リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

台所周りの設備刷新その1

2022年08月11日 15時54分33秒 | 日々のこと
ここ半月くらいかけて台所周りの設備を刷新しました。もとはこんな感じです。

Before


1.電子レンジなどを置く棚。
2.フィリップスのヌードルメーカー
3.トースター
4.野菜やゴミ袋を入れておく棚
5.ワゴン
6.シャープ茶プレッソ
7.ゴミ箱

これが次のような感じに。

After


1.棚はdinosのステンレス三段棚

2.ヌードルメーカーは使用頻度が低いのでメルカリで売却。7000円で売れました。

3.このトースターはあまりにもボロいので、思い切ってアラジンのグラファイト グリル&トースター 4枚焼き AGTG13Aを購入。

4.この棚は処分して、置いてあったものは、dinosのステンレス棚1段目に置いてある白いプラスチック製ボックス(無印良品製)に収納。

5.のワゴンは古いし少し大きすぎるので、少し小ぶりのHAROK キッチンワゴン 3段キッチンラック ワゴンに更新。

6.シャープの茶プレッソは、茶葉を粉にして飲めるようにしてくれるアイテム。これはここに置かずに別の場所に移動。この際ですから分解して綺麗にそうじしました。

ということで、Before写真に写っているものでそのままのものは左端の食器棚(1990年名古屋安井家具で購入)、ステンレス棚2段目に置いてある三菱製電子レンジRG-FS1(2012年購入)、右端に少し写っている三菱製のIHレンジグリルCS-PT31(2014年購入)になります。大刷新でしょ?これで本来のスペースが取り戻されて、すっきり収納です。

実はあと一つ重要アイテムがまだ届いていません。After写真のステンレス棚の一番下段右が空いているのが見えますでしょうか。ここに中西金属工業製冷やすゴミ箱Clean Boxが入ります。棚の最下段には、690mm x 230mm x 443mmのスペースが確保してあります。この品の到着は今月下旬の予定です。これで場所を取って臭うプラゴミ箱、これがホントの邪魔くさいですが、それが不要になります。その2につづきます。今度は写真に写っていない右側です。


楽器の点検

2022年08月10日 19時11分21秒 | 音楽系
夏ですのでリュートの保管には気を使います。レッスン室は冷房をかけっぱなしですが、一部たまにしか冷房を入れない別部屋に入れてある楽器もあります。

自分が持っている楽器(リュートとギター)はいくつあるのか数えてみたことはないですが、今数えてみましたら9本ありました。

レッスン用:某製作家製の7コースルネサンスと8コースルネサンス、自作の7コース
河野ギター(50年以上経っている楽器)
コンサート用:モーリス・オッティジェー作の7コースルネサンス、フレンチテオルボ、ルーデス・モレノ・ウンシージャ作アーチリュート、スティーブン・マーフィー作バロックギター、ラース・イェンソン作の13コースバロックリュート

以上ですが、レッスン用の楽器と河野ギターがあまり冷房を入れない部屋にあるので点検してみましたが、特に問題はありませんでした。自作のリュートは40年近く前に作ったのですが、意外と丈夫です。昔ギターを弾いていた頃に使っていた河野ギターもいまだ健在です。

冷房を入れない部屋とは言うものの風通しはいい部屋で日光は全く当たらない部屋なので、ここに楽器を置くのはそんなに問題はないでしょう。真夏の昼の最高室温は30度ちょっとでよく言っても35度未満だろうと思います。リュートと言えどもこのくらいで壊れるほどやわではありません。押し入れや物置に入れるのはNG、レッスン用ほどは恵まれない環境に置かれている私の楽器たちも、人間と同じ空間に鎮座しています。もっとも気温が40度を超えるくらいの日は、せまいレッスン室に緊急避難させています。

最近某製作家と話したんですが、なんでも去年も今年も夏になるとよく来る楽器の修理依頼がほとんどないのだそうです。恐らくリモートの仕事が増えて、楽器が置いてある部屋(=仕事部屋)も冷房がかかっているので故障が少なくなったのではないかとおっしゃっていました。思わぬコロナ余波です。


コンピュータ悔恨の設計(2)

2022年08月09日 17時04分55秒 | 日々のこと
日本語で文章を書くときは、漢字変換プロセッサーを起動してローマ字かな漢字変換を行うのがもっとも普及している方法でしょう。WindowsをインストールするとMicrosoftIMEという漢字変換プロセッサーが標準でインストールされますし、それが気に入るないのなら、ATOKなんかをインストールすることも可能です。

あまり多くはないかも知れませんが、英文と日本語かな漢字を交互に文章の中に書く人の場合は、漢字変換プロセッサーをたえずON,OFFをする必要があります。漢字変換プロセッサーONのまま英文字を売っていくことは可能ですが、この場合冒頭の文字はシフトをおして打つ、すなわち大文字でなければなりません。小文字から始まる英単語などを入力する場合は、プロセッサーをOFFにしなければなりません。

このプロセッサーON,OFF切り替えがキーボード操作では、標準がALT+チルダでツータッチです。これを最初からワンタッチ(1つのホットキー)で出来るようにしておいて欲しかったです。まぁこれは日本や中国など2バイト文字を扱う言語だけに限った話ですが。

でもこのツータッチのON,OFFはキーボードの熟達によってなんとか克服できます。もっと問題なのは、カーソルがブリンクしていますが、それを見て現在プロセッサーがONなのかOFFなのかがわかるようにしてほしいかったです。プロセッサーがONのときは赤、そうでないときは白とかあるいは太くなる細くなるでもいいです。現在の仕様ではON,OFFは画面右下を見る必要がありとても不便です。

こういった機能をもつツールは探しても全然見当たりません。私のような要求がある人は少ないんでしょうか。あとついでに言いますとカーソルのブリンクも止めて欲しいです。消えている時間があるので、カーソルがどこにあるかを判断するのに0.5秒も余分にかかります。

ブサール先生の教え(10)

2022年08月08日 23時35分41秒 | 音楽系
「しかしもしたまたま完璧にマスターしたとしても、些細な利益のために自分を安売りして音楽の女神を冒涜するようなことをしてはいけません」

要するにカネ儲けに走るなということですね。私は若い頃、ギターを完璧にマスターしたわけではないにも関わらず、あちこちで弾いてやれギャラが安いだの高いだのとぼざいていました。女神を冒涜しまくっていたわけですね。頂いていたギャラはかわいいもんでしたが・・・

現在のリュート界では些細な利益でも得ることが大変ですが、ポップスなんかはものすごいお金が動くアーチストがいます。もう両極端です。50年くらい前は、決して安売りしているわけではありませんが、そこそこ稼いでいるミュージシャンがいました。でもそういう時代はとっくに過ぎ去っています。今から思うと、私自身はそういういい時代の最後のおこぼれにあずかっていたわけです。
 
リュートで自分を安売りするというのはどんなことが考えられるでしょう。受け狙いのポップスばかり弾くこと?ポップスのどこが悪いねん!という声も聞えます。でも今も昔も食っていかなくてはなりません。ブサール先生のおっしゃることを忠実に守るだけでは世の中渡っていけません。

そのためにはどんな仕事でも・・・しかしそうはいっても決して魂まで売るようなことはせず、どっかでブサール先生のおことばを手の届くところには置いておいて処世していかなくてはならない、というのが実際のところかな。(笑)


コロナ第7波ピーク下に開催された桑名石取祭本楽

2022年08月07日 22時52分10秒 | ローカルネタ
当地方はほとんど雨に降られず迎えた桑名石取祭本楽、祭りのクライマックスです。行って参りました。

しかし人の出は感覚的には例年の半分強といったところでしょうか。第7波ピーク下の開催ですからいたしかたありません。いつもなら屋台がずらりと並ぶ八間通りもこんな感じです。



とはいうものの人の集まるところにはそれなりに。寺町商店街の大黒屋さんの前には沢山の人が冷たいものを求めてやってきています。



ことしは飲酒して鉦太鼓を叩いてはいけないというお触れが出ていますので、いつもなら祭車の付近はビールの匂いが漂っているのですが、漂うのはシラフ感ばかりです。祭りは春日神社への渡祭(神社にお参りをする)が順次行われピークを迎えます。


この写真奥に楼門がありますが、そこを出たところで渡祭します。


写真中央少し左寄りの白装束の方が神社の宮司さん。紙吹雪を蒔いて祭車を清めます。写真左側の階段状の席はVIP席。桑名藩士をご先祖に持つヴァイオリンの小野萬里のお母さまのご著書にこんな下りがあるのをふと想い出しました。

「十才の少年だった父の<中略>幼少の頃には、<中略>桑名の祭りを高い桟敷の上から大小を指して見物した」

この少年は小野さんの曽祖父にあたる方で桑名藩の筆頭家老であった久松十郎左衛門の次男。桑名藩が戊辰戦争で敗れ開城する少し前の話です。目の前の光景はその頃とそんなに変わっていないのだろうなぁと感慨にふけり眺めていました。

今年は祭りに参加する町内が少し少ないようなのでまだいいのですが、お参りの最後にあたった祭車が自分の町内に戻るのは午前3時頃になったりもします。さすがにその頃まで見ているもいないのですが、ずっと叩き続けなければならず、なかなか骨が折れることです。

祭車も時代によって変わってくるもので、照明にLEDを使って白い光の車も登場。さすがに祭車上段の提灯の光は白くはなかったですが。



かと思うと、全ての照明を蝋燭で、加えて先頭には小さなかがり火を付けた祭車も登場。はじめ目に入った時は、えらい煙が出ているので何なんだろうと思いましたが先頭のかがり火からのものでした。



この町内ではありませんが、高村光雲の彫刻をあしらった祭車もありますから火の用心はしなくてはいけません。

来年はテキヤさんも沢山やってきて人出も増え、元の賑わいが戻ってほしいものです。

桑名石取祭開幕!

2022年08月06日 17時44分37秒 | ローカルネタ
桑名の石取祭が本日午前0時、春日神社の宮司が叩く太鼓を合図に開幕されました。桑名の人はこの祭りの開始を「叩き出し」と呼んでいます。ことしは3年ぶりの開催です。

石取祭は旧東海道筋の町衆が参加する祭りです。近年では旧東海道筋からはずれた町も参加が増えています。各町内が大きな太鼓と直径数十センチを超える鉦を装備した祭車を持ち町中を練りまわします。



正面の笹飾りは石取祭の象徴です。石取祭は文字通り近くの川(町屋川)から石を取って来るというのがその名の由来ですが、その町屋川に自生している笹も刈ってきて飾り付けます。もっとも近年の町屋川すっかり荒廃してたぶんこのような笹はもう生えていないと思います。私が小さい頃は確かにあったのですが・・・

祭車の上は提灯で飾られているものが多いです.



このように立派なからくり人形の町内もあります。



初日の今日は試楽(しんがく)と呼ばれていて、各参加町内を練りまわすだけです。昼間は暑いので休憩です。



石取祭の祭車の鉦太鼓は京都のお祭りなんかで使われるようなお上品なものではないので、とてつもない轟音を発します。そのためこの祭りを「日本一やかましい祭」と自虐的にアピールする人もいます。江戸時代末期の桑名藩士渡部平太夫の日記には「町衆のにぎやかな祭り」という記述があります。

石取祭は明日がクライマックスです。


コンピュータ、悔恨の設計(1)

2022年08月05日 21時32分39秒 | 日々のこと
コンピュータ、悔恨の設計といってもコンピュータそのものに関してではなく、主にその周辺の機材等についてですが、普段から感じていることを書いていきましょう。

まずあげたいのがマウスです。私はできるだけキーボードのショートカットを使用するようにしているのですが、どうしても避けられないときがあります。楽譜の作成にはSibeliusを使っていますが、何時ごろかWORDみたいに上部「リボン」にコマンドが表示されるようになり、マウスを使う必要が増えました。前のままのどこがいけないんでしょうか。もちろんショートカットをキーボードで打つこともできるのですが、次の階層はマウスを使わざるを得ないということが多々あります。

マウスの一番の困りごとは、一発でピタっと定まらず指定がとても曖昧なことです。これがキーボードだと確実に決まります。マウスで指定するには、必ず「地べた」を這っていかなくてはならないことが問題なのです。タッチパネルの場合だと指でパッとワープできます。ノートパソコンだとタッチパネルはとても有効ですが、デスクトップだとディスプレイをタッチパネルにしてもキーボードからの距離がありすぎて実用性がありません。ですから結局マウスになります。

どうしてこんなものが標準になってしまったのでしょう?キーボードからあまり手を離すことなく、画面上の必要なところをパッ指すことができるデバイスはないものでしょうか。マウスってユーザーがまだ少なかった黎明期にまぁこんなもんか、というレベルで決まっていったものだと思うんですが、最初からもう少しマシなものを作っておいてほしかったですねぇ。ちなみに私はいわゆるマウスではなくトラックボールを使っていますが、多少マシにはなるものの本質的には同じです。

ブサール先生の教え(9)

2022年08月04日 08時36分28秒 | 音楽系
「シェイクを付けするあまり、フレーズの姿が見えなくなるようなことがないようにしたいものです」

ブサールの論文ではレリッシュとシェイクという装飾音の名前が出てきます。これらは左手だけで音を出す装飾だと思われます。旋律の音価を細かく分けて弾くディミニューションとかディヴィジョンというものとは異なります。

これらは具体的にどういう装飾であるのかはわかっていません。ブサール自身同論文で「それらは口で言ったり書いたりして表すことができない」と書いています。1669年に出版されたドニ・ゴーティエの曲集にも同様の記述が見られます。

そういった装飾をつけすぎないようにすべきだという主張ですが、この「フレーズの姿が見えなくなるような」装飾こそ後のフレンチ・バロック・リュート曲の装飾みたいなものだと推測されます。

ブサールが生きた時代は、今でいうルネサンス後期の時代ですが、タブに装飾の記号はそんなに多く付けられていません。VARIETIE OF LUTE-lessons の曲集には装飾の記号は全く見つかりませんし、同時代の印刷された曲集ではまず見当たりません。(印刷技術の制約もあったのでしょう)手稿本では、印刷本では装飾記号が全くついていない曲に装飾がついている曲もありますが、後の時代のバロック・リュート曲と比べると随分装飾の数は少ないです。

ブサールのこれらの記述から、彼の時代は過渡期で旧主派たるブサールは左手の装飾を多用する新しいスタイルに抵抗を示しているという構図が見て取れます。


全国第2位!

2022年08月03日 14時21分38秒 | ローカルネタ
昨日鈴鹿山脈越えのフェーン現象の話を書きましたら、早速今日はそれが起こっているようです。

気象庁のHPで13時40分現在の最高気温ランキングでは桑名市は2位につけています。38.9度で1位の埼玉県越谷市と0.1度差です。

今朝シャワーをしたときは、水が意外に冷たくて今日はあまり気温が上がっていないのかと思いましたが、それからぐんぐん上昇したようで、燃えるような暑さです。

近隣のエリアでは名古屋も四日市も10位には入っておらず、このパターンは間違いなく鈴鹿山脈というか北部の藤原岳あたり越えのフェーン現象でしょう。この熱風は四日市以南にはとどきませんし、名古屋にもかかりません。

東海地方では常連の岐阜県多治見市はちゃんと7位につけていますのはさすがです。何がさすがかよくわかりませんが。(笑)桑名は大体2位につけることが多く1位になることは滅多にありません。1位になったらテレビ局もくるんでしょうけど、奥ゆかしくいつもよくいって2位です。ですから暑い地域とはあまり認識されていませんが、ホントは暑い地域です。ついでに冬は冬で鈴鹿おろしで寒いです。

猛暑にはエアコンを

2022年08月02日 20時03分54秒 | 日々のこと
今日は全国的に暑かったです。特に関東甲信越地方では40度に迫る地域もありました。今日の最高気温は山梨の甲府と埼玉の越谷で39.5度でした。

当地では最高気温37.1度で比較的過ごしやすい!?気温でしたが、昨夜(と言うか今日の深夜)の最低気温が27.1度で”超熱帯夜”です。

当地は鈴鹿山脈越えのフェーン現象が起こるととんでもなく暑くなります。今のところそうではなさそうなので37度台でとどまっていますが、今後はどうなんでしょうか。鈴鹿山脈越えのフェーン現象が起こると桑名が最高気温ランキングのベスト(ワースト)テンに入ります。そのうち風の吹きようでは関東甲信越東海近畿の全地域で40度近くになる日が来るかもしれません。(そういうのはあまり記憶にありませんが)

猛暑が続く日は、楽器が置いてあるレッスン室は冷房のかけっぱなしで25度くらいにしてあります。現在気温25度、湿度45%になっていて楽器にはちょうどいい加減です。今日の11時くらいからつけっぱなしですが、現在(20時)までの電気代は、クーラーからの情報では40円!。9時間で40円です。えらい安いのでほんまかいなという気はしますが、3年前に買い替えたばかりのダイキン製の省エネエアコンなので本当なんでしょう。電気代も値上がりしているので実際はもう少し高いのでしょうけど、でもこのくらいの経費ならつけっぱなしにしておかないとソンという感じもします。

最近のエアコンはネット経由で外部からコントロールできます。ですから旅行先で夜は止めて翌日10時頃からスイッチオンにして、寝る頃にまた止めて、というようなことも可能です。