
セイタカアワダチソウの花に顔を突っ込んで食事の真っ最中 オオハナアブだ
黄色と黒の縞模様で見た目ハチそっくりで触る気にはなれない
12月頃まで飛び回っている15mm位の大きさ
幼虫は水生なので池や湿地が多い草原で良く見られる
擬態のウンチク
ハナアブの仲間の多くはハチにそっくり
ハチのメスは多くの場合産卵管が変化した毒針によって天敵から身を守っている
そして自分が危険であることを天敵に知らせるため黄色と黒の縞模様と言う共通の目立つ模様を身にまとっている
多くの種のハチが同じような模様を持つ現象を「ミュラー型擬態」という
ハナアブのように何の武器も持たない動物が危険な動物を真似て同じような模様を持つのを「ベイツ型擬態」という
擬態も微妙な所が有る
もし危険なハチよりハナアブの方の数がずっと多くなると捕食者はいくら食べても痛い目に合わなくなってしまう
こうなると擬態して居る意味が無くなる
なので擬態者のハナアブは本物のハチより増えすぎることは出来ない
擬態と言う現象は微妙なバランスの上に成り立っている