秋の七草で高原を彩ろう。

　佐久穂町の住民グループ「八千穂高原野辺山の会」がオフシーズンの八千穂高原スキー場のゲレンデを、秋の七草で彩ろうと計画している。の新聞記事に心惹かれた。

　幼い日々を野山を駆け抜けて過ごした私は、野山の楚々とした花に愛着がある。
最近とみに里山が減った。牛馬の草刈場のようなところは、お花畑みたいなものだったが、家畜を飼う人もいず、里山は手入れも入らずクズで覆われている。

　野のおだまきが見たくて、子供の頃見たあの場所へと行ってみれば、しっかりとした用水路に変わっていたとか、桜草の群生地は木の生長に押されてとぼれてしまっていたとか、湿原もいつの間にやらなくなっていたりとか・・・・心のふるさとはまさしく思い出の中のみとなりつつある。

　スキー場に今年は、オミナエシとキキョウを植えるという。見頃は来年の秋以降になるという。

　秋の七草と言われているから秋というのだろうが、正確には８月頃が見頃ではないかと予想。

　計画ではハギ・ススキ・クズ・ナデシコ・フジバカマも順次植えるとのこと。
うーん分かる気もするけれど、クズって今問題になっている山林にはこびっているのではないかしら。ススキも下手に植えるとどうかな・・・と案じちゃつたりして。
　ワレモコウ・ユウスゲ・センノウ・シモツケソウ・マツムシソウなんかお勧めなんだけどな。

　スキー場でジャーマンアイリスや百合やコスモスを植えている所があるけれど、それはそれできれいなんだけど、なかなか琴線に触れてこない。

　我が家の庭にはオミナエシがいっぱい、当初なかなか増えなかったのにこの頃増やし方のコツを会得したみたいで、それはそれは風情がありますよ。ただしこの花の香りだけはいただけないけど。
　
　スキー場一面に野の花が咲き乱れるなんてねとても楽しみ。冬場よりも賑やかになったりして、一石二鳥になればいいですね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　依田　美恵子

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