院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

モダンジャズの歴史(2)

2011-04-09 07:32:06 | Weblog
 古典的な音階には7種類がある(ギリシャ音階)。アイオリアン、ドリアン、ミクソリディアンなどなど。このうちアイオリアンが長調として、エオリアンが短調として採用された。和声法などが組み立てやすかったからである。

 ほかにも音階は多々あるけれども(日本音階、沖縄音階、中東音階、インド音階・・・)、モダンジャズはギリシャ音階のすべてと、ブルーノートを含む音階、全音音階、半音音階など、幅広く採用した。

 クラシックのメロディーは単純である。ベートーベンの第九の「喜びの歌」も単純な長調で、「咲いた咲いたチューリップの花が・・」や「白地に赤く日の丸染めて・・」と同じ音階である。

 それに引き換え、モダンジャズのメロディーは極めて複雑である。この複雑なメロディーの中で生き残っているものから見ると、「喜びの歌」なんて単純すぎて面白味がない。

 クラシックよりモダンジャズのほうが、旋律的に進化しているのだが、クラシック・ファンはそれに着いていけないようだ。和声法もクラシックよりモダンジャズのほうが格段に進歩している。

 モダンジャズの和声法については、またいずれ。