トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

テンニンソウ

2014-11-15 | 樹木 草花


テンニンソウが群生していた
山地の木陰に生えるシソ科の多年草 北海道から九州まで分布している

高さは70㎝位で 四角形の茎(シソ科の植物は四角が多い)の先に淡黄色の唇形花が蜜に付く
花期は9~10月 日本固有種

テンニンソウ(天人草)と素敵な名前だが由来ははっきりしない はっきりしていないのを良いことに勝手な推理を立てて楽しんでいるようだ
葉がコガネムシ類に食われてボロボロになった様子を天人の羽衣に見立てた
開花時に苞葉が落ちるのを天人が天花を撒くのに例えた
花の先端が天に住んでる人の顔ようだから
花の様子が天人が舞っているように見える などなど・・

ヤブガラシの実

2014-11-14 | 樹木 草花


地下茎を長く伸ばしヤブを枯らすほどに繁茂するのでヤブカラシ
別名ビンボウカズラ この草がはびこる程に庭の手入れができない家は貧乏に見える

ブドウ科のツル性多年草
根っこが頑丈で大きくなってしまうとのこぎりが必要かと思うこともある
年に数回刈ると根が弱って出なくなる
庭にドクダミが出て参った事があったがでた茎葉を引っこ抜いているうちに出なくなった
やはり根が弱って出なくなったのかもしれない 根気強く頑張ることだ

ヤブガラシの葉は5小葉からなり 鳥足状複葉と言われる
花は早朝に咲き午前中に花弁と雄しべが落ちてしまう
蜜が多いらしく大型の蝶やハチたちが良く群がる
3倍体植物と言われあまり実は生らないが 久しぶりに実を見つけた



メダカとカダヤシ

2014-11-13 | 小動物 他


公園の観察センターにメダカとカダヤシが飼われていた
左がメダカ カダヤシの尾びれはメダカに比べて丸っこい

メダカはなじみ深い魚でかっては小川 湖沼 水田 水路などいろんな所で見られたが 最近は自然の状態ではほとんど見られなくなった
流れの緩やかな所を好み 水面近くを泳ぎながら上向きの口でプランクトンや水生昆虫を食べる
メスは体内に1000個以上もの卵を持っていて 水温や日照時間など条件が整えば 一回に5~10個の卵を毎日のように卵を産む
観賞用に品種改良された赤っぽい色のヒメダカが良く飼われている

カダヤシは北アメリカ原産で 大正時代から数回 ボウフラ駆除のために導入され 福島県から九州まで各地に広がった
メスは卵ではなくて子を産む魚で メダカにとって代わって増えた
割合汚れたどぶ川でも見かけたが そういう場所も整備されて少なくなったせいか最近はあまり見かけない

ナガコガネグモと卵のう

2014-11-12 | 虫類


秋には多くのクモも卵を産む
ナガコガネグモが 卵を特徴ある茶褐色のつぼ型の卵のうを糸でからめて草の間に付けていた
翌年の6月頃に卵のうから子グモが出てくる

体長はメスが20~25mm位で綺麗な色模様で素敵
オスは8~12mmでメスの半分以下の大きさ 色は薄茶色でパッとしない

網は低木の間に垂直の正常円網を張る
幼体はジグザグ模様の 成体は縦に直線状のかくれ帯を付け その中心に止まっている
このかくれ帯は紫外線を反射して 昆虫を誘引する働きがあるという

ハマオモトヨトウ幼虫

2014-11-11 | 虫類


今年はイモムシが随分と目についた
イモムシウォッチングも楽しいかも

ハマオモトの葉上にいたハマオモトヨトウ
ハマオモトやヒガンバナなどを食草にしているヤガ科の仲間
ヤガの仲間はガ類の中では最も数が多く日本には1000種類以上いる
成虫の多くは中型で夜活動するものが多い

大きさは4㎝位で黒褐色の体に黄白色の斑が中々小粋
頭部は橙色に黒斑がある

ダイモンジソウ

2014-11-10 | 樹木 草花


花が大と言う字に似ているのでダイモンジソウ(大文字草)
ユキノシタ科の山地の湿った岩上に生える多年草

花茎は20㎝位でまばらな円錐状の花序に多数の花をつける
花弁は5個あり下側の2個が長く伸びていて面白い形をしている
園芸種も多く紅紫色~ピンクまでいろいろある
花期は7~10月

バショウ

2014-11-09 | 樹木 草花


植物園に良く植えられているバショウ
バショウ科の多年草で草本である

幅が50cmはあるような大きな葉を付ける
葉柄が巻重なって茎のように見え 偽茎といい 本当の茎は地下茎となっている

花茎は偽茎の中心部を貫くように伸び 雌花群が基部に付き 次々に段状に花を咲かせ 時には実を付ける 雌花が終わると花茎はさらに伸びやがては先端部に雄花を咲かせる 雌花先塾である

葉も実も同じ仲間のバナナそっくりだがバショウの実は綿のようで種子が大きく食べられない
バナナは食糧に適するようにバショウを改良して作られたものと言う
葉柄の繊維で作られたものが芭蕉布で琉球諸島で織られていた

シュウメイギク

2014-11-08 | 樹木 草花


見た感じと名前から菊の仲間とばかり思っていたシュウメイギク(秋明菊)
開花期は秋で菊に似た花を咲かせるのが名前の由来
別名はキブネギク(貴船菊)で京都の貴船に多かったことによる
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草

古い時代に中国から入ってきたものが野生化したもので 花の色は赤紫色だった
花びら状のものは萼片で30枚ほどあったが 今では園芸種で弁数の少ないもの白色のものが作られいる
普通果実は出来ず 地下匐枝を出して増える

オオタカ

2014-11-07 | 野鳥


今日は24節季の立冬 2月の立春までの間が冬と言うことになる

またまたオオタカに出会った 羽の色からまだ幼鳥だ

最近オオタカの数が増えて環境省は希少種の指定を外そうとしている
希少種は販売 捕獲 殺傷が禁止され 生息地保護区を指定したりして生息環境を守る
最近では関東と周辺で6000羽ほどいると言われている
オオタカの調査をしていた頃 建設途中の道路脇にオオタカの巣が見つかり工事が中断された現場など見た事が有る
作りかけの道路が林の中で放置されていて異常な風景だった

自然保護団体は これまで里山の自然が守られたのはオオタカが守られたことに負うところが多いので これからも希少種指定を外すべきではない と主張している

都心の公園でもオオタカはよく見られるようになったのは嬉しいが 希少種解除さてどっちがどっちなのか

ジョウビタキ

2014-11-06 | 野鳥


ヒッヒッヒッヵッヵッヵヒッヒッヒッ懐かしい鳴き声がした
久しぶりに開園したデング熱騒ぎの代々木公園に立ち寄ったら ジョウビタキの声が盛んだっだ

冬鳥として全国に渡来する 大きさは14㎝でスズメ大
単独で縄張りを持ち 渡来直後の頃は縄張り宣言の意味もあって特にヒッヒッと鳴く
春の渡りの時期の日本海側では番になっているものが多い

ジョウビタキ(尉鶲)の尉は翁の意味で オスの頭の白いのを例えたもの
ヒタキはこのジョウビタキの鳴き声を 火打石を打って「火をたく」音に見立てたもの
上鶲 常鶲 などと書いてある本もある 上等なヒタキ 普通のヒタキと言うことか

こちらはメス オスメスの分かり易い鳥だ

ミラクルムーン

2014-11-05 | 日記


今日は十三夜 明後日が満月になる
今日の十三夜は特別でミラクルムーンと言うそうだ

江戸時代月見が盛んなころ 名月と言うと旧暦八月十五日の十五夜 そして旧暦九月十三日の十三夜
旧暦でいうと今年は九月が二回ある為十三夜が二回見られる特別の年で171年ぶりとか・・
2回目の十三夜を後の十三夜といいその日が今夜 今ではミラクルム-ンと言うらしい

何故旧暦で言うと9月が2回あるのか?
旧暦(太陰暦)は月の満ち欠けを基準にしている為に 太陽の周期を元にした新暦(太陽暦)より一日の時間が短い その誤差が溜まり暦と季節がずれてしまうので 3年に一度もう1か月プラスする
これを閏月と言う どこにプラスするかは月の周期で決められる 今年は珍しく9月が閏月となり 次にミラクルムーンが見られるのは95年後だそうだ

雲がかかって薄ぼんやりだがかえって趣があるかも・・左の端がまだ少し欠けていて明後日の満月が過ぎると今度は右側から欠けてくる

イシミカワ

2014-11-04 | 樹木 草花


色がいろいろ変わっているイシミカワの実が生っていた
道端や田の畔などに咲くタデ科のツル性の1年草
茎は1~2mに伸び下向きの鋭い棘でほかの草や木に絡みつく

葉はほぼ3角形で 葉柄は葉の縁より少し中に入った所に付く

花期は7~10月で茎の先や葉腋に淡緑色の小さな花が固まって付く
花は花弁状の5深裂する萼片(花被)からなる
花の後 花被は肉厚になってそう果を包み3mmほどの球形になり 色も緑白色から赤紫色 青藍色へと変化する
萼が実を包むのも変わっているし その色も色々で面白い

キバナアキギリ

2014-11-03 | 樹木 草花


秋にキリに似た黄色い花を咲かせるのでキバナアキギリ
花期は8~10月のシソ科アキギリ属の多年草
学名はSalvia nipponicaで日本で自生するサルビアである
今やサルビアは公園や庭でいろいろな種類が植えられている

山地の木陰に生え高さ30㎝程で3㎝位の唇形花を数段付ける
花は雄蕊4個あり2個が完全で 2個は退化して小さく目立たない
虫が花に潜り込んで退化した雄蕊を押すと 長く突き出た完全な雄蕊が下がり花粉が虫の背中に付く
どうしてそういうことが出来る様になったのか 大した仕掛けを進化させたものだ

ヒメクグ

2014-11-02 | 樹木 草花


ヒメクグは同じ仲間のカヤツリグサ科のクグ(イヌクグとも言う)に花序が似ていてより小さい草
日当たりの良い湿った所に生える20㎝程の多年草

紫色の地下茎と言われる茎が地面に沿って伸びその節から根や茎を出して株を作る
種子による繁殖も行う

生育期間は5~11月で断面が三角形の花茎を伸ばす
花茎の先に長い葉状の苞が2~3個ありその間に緑色の小穂が集まった1㎝程の丸いくすだま状の花序を普通は一個付ける
名前と言い花の形と言い変わっていて面白い


リンドウ

2014-11-01 | 樹木 草花


♪リンリン竜胆の ̄ ̄花咲くこーろーに――♪

山辺で青紫の花にホッとする
本州 四国 九州の野山に見られ草丈30㎝程のリンドウ科の多年草

花は5㎝位で秋9~11月に咲く
根を乾燥したものを 漢方では竜胆(りゅうたん)と呼んで健胃薬として使われる
和名は竜胆を音読みにしたもの
切り花として花屋で売られているのは大型のエゾリンドウ