むかし、むかしのお話

2007年05月22日 | 日々のこと
この頃同窓会のお手伝いをしている。年1回発行の同窓会新聞の編集委員会の席でむかし、むかしの話になる。

 母校の80周年記念事業の折、在校生が歌詞カードをみて歌っているのを見て驚いた。その話を私たちの年代は応援練習と称して校歌、学生歌、応援歌までしっかりと叩き込まれた。当時は応援団が恐くてとてもうれしいことではなかったが、今にして思えばおかげで歌える。みんなが集った時にはみんなで歌う。長野県には信濃の歌という長野県民なら誰でも歌えるという歌があり、故郷を離れた人たちの連帯の歌でもあるが、やはり校歌を歌うというのは連帯感が生まれる。

 と思っていたら、4年後輩から、応援団は僕たちが潰しました、ついでに制服も無くしましたという言葉にまたまたびつくり。いやいやその兆しはあったぞ。私たちの時は制帽を無くすべき、ビラまでくばったできないか。
 時は学生運動の嵐が駆け巡った時代であった。

 野球の応援に駆り出されたおかげで、野球の楽しみも知った。
今県大会でも決勝でもなければ、在校生も応援にこない。
むかしを知る者にはなんとも寂しいと思う。

 なぜ応援団を無くしたかは「強制的だから」という答であったが、大人になった今、私は「ちょつと残念なこと」と思う。

 楽しかった高校時代を過ごした私は今でも教科書を忘れて困った夢を時々みる。
できることならもう1度あの時代に戻りたい。少しは羽目をはずしてみたかったなーと。

 それにしても同窓会は面白い。今は5年通学した人たちの世界である。
これが3年通学した人たちの時代になったら、こんなに面白いだろうかと思ってしまう。そしてそれが校歌も覚えないで卒業していってしまう時代になったら、同窓会はどんな形になっていくのだろう。
                       美恵子
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