Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ありし日の姿

2011年06月01日 | 大学
 大学のキャンパスの入口に立つ大きな椰子の木の写真は、二週間ほど前に音楽学コース紹介のリーフレットに掲載するために撮影した一枚である。太陽光の輝きと逆行のシルエットが欲しくて、数十枚撮影したものの中の一枚。すでにリーフレットにも使われている。
 しかし、もうこの椰子の木の葉は存在しない。無残にも根元からむしりとられているように折れてしまっていて、その折れた後が今なお生々しく残っているのである。私はそんな無残な写真はブログに掲載したくないので、ありし日の姿を残すことにした。
 すべては土曜日に上陸した台風のせいである。大学の構内だけでなく、首里の風景がある意味、一変してしまったのである。首里城のそばの大きなガジュマルの木も残念ながら折れてしまい、もう美しい容姿を見ることができないのだ。いつの日か大学の椰子の木はまた大きな葉をつけて、太陽を遮ってくれるのだろうか……。