Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ジョグジャのトゥグ駅

2018年08月29日 | ジャワ

   何度見ても素敵な駅だなと思う。観光地ゆえに整備されているとはいえ、その外観は20世紀初頭のオランダ植民地時代を彷彿させる。ヤシの木の並木もそんな風情を醸し出している。ところが外観とは裏腹に、今ではすっかりコンピュータ化され、チケットも窓口で受け取るだけではなく、自身でディスプレイを操作して打ち出すものもある。1980年代に最初にここに降り立ったときとは大違いだ。
   そもそもバリの研究者にとって、インドネシアの電車は珍しいのである。バリには電車は走っていない。沖縄と同じである。だからアザーンの響きと、電車の音はものすごく新鮮に感じるわけだ。今回は駅を見に行っただけで電車に乗ったわけではないが、いつか時間ができたら、途中下車をしながらゆっくりバンドゥンからバニュワンギまで、電車の旅を楽しみたいと思う。
   最近は「いつか」「いつか」と思うことばかりだが、そのためには健康第一だな、とつくづく思うのだ。しっかり食べなさい」「栄養をとりなさい」「ちゃんと休みなさい」と口うるさく言っていた今は亡き祖父と祖母をこのところよく思い出す。確かにその通りだと思う。あのとき、祖父と祖母は、私に言うのと同時に同じことを自分に言い聞かせていたんだろう。