いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

電力不足と日常。 deficient electric power and daily

2011-04-16 19:37:57 | 日記
 (1)東京電力が大震災を受けた今夏の電力需要のピークを5500万キロワットと予測して、当面5200万キロワットを確保の見込みがつき、今後ガスタービン発電機の設置を進めて5500万キロワットの電力需要を目指す。
 人災による地球温暖化サイクル現象、演出で酷暑に見舞われた夏場の電力不足(deficient electric power)は避けられないものとなっている。計画停電(輪番停電)による経済、社会、生活に及ぼす影響力は、それへの準備不足、心得不足もあって4月には混乱を引き起こした。
 電力需要急騰の夏場に向けては、計画、準備、周知に十分な時間と対策を当てて、計画停電、節電への「心得」十分に対応すべきだ。

 (2)かっては夏場の電力不足解消のために、深夜テレビ番組の縮小、ライトアップ照明の取り止めなど深刻な事態も経験してきた。電力不足解消のために限らずに、それはそれで社会生活上のあるべきパラダイム(paradigm)、安定した電力供給のためにはいいことだと思っていたら、いつの間にか「元」に戻って電力は際限のないエネルギーのように膨大に24時間利用されてきている。

 さすがに電力に支配される次世代型社会構想では、スマートグリッド(smart grid)スタイルを取り入れて必要量に合わせた切り替え電力自由コントロールの効率的な電力利用社会を目指す。

 (3)都知事は、予測される今夏の電力不足に対して社会全体過剰気味のパチンコ店、自販機の電力利用にクレームをつけた。関東4都県で今夏の節電に関する「共同ルール」を提言して政府に実現するよう申し入れる。
 節電の「共同ルール」がどういうものか不明だが、地域行政都市がイニシアティブ(initiative)をとって節電(電力不足)行政をリードすることは、その意欲、意識、自覚は評価できる。

 ただし、過剰気味だからという理由でパチンコ店、自販機の電力利用をやり玉にあげる都知事の意図的、破天荒な言葉のパフォーマンスでは評価に値しない。経営体としてのパチンコ、自販機業界の生存権もあり、思いつきではないもっと社会生活の基本的な構成、構想、有り様の中で節電行政をリードすべきだ。

 (4)いつの間にか生活形態、価値観も多様化して24時間対応型都市構造が常態化した近代社会において、将来絶対不足エネルギーの転換、利用効率、費用対効果について分析、検証、改善、推進が求められる。
 24時間対応型都市構造が人体、健康の健全化にふさわしい生活サイクルなのか、経済活動(費用対効果)として本当に効果的なのか必要なのか、安全、安心、活力社会の構想の中で検証してみる必要がある。

 (5)「コンビニ」の24時間営業、一部深夜族にはコンビニエンス(convenience)ではあるのだろうが、エネルギー効率、利用者効率、必要社会性は高いのか、ほかの時間帯(夜間、早朝)に利用する方法は本当にないのか、「日にち」が変わる前の営業終了でいいのではないのかと思う。
 ある大臣が「コンビニ」の24時間営業は深夜の安全に役立つという趣旨の発言をしたが、パラドックス(paradox)として深夜の手薄なところをその犯罪の対象ともなっているのも現状だ。

 テレビ・ラジオ番組も、「日にち」が変わって早朝近くまでの放送がどれだけの視聴者の要求に応えることになるのか、エネルギー効率、経済性(費用対効果)との関係で放送時間帯を検証すべきだ。

 (6)日常生活の健康で安全、安心なパラダイム(paradigm)を決めるのは容易ではないが、電力不足の解消ともなれば「日にち」を超えない範囲での生活サイクルが基本だ。

 

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