トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

昇圧コンバータ製作

2008-03-16 14:51:10 | おもちゃ病院

Img_3567_r Img_3568_r Img_3569_r 電子工作サークルで製作した「LED花火」は太陽電池2枚でNi-NH単3電池×4個を充電する様にしているが、太陽電池の出力は4Vに対し Ni-NH単3電池が4.8Vなので満充電にならない。そこで昇圧(アップ)コンバータを製作してみた。

回路はタイマーIC(LM555C)で発振させ、この出力でトランジスタをON/OFFさせ電源にシリーズに入っているコイルのリアクタンスを利用した逆起電力で昇圧しようというもの。発振回路は周波数を変えずにON/OFF比を可変抵抗で変えられる「エレ工房さくらい」の「点灯比率可変型LED点滅回路キット」を参考にして、発振周波数は約300kHzにしました。インダクタはATX電源ジャンクに付いていたトロイダル型を交換して試してみた。手持ちの市販マイクロインダクタの100μHだと出力が減ったので、これより小さいみたいです(コアの材質にもよるかと思いますが)。結構小さくても使えました。

電源フィルタ部分に使用している2巻き線(検索したらコモンモードチョークコイルでした)の片側使用が一番良かった。

余談:検索でコイルと入力したら、NHK教育テレビで放映している人気アニメ「電脳コイル」がトップに検索された。娘が良く見ているアニメであり、特にサーバー関係のコンピュータ用語(ドメインとか)が出てくる。思うに、作者も相当通みたい!でも、なぜコイルなのかは解説が無いので不明。娘が言うには、NHKのアニメはレベルが高いという評価でした。

ON/OFF比も変えて見て、一番出力の大きいところに合わせる。3V入力時・無負荷で11V位の出力があった。

実際、太陽電池を接続して、充電電流を測定したら、約100mAとなった。何とか使えそうである。今度のサークルで紹介しよう。

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ファービー人形再入院そして退院・でもダメ

2008-03-16 10:43:35 | おもちゃ病院

Img_3566_r 先頃、修理退院した「ファービー人形」だが、1週間後、全然動かなくなったのことで先週のおもちゃ病院に持ってきてくれた。調べると、本当に全然動かない。直りそうにないので、再入院となった。

前回修理したモーターは単体で動作しているが、ドライブ回路が動作していないようだ。電池も消耗していて、1本は逆電圧になっていた。でも新品に交換しても駄目だった。もう私のレベルでは対応出来ないと感じて、ファービー人形修理のベテランであるWebおもちゃクリニックの長さんに、初めてヘルプのメールを打った。早速、親切な診断方法と回路図・実装図を送っていただきトラブルシュートに入った。ドライブ部分でICに接続されている正逆双方の信号パターンに1kΩを通して+電圧を印加しても、どちらもモーターは回らない。そこでドライブしているトランジスタ8050×2個を交換したが、やはり動作せず。そこでモータードライブの8050×2個と8550×2個を交換したら動作した。どうやら前回はトランジスタを無理矢理外したので、スルーホールが切れかかっていたのだろう。今回は入手した、はんだ吸い取り器が活躍して簡単に交換出来た。部品面でトランジスタに接続されているパターンは、部品面ではんだ付けした。

取り外したトランジスタのhfeも測定してみましたが200以上あり、不良にはなっていませんでした。

あと、動作していないときでも12mA程度電流が流れていたので、気になって、また長さんに確認してみた。解答があり、起動して、しばらくすると目を瞑って完全にOFFになるとのこと。やはりそうだった。一件落着!

Stevede_ponimg600x4511205589737img_ と思いきや、しばらく放置しておくと、うんともすんとも動作しなくなる(電流は流れたままでモーター配線を外すが変わらない)ので、これ以上の修理は断念。代わりに、オークションで安く出品されていたのが有ったので、依頼者に了解を取り、入札。提供することにした。

今回の修理に際し、何度も親切に対応いただいた長さん、本当にありがとうございました。

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