(1)近代社会は「電力(electric power)」が軌道支配する世界なので、インプットひとつで遠隔からでも簡単操作で「生活」、「経済」、「社会」が稼働して制御して機能して、効率的で自由自在、快適性が高い。
さらに、トヨタが米マイクロソフト社と技術提携して、車(EV)と次世代電力社会生活のエネルギー効率の高いスマートグリッド化(smart grid)を促進する。
しかし、パラドックス(paradox)として、一旦「電力」が機能しないとその生活、経済、社会の機能すべては限りなく「ゼロ」に急降下して完全マヒする近代社会だ。
かってのニューヨーク大停電ではなす術(すべ)もない教訓を受けたし、停電トラブルによる都市交通手段の混乱はたびたび何百、何千万人もが足止めされるという緊急事態をくり返し経験してきた。
「電力」が起動支配する近代社会の「危うさ」が改善されずに、効果的な電力回復バックアップ体制もとられずに推移してきた。
今回の東日本大震災による電力回復バックアップ体制の見通しの甘さが露見した福島原発事故による東電の電力供給不足では、東日本一帯(東北、関東)の計画停電(輪番停電)という、パラドックスとして「原始的」な危機管理予防対応で市民生活、経済活動に震災混乱を増長させた。
(2)基本には、原発機能の集域化、原発バックアップ機能の不備を大震災でいっきょに突かれた形で東日本一帯の電力、行政、生活、社会の機能マヒを起こした。
さらにその電力供給不足を補完する全国電力各社の協力体制も、東日本と西日本との電力供給仕組み分断システムという障害が阻(はば)むことになる。
ことは明治時代にさかのぼり、東日本の電力会社はドイツ式の発電機(60サイクル)を導入し、西日本の電力会社はアメリカ式の発電機(50サイクル)を導入して、それぞれに相関性がなくてわずかに静岡県内での変電機で変換して流用できるが、供給量には限りがあるという始末だ。
変電システムに膨大な費用と時間がかかるということで、ずっと放置されてきたシステム不備のツケが電力供給不足に拍車をかけている。
(3)それでなくても、全国共通エネルギーで近代社会の生活、経済、社会の稼働システムのモチーブパワー(motive power)となる「電力」が、各電力会社ごとの狭い「セクショナリズム」で管理運営されてきた不条理、不合理性だ。
これを整理、指導してこなかった政府の責任は重い。近代社会のモチーブパワーの重要な「核」となる「電力」行政だ。
上記のように電力各社ごとの相関性、整合性、協力性もなければ、全国料金体系の一貫性もないただ「セクショナリズム」に固執した非効率世界が支配している。
(4)そもそも国鉄から分離独立したJR鉄道各社との違いはあるとはいえ、全国JR組織の効率化、サービス化とのあまりの違いが際立つ。旧来の国鉄も狭い「セクショナリズム」に固執して経営が成り行かなくなり、民間として分離独立後は全国共通乗入れ自由化、料金体系統一化で利用者の需要、サービスに応えてきた。
政府、電力各社も「電力」乗入れ自由化、安定供給化(stabilization supply of electric power)、料金統一化で近代社会のモチーブパワーとしての電力安定供給に努める責務がある。
政府指針で「節電のために夏は家族そろって西日本へ旅行」などと悠長なことを言う前にすることがある。
さらに、トヨタが米マイクロソフト社と技術提携して、車(EV)と次世代電力社会生活のエネルギー効率の高いスマートグリッド化(smart grid)を促進する。
しかし、パラドックス(paradox)として、一旦「電力」が機能しないとその生活、経済、社会の機能すべては限りなく「ゼロ」に急降下して完全マヒする近代社会だ。
かってのニューヨーク大停電ではなす術(すべ)もない教訓を受けたし、停電トラブルによる都市交通手段の混乱はたびたび何百、何千万人もが足止めされるという緊急事態をくり返し経験してきた。
「電力」が起動支配する近代社会の「危うさ」が改善されずに、効果的な電力回復バックアップ体制もとられずに推移してきた。
今回の東日本大震災による電力回復バックアップ体制の見通しの甘さが露見した福島原発事故による東電の電力供給不足では、東日本一帯(東北、関東)の計画停電(輪番停電)という、パラドックスとして「原始的」な危機管理予防対応で市民生活、経済活動に震災混乱を増長させた。
(2)基本には、原発機能の集域化、原発バックアップ機能の不備を大震災でいっきょに突かれた形で東日本一帯の電力、行政、生活、社会の機能マヒを起こした。
さらにその電力供給不足を補完する全国電力各社の協力体制も、東日本と西日本との電力供給仕組み分断システムという障害が阻(はば)むことになる。
ことは明治時代にさかのぼり、東日本の電力会社はドイツ式の発電機(60サイクル)を導入し、西日本の電力会社はアメリカ式の発電機(50サイクル)を導入して、それぞれに相関性がなくてわずかに静岡県内での変電機で変換して流用できるが、供給量には限りがあるという始末だ。
変電システムに膨大な費用と時間がかかるということで、ずっと放置されてきたシステム不備のツケが電力供給不足に拍車をかけている。
(3)それでなくても、全国共通エネルギーで近代社会の生活、経済、社会の稼働システムのモチーブパワー(motive power)となる「電力」が、各電力会社ごとの狭い「セクショナリズム」で管理運営されてきた不条理、不合理性だ。
これを整理、指導してこなかった政府の責任は重い。近代社会のモチーブパワーの重要な「核」となる「電力」行政だ。
上記のように電力各社ごとの相関性、整合性、協力性もなければ、全国料金体系の一貫性もないただ「セクショナリズム」に固執した非効率世界が支配している。
(4)そもそも国鉄から分離独立したJR鉄道各社との違いはあるとはいえ、全国JR組織の効率化、サービス化とのあまりの違いが際立つ。旧来の国鉄も狭い「セクショナリズム」に固執して経営が成り行かなくなり、民間として分離独立後は全国共通乗入れ自由化、料金体系統一化で利用者の需要、サービスに応えてきた。
政府、電力各社も「電力」乗入れ自由化、安定供給化(stabilization supply of electric power)、料金統一化で近代社会のモチーブパワーとしての電力安定供給に努める責務がある。
政府指針で「節電のために夏は家族そろって西日本へ旅行」などと悠長なことを言う前にすることがある。