Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

日陰をさがす

2011年06月10日 | 那覇、沖縄
 梅雨明けした途端、猛暑の沖縄。とにかく暑くて、日なたに出ているだけで気分が悪くなるほどだ。澄み切った青空を楽しむ余裕なんてまったくないのである。信号待ちだってとにかく日陰をさがす。ちょうど通りかかった場所で、南国の木の下に集まる中学生たちを発見。お弁当の時間だろうか?
 暑い日、長時間日なたに出ていることはほとんどないのだが、そんな経験をするのはバリでの火葬儀礼の参加やそのフィールドワークである。とにかく暑い。火葬塔や棺が焼けるまで、次の儀礼が始まらないためにどこかで待っていなくてはならないのだが、たいがい火葬する場所は村落の端の何もない場所で、近くのカフェで時間をつぶすなんて洒落たことは不可能なのである。ほんのわずかな日陰に何人ものバリ人たちがひしめいている。外国人なんてたいがいそんな日陰からはじきとばされてしまうものだ。
 ところで、沖縄で何年か前こんな経験をしたことがある。バイクに乗っていて、信号待ちをしていた時、私はあまりの暑さのため停止線の手前の木陰でバイクを止めて信号が変わるのを待った。こんなことはバリでは当り前である。停止線の前に日陰があるからいけないのだ。ところがこのとき後ろから、突如マイクを通して声がした。
 「そこのオートバイ。停止線まで行って停車しなさい。」
 しっかりパトカーに発見されたのであった。バリだと口うるさい警察も停止線のはるか後ろに停車しているときは何も言わないんだけどな。さすがニッポン!