Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

浜松まつりロス

2017年05月06日 | 浜松・静岡

 あるものが無くなって、気分が落ち込むことを「~ロス症候群」と言うそうです。最近よくラジオやテレビから耳にする言葉です。この言葉、今、私にとっては「浜松まつりロス」という表現がぴったりです。別に参加していたわけでもないので、偉そうなことはいえませんが、やはり浜松の街中に住む私にとってはあの祭りの音や雰囲気が、もう今日にはなくなっている、と思うだけで「浜松まつりロス」なのです。
 今年はあまり体調も良くなかったし、例年に比べればお酒を友人と飲むこともなく、静かに祭りを見つめる三日間だったのですが、これまでになく「ロス」な気分です。浜松に住んでいる時間も長くなり、それなりに思い入れがでてきているのでしょうね。しかも昨年は二日間、諏訪の御柱の儀礼を見に行っていたことから、間近に浜松まつりが感じられなかったからかもしれません。三日間、天気が良くてよかったと思います。同じ時期の5月4日、沖縄でのガムラン祭りが開かれていて、ずっとそちらの天気も気になっていましたが沖縄も晴天だったそうです。浜松も沖縄もどちらもよかった、よかったという気持ちでいっぱいです。
 大学に行く途中、私の住む自治会の御殿屋台の掃除と倉庫への収納が行われていました。立つ鳥跡を濁さずですね。祭りが終わって、片づけが終わってはじめて当事者にとっての祭りは終わるのですから。


凧場にて(2)

2017年05月06日 | 浜松・静岡

 凧場で偶然、平田町(なめだちょう)の陣屋を見つけました。特にこの扇の凧印を見ると胸が熱くなります。前にも書きましたが、これは琉球王妃が江戸上りの使者に託したものです。江戸上りとは江戸時代に将軍が変わるたびに琉球使節が江戸を訪れた使者のこと。江戸に向かう途中、浜松で亡くなった使者が王妃から託された扇子がこの凧印になっています。平田の人々はその遺体を丁寧に葬ったそうです。
 こんなところに私の大好きな沖縄と浜松とのつながりあると思うと、毎年、浜松の人々に感謝の念がたえません。小さな出来事ですが、浜松と沖縄がもっともっとつながってほしいと思います。
 さてそんな私の気持ちを知ってか、知らぬか、平田町の凧は昨日も高く空に泳いでいたのでした。万歳!万歳!と勝手に心の中で叫んでみました。