いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

まるで「ひとごと」。 it's a warning to you

2011-04-14 19:25:05 | 日記
 (1)政府は、本当に「ひとごと」のようだ(it's a warning to you)。東京電力福島第1、第2原発は、①津波に対する予測、防備の対策不足(東電が認めている)から始まって②冷却機能を失った原子炉への初動対応〔ベント(水素ガス放出)、海水注入〕の遅れ、③作業員の被ばく管理の不徹底、④汚染水の海中への放出と、経営会社の東京電力には原発安全対応への危機管理技術力、能力が機能していないのに、政府は東電に原発事故処理(原子炉冷却、放射性物質封じ込め)のすべてをまかせてきた。

 事故後1か月経過しても事態は沈静化せずに、政府は原発事故の深刻度を示す国際評価ランクを「最悪」の「レベル7」(暫定評価)に引き上げざるを得ない事態となった。この間、首相は東電本店に出向いて政府と一体となった事故処理対応を指示しながら、現場対応は危機管理技術力、能力があきらかに不足している東電にまかせて、放射性物質の大気中、海水、土壌に漏えい拡散の非常事態の中でまるで「ひとごと」のように報告を待つばかりで、事故収束の見通しについてまで示すよう指示を出すばかりだ。

 (2)結果として政府(官房長官)からは、東電は政府の要請(初動ベント対応)どおり迅速、効果的な事故対応を果たしていないという、責任放棄ともとれる「うらみ節」が聞こえてくるばかりだ。
 世界からは、汚染水の海中への放出、事故後1か月経過しての「レベル7」に引き上げで、自らは情報統制国の中国までもが「日本は迅速かつ的確に一般に情報を発表すべき」との発言注文が相次ぐ始末だ。

 (3)ことは原発事故という国民の生命、安全、健康への危機管理保障であり、その影響力は周辺国、世界にも拡散する可能性すら否定できない事態だ。政府が東電に事故処理方法の「要請」とか、事故収束の見通しを「示せ」とかのもはやレベルの話ではない。
 政府が先頭に立って東電と一体となって日本の先端科学技術力、研究能力、専門研究者の全能全知を結集しての事故収束が求められている。

 (4)まるで「ひとごと(it's a warning to you)」のような技術力不足の東電事故処理対応まかせっきりの政府、首相の「物見姿勢」には、原発事故収束の「先行き」など不透明なのは「残念ながら」ではすまないけれど、いたしかたないことだ。非常事態で政府が先頭に立つことと、首相のパフォーマンス露出とは違う。

 政府が先頭に立ってのリードする日本の先端科学技術、研究能力を結集しての早期の原発事故収束を、すべての国民と世界が求めている。
 福島原発事故は、1か月経過していまだ収束も不透明な「レベル7」だ。 

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