(1)今になって政府が「情報公開すべきであった」と言う情報データを「情報公開してこなかった」と言うことは、やはり福島原発事故で政府による「情報操作(informative manipulation)」が起きていたと言うことだ。
放射性物質の「拡散予測情報」が、IAEAの要請で気象庁から毎日2回データとして上がっていながら、政府は一切これを開示してこなかった。そのデータの所在があきらかになって初めて、開示すべきデータであったことを認めた。
福島原発事故での放射性物質の漏えい、流出、拡散については、法律で定められた許容基準量(値)を大きく上回る放射線量が検出されていながら、「現時点では直ちに人体、健康に影響のない範囲内」として終始してきた。
一方、放射性物質の漏えい、流出、拡散を封じ込めるには、数か月規模の期間を要する見通しを示しながら、この事態が解消されない場合の累積被ばく放射線量の危険度については一切明示せずに、周辺住民の不安、不信を煽(あお)り、作物、海産物の風評被害を増長させてきた。
(2)封じ込めに長期間要するのであれば、それに見合った累積被ばく放射線量の予測データ、危険度、健康影響について、政府は専門的な分析、検証、結果予測データを周辺住民、国民に開示すべき政治責任があった。それが、国民の安全と生命と生活を保障する政府の最低限の使命だ。
その元データも毎日上がっていた訳だから、データの存在自体も予測出来た訳で、都合のいいデータだけを選択して開示していた政府の「情報操作」が明らかになった。
原発(atomic power plant)のように人体、健康、地域に長期に渡ってまたは半永久的に影響を及ぼす可能性の高い事態では、きめの細かい論理的で科学的な整合性、相関性のある信頼のおけるデータ開示が必要不可欠のものだ。
(3)福島原発周辺住民はもとより、すべての国民の将来生活設計に根本的な変化、変更を強いることにもなる原発事故の影響度について、知り得る限りの丁寧で確かなデータはすべて開示して「現状」と「近未来」と「将来」について、分析、検証、結果予測を政府責任で示さなければならないのは当然の政治責任だ。
(4)濃度は低いと言いながら、直ちに人体、健康に影響はないと言う法律で定めた許容基準量(値)の、その100倍の放射線量の汚染水を海に放出(discharge)する作業が始まった。
(5)汚染水を蓄積プールすべき施設(場所)がこれ以上確保できずに、高濃度の放射線量の汚染水を優先的に蓄積プールするための方策だが、日本の「原発」政策、事業が『敗北宣言(defeat declaration)』をした「瞬間」だ。
(6)世界がひとつとなって地球環境影響の健全化に取組み、20年までの守るべき目標を掲げた中での、日本自らの手で「海」を放射性物質で汚染する愚行である。世界が注視している。
(7)有効な対応策に「時間がない」との政府、東電の釈明だが、原発安全対策に「間違っても安全(fail safe)」の「時間をつくって」こなかった自己矛盾の結果、地球と人類に大きな歴史的「負債」を押し付けることになった。
(8)すでに放射性物質汚染水の海への放出は実施されてしまったが、どんな時でも、全能全知を結集して「最善策」を探し出し実行する労苦を諦(あきら)めてはいけないのだ。先端科学技術立国の日本の使命だ。
放射性物質の「拡散予測情報」が、IAEAの要請で気象庁から毎日2回データとして上がっていながら、政府は一切これを開示してこなかった。そのデータの所在があきらかになって初めて、開示すべきデータであったことを認めた。
福島原発事故での放射性物質の漏えい、流出、拡散については、法律で定められた許容基準量(値)を大きく上回る放射線量が検出されていながら、「現時点では直ちに人体、健康に影響のない範囲内」として終始してきた。
一方、放射性物質の漏えい、流出、拡散を封じ込めるには、数か月規模の期間を要する見通しを示しながら、この事態が解消されない場合の累積被ばく放射線量の危険度については一切明示せずに、周辺住民の不安、不信を煽(あお)り、作物、海産物の風評被害を増長させてきた。
(2)封じ込めに長期間要するのであれば、それに見合った累積被ばく放射線量の予測データ、危険度、健康影響について、政府は専門的な分析、検証、結果予測データを周辺住民、国民に開示すべき政治責任があった。それが、国民の安全と生命と生活を保障する政府の最低限の使命だ。
その元データも毎日上がっていた訳だから、データの存在自体も予測出来た訳で、都合のいいデータだけを選択して開示していた政府の「情報操作」が明らかになった。
原発(atomic power plant)のように人体、健康、地域に長期に渡ってまたは半永久的に影響を及ぼす可能性の高い事態では、きめの細かい論理的で科学的な整合性、相関性のある信頼のおけるデータ開示が必要不可欠のものだ。
(3)福島原発周辺住民はもとより、すべての国民の将来生活設計に根本的な変化、変更を強いることにもなる原発事故の影響度について、知り得る限りの丁寧で確かなデータはすべて開示して「現状」と「近未来」と「将来」について、分析、検証、結果予測を政府責任で示さなければならないのは当然の政治責任だ。
(4)濃度は低いと言いながら、直ちに人体、健康に影響はないと言う法律で定めた許容基準量(値)の、その100倍の放射線量の汚染水を海に放出(discharge)する作業が始まった。
(5)汚染水を蓄積プールすべき施設(場所)がこれ以上確保できずに、高濃度の放射線量の汚染水を優先的に蓄積プールするための方策だが、日本の「原発」政策、事業が『敗北宣言(defeat declaration)』をした「瞬間」だ。
(6)世界がひとつとなって地球環境影響の健全化に取組み、20年までの守るべき目標を掲げた中での、日本自らの手で「海」を放射性物質で汚染する愚行である。世界が注視している。
(7)有効な対応策に「時間がない」との政府、東電の釈明だが、原発安全対策に「間違っても安全(fail safe)」の「時間をつくって」こなかった自己矛盾の結果、地球と人類に大きな歴史的「負債」を押し付けることになった。
(8)すでに放射性物質汚染水の海への放出は実施されてしまったが、どんな時でも、全能全知を結集して「最善策」を探し出し実行する労苦を諦(あきら)めてはいけないのだ。先端科学技術立国の日本の使命だ。