院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

このたびの地震に寄せて(24)(風評被害)

2011-04-30 06:35:14 | Weblog
 日本製品を輸入してくれない、これは風評被害だと言って、いろんな業者が悩んでいる。放射能汚染と関係がない物品まで輸入してくれないという。

 日本人は、これを科学的でないと非難する。だが、われわれに非難する権利なぞあるのだろうか?

 BSE問題のことを思い出してほしい。アメリカ人が平気で食べている牛肉を、我が国は禁輸にしたではないか。アメリカは日本を科学的でないと非難した。

 そのとき私はこの欄で、科学的云々の問題ではない、いくら科学的に清潔でも「尿瓶でビールは飲めないので、理解して欲しい」と書いた。

 今度は同じことをアメリカから言われているのである。いくら放射線汚染がなくても「尿瓶でビールは飲めない」とアメリカは言っているのだ。他の国でも同じことだろう。

 どこの国民であるかは問題ではない。人間というものは、科学的であるかどうかよりも、まず感覚、感情で動くのだ。だから、このたびの「風評被害」も、理を尽くして地道に解消していくしかない。

 BSE問題に対して我が国がとった態度を忘れて、外国の無知を非難することなぞできない。それは天に唾する所業である。

中国による北朝鮮支配

2011-04-30 06:11:47 | Weblog
 2年前のこの欄で(2009-06-20)、私は「北朝鮮が崩壊したら、韓国ではなく中国が北朝を鮮支配するだろう」と予測した。中国には領土的野心があり、帝国主義であるとも述べた。

 このたび、我が国が災害でおおわらわとというときに、中国軍は海上保安庁の艦船にヘリコプターを異常接近させた。これが本当なら言語道断である。中国は怖い国である。用心しなくてはならない。

 最近、もとキャスターで今は論客の櫻井よし子さんが、私と同じことを言い始めた。すなわち、北朝鮮は中国に支配されるだろうと。

 同じようなことを考える人は多いのだなと思った。北朝鮮を中国が支配したら、やっかいなことになる。今度は38度線が国境になる。我が国が韓国を応援すべきかどうか?韓国の嫌日感情には根強いものがある。

 私のような戦後世代でも、我が国民がいかに朝鮮人を差別してきたか知っているのだもの、被害者はもっと覚えているだろう。反中で素直に我が国の応援を受け入れてくれるかどうか分からない。

 韓国の嫌日感情は、中国も織り込み済みだろう。中国の帝国主義に対して、我が国がどのように振舞うかは、今から計画を立てておかなくてはならない。