクローンを作り、それをASUSの品に装着、あとメモリをセットアップして完成!完成というにはあまりにも手数が少ないですが。(笑)


売れに売れて?

2022年02月16日 11時37分39秒 | 日々のこと
息子に頼まれて作ることになったパソコンパーツを昨年末に発注したのですが、一番肝心なベアボーンキットだけがなかなか届きません。(世の中普通は息子に製作を依頼するのですが、ウチは逆です(笑))それ以外のモノはとっくに届いています。

パソコンを作るといっても今回はベアボーンを使うことにしたので楽チンです。昨年末には完成させようと思っていたのですが、なかなかモノが届きません。しばらくして、在庫が欠品しているのでお届けは1月に末になる旨のメイルをいただきました。

1月末になってもまだ届かないなと思っていたら、今度は2月末のお届け、最近またメイルが来て今度は3月末のお届け。あれ?どうなっているのでしょうか。昨今の半導体不足の影響で生産ができないのでしょうか。でも今ノートパソコンは普通に売っていますよね。私が注文したのは、旧製品ではなく、11世代のIntel CPUを積んだ現行品です。他のサイトで見ても全て「お取り寄せ」になっていてすぐには入手できません。プレミアム価格になって倍ぐらいのお値段になっているECサイトもありました。売れに売れてでしょうか?

そこで別のメーカーを調べてみすと台湾のASUSがAMDのCPUを搭載しているベアボーンを今月の7日に出しています。CPUはRyzen 5700Uで最高スペックのものではないみたいですが、Intel Core i7クラスのものだと思います。息子のコンピュータの用途が主に音楽関係なので、一応藤本健さんのサイトで調べてみましたが、AMDのCPUでもDAWなどの音楽関係のアプリはは問題なく動くようです。昔(20数年前)は音楽関係のアプリはインテルCPUじゃないと安定動作しないと言われていましたので、私はいまだにインテルを使っていますが、今はもうそんなことを考える必要はなさそうです。

このASUSのベアボーンはIntel Nucより1万円数千円ほど安いし、もうこっちに決定ですね。安くて速いAMDです。Intel Nucはキャンセルしてアマゾンで購入です。アマゾンだと何と明日到着します。


昭和の報告書

2022年02月15日 10時02分06秒 | 日々のこと
バロック音楽の旅14の事業終了報告書を提出しました。これで本年度のバロック音楽の旅は全て終わりました。会計報告の計算はエクセルで処理するのですが、紙に書いて出す式のはなんとかならんですかねぇ、このデジタル時代に。

記入するための書類は5月の認定時に頂いているのですが、そのうちの何枚かは自分でワードで作り直しました。提出するのは、終了報告書、実績報告書、収支決算所、講座開催写真、受講者出欠表、支払金(市からの補助金)口座振替依頼書、講師謝礼支出調書です。これらのうち、最後ふたつを除いたものをワードで作ったり、エクセルで作成しプリントアウトできるようにしました。これを最初からワードの書式で用意してほしいところです。

いちいち面倒なのはおわりふたつの書類、まぁ書くのは大したことはないので、そんなに面倒くさがるなと叱られそうですが、手書きで、はんこを押して口座名義人のカタカナはひとマスずつ書き、濁点はひとマス使い、姓と名の間はひとマス空けて書くという、40年以上前の昭和時代のやり方です。こういうのを変えてほしいんですよね。

そして提出自体もいちいち紙に印刷して持参(または郵送)ではなくPDFで受け取ってほしいです。ファックスではないですよ!この程度のことなら今のシステムでも十分に可能です。要するにデジタル化する気がないんですね。

まぁ向こうにも言い分があるのでしょう。いきなりデジタルオンリーにしてしまうと、提出する側の体制が整っていないかも知れないので、とりあえず旧来の方法で提出してもらうのだ、と言うような。でも低い方に合わせていてはいつまでもデジタル化が促進されません。何も何億も予算をつけて推進するだけがデジタル化ではありません。もっとみなさん勉強して意識改革をしてやれるところからやって行きましょう。

驚愕の書!「イベルメクチン」大村智編著

2022年02月14日 17時57分32秒 | 日々のこと
2020年の年末にとある喫茶店でイベルメクチンに関する記事を読みました。いわゆる第3波を迎えた頃で、21年の正月を過ぎて感染が拡大していった頃です。

その記事によりますと、イベルメクチンという薬はとても安価で、すでに抗寄生虫薬としての長い滋養実績があるということでした。それが新型コロナにも効くという触れ込みの記事でした。その薬を開発されたのがその研究開発で2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智博士です。

日本人が開発した薬ということは、そのうち日本初の治療薬として世界中に広まるな、とその記事を読んだ後思いました。ところがその後イベルメクチンに関する情報はぱったりと途絶えてしまいました。そして昨年の9月の初め頃アメリカの権威ある医学系の団体が、イベルメクチンの処方箋の発行および処方することを強く反対するという声明を出しました。

これは報道されましたが、「そんなもんなんや。やっぱり効かんのかな」くらいに思っていましたが、なんかちょっと怪しい感じもしていました。そのうっすら感じていた疑問がわかると思い最近購入して読んだのが、今回のエントリーのタイトルにあります「イベルメクチン」大村智編著です。この本の副題に「新型コロナ治療の救世主になり得るのか」とありますが、そういうキャッチフレーズの本にありがちなトンデモ本ではもちろんありません。

読んでみて、「やっぱり・・・」という感じがしました。ちゃんとした科学者なら絶対にしないような信頼性が低い治験データを元にイベルメクチンの無効性を論文に書いたり、さらにそのような論文を根拠として、アメリカのFDAやWHOなどの著名な機関が「イベルメクチンは効かん!とかそんなん使う必要ない!」などと表明したり、それを根拠にYouTubeなどのデジタル系メディアの情報が遮断されたり、国内のマスメディアも採りあげない、という事実が書かれていました。

本書の146ページから引用しますと、

科学的なデータに基づいて決定されるべき事柄が、巨大なワクチン市場や新規医薬品市場を見込んだ巨大製薬企業が多額の資金を投じて主導する巨大科学、多数の研究者を動員して行われる巨大試験、巨大国際機関、巨大学会、巨大メディアの組み合わせによる非科学的で政治炊き・経済的な虚偽情報に基づいて決定されている。

イベルメクチンは一錠1ドル程度でお値段が安いそうですから、そんなもんが広まってしまったらカネが儲からないということで製薬企業、国家、研究機関がグルになって普及の阻止をしているということのようです。ありがちなことでしょうけど、やり方があまりにも露骨ですね。

ワクチン接種の3回目でもたもたしている岸田政権ですが、もう近いうちに第6波は収束するという専門家もいますし、ワクチン3回目を接種する人も激減するでしょう。そうなったらワクチン接種開始が遅れたことの責任を追求され、政権の命取りです。その前に治療薬としてのイベルメクチン使用を普及という手をバーンと打つべきです。岸田さん聞いてらっしゃいますか?

副反応

2022年02月13日 19時22分53秒 | 日々のこと
金曜日のワクチン接種後、その日の夕方頃から接種部位が少し痛み何か少し熱っぽい感じもしてきました。昨年6月の第2回目接種のときはほんの軽い痛みを接種部位に感じただけなので今回はもうちょっときついのかなと身構えていました。

その日の夜には少し体温が上がって来た感じがしましたので、測定してみると36度台でしたがいつもよりは高い感じがしました。11時頃に今日は早めに寝ようとパジャマに着替えたところ急に悪寒がしてきたので、電気あんかを足元に入れて寝ました。

翌日は若干熱っぽい感じもあるものの、特に問題はない感じでした。午前中と午後のオンラインレッスンをこなしましたが、最後の人が終わったあたりで熱っぽさが増してきました。夕方になるとそして接種部位の痛みが少し増し、肩甲骨あたりの筋肉に異様な痛みを感じるようになってきました。これはひどくならないうちに頼まれている仕事をしておかねば(仕事熱心ですね)とコンピュータに向かい仕事を始めましたが、いつもと勝手が違って立っていても(最近は高さ調整ができるテーブルを使っています)眠たくなり仕事継続は不可能となりました。熱を計ってみたら37度3分ありましたので8時半頃に就寝しました。

爆睡して翌日8時過ぎに目を覚ましました。何と12時間ほど寝ていたことになります。目覚めたときは何か嵐が過ぎ去ったかのような爽快感を感じました。筋肉の痛みは少し残っていますが、運動不足で運動して翌日少し筋肉が痛む程度のもので不快なものではありません。熱も平熱に戻りました。

これがいわゆる副反応というヤツですね。今日は家内がワクチン接種を受けましたが、すでにダウンしています。これから3回目のワクチン接種をされる方はよく言われているように翌日か場合によっては翌々日はお休みにしておいた方が無難です。

バッハ作曲 BWV208より第9曲のアリア

2022年02月12日 15時54分59秒 | 音楽系
いわゆる狩りのカンタータの有名なアリアです。この曲はバッハが若い頃(20代)の作品です。

BWV208は宗教(教会)カンタータではなく世俗カンタータ。狩りが好きなザクセン=ヴァイセンフェルス候クリスティアンの誕生日のために作った曲です。。

クリスティアンはザクセン=ヴァイセンフェルス公国の殿様で、ここの教会にいいオルガンがあって、バッハはオルガニストとして就職応募したのですが落とされました。そしてもう一回王様の誕生日用のカンタータ(これがBWV208)を書いたり殿様のところの教会用にオルガン曲を書いて送りました。これはバッハが求職活動のために書いたか、向こうから曲くらいなら書かせてやろうと頼んできたのかはわかりませんが。ちなみに結果的にはここには就職せず(というかできず)、ライプチヒのトマス教会のカントールに就任することになります。

この曲の編曲を頼まれましたので、どうせならリコーダーのオブリカートをリュートで演奏可能にしようということで原曲の変ロ長調から短三度下げてト長調で書いています。この調だと、リュートの音域にすっぱり入りますので、リュートっぽく聞こえます。なんかとてもリュートサウンドに合っていて、こっちの方が実はオリジナルだったという感じすらしてきます。

BWV208 Nr. 9 Aria

音源はシベリウスに付属しているSibelius Soundのみで作りました。シベリウスにはなんとルネサンスリュートをサンプリングした音源がついています。オルガンの通奏低音のリアライザイションとオーボエの装飾は私が行いました。最初はリュートのアルペジオで入れようかとも思いましたが、この曲ではオルガンの方がずっといいですね。ポップスの世界でいういわゆるPADの役割をしています。Organ PADです。あるとないとで大違いです。通奏低音のバスのラインは、リュート、ハープ、チェンバロ(左手)です。

三回目接種

2022年02月11日 16時18分38秒 | 日々のこと
近くの病院でコロナワクチンの三回目接種を受けました。前の病院とは違う少し大きめの病院です。モデルナは枠が空いているためか、予約もスマホですぐにできましたし、接種自体もほとんど待ち時間なしでした。

受付で、お姉さんから、「最近一ヶ月で熱が出たり病気になったりしませんでしたか」の項目が「いいえ」にチェックがはいっていますが、どんな病気でしたか?

と尋ねられたので、あれ?っと思いました。

「いいえ、病気になりました」ということですよね。きちんとチェックしたと思うのですが、読み間違いだったかも知れません。熱も病気もありませんでしたので、その旨伝えますと、「では、「はい」に訂正しておきますね」ということでそこは「はい」になりました。

廊下を進み、順番待ちの椅子に座っていましたら、看護師さんがやってきて名前と問診票の再チェックをして頂きました。

「あれ、中川さん、最近熱があったり病気されました?ここ「はい」にチェックが入っていますが」

「えっ?さっき受付でここの記入の方法が間違っているということで訂正していただいたんですが」

よく問診票の項目を見てみますと、ここは否定の疑問文ではなく「最近一ヶ月で熱が出たり病気になりましたか」という平叙文の疑問文でした。受付のおねえさんがこの分をなんか勘違いして否定の疑問文として読んでしまったのですね。ということで再訂正をしてもらっているうちに早くも接種の順番が。接種自体は数秒で終わりました。病院で15分ほど待って、ウチに戻った来ました。今のところ前回と同じく接種した部分が強めに押さえると軽く痛む程度です。

Music Workstation

2022年02月10日 18時39分43秒 | 音楽系
CasioのCT-X1000Sの発売を待っていますが、他のメーカーのものも調べてみましたら、いろんな機種があることがわかりました。

ソフトシンセは今もよく買いますが、ここ20年くらいシンセ系のハードは買っていませんので、世の中すっかり変わっているのに驚きました。世の中ハードのシンセは超高価なものだけが残って、中級品はもう出ていないと思い込んでいましたが、中級品(15万から7,8万クラス?)で、曲作りの機材としてほぼ完結したもの(Music Workstation)が各種出ています。カシオさんだけではなかったんですね。何も知らなかったのでお恥ずかしい限りです。

これらの特徴は、音源はもちろん当然ですが、あとシーケンサーがついてアルペジエーターがついて、レイヤーが使えたり、曲のパターンやコードの選択のヒントが出てきたりあとパソコンのDAWと連携が密接なものも。一定のスタイルの曲作りを至れり尽くせりでサポートしてくれます。クラシック系とかバロック系はだめですけどね。

ここ10年くらいの間に出たモノとして音がいいなと思ったのは:

Roland FA06, JDXi
Yamaha MOXF6
Korg Kross2, i3
Casio CT-X5000

あたりですね。この中で音がよくて是非ほしいと思ったのがYamaha MOXF6ですが、ちょっとお値段がお高いです。とは言っても10万ちょっとで買えます。昔Roland のJX-10を買ったときは確か30万超えてましたから、はるかに多機能のYamaha MOXF6は安いもんです。とはいうもののやはり先立つものがちょっと不足気味。Casioがいいと思っていましたが、やはり調べてみるものです。あとKorg i3も何と3万円台で買えるのになかなかのものです。しばらく迷ってみるつもりです。



8000円に迫る!

2022年02月09日 16時59分14秒 | 日々のこと
1月はあまり車に乗ることがなく給油には行くことがなかったのですが、さすがにタンクの軽油も減ってきたので久しぶりにセルフのスタンドに向かいました。前回の給油から730kmほど走っていました。途中のちょっとお高いスタンドはリッター148円とありましたが、そこはスルーしていつものところへ。



ここはリッター141円でした。私のミニは61リットル入りますので結構な金額になる感じです。上に表示される金額を見ているとぐんぐん上昇、6000円を突破して7000円も超え7642円で止まりました!何と8000円に迫っていました。給油量は53.44リットル。



ディーゼルのMINI Crossoverに乗るようになってから、満タンにして7000円を超えたことは一度もありませんでしたので驚きです。政府は石油元売りに補助金を出したということですが、これって安くなってこのくらいなのかな?1月に一度も行ってないのでわかりませんが。