(1)どうにもならない問題で悪戦苦闘して、言い逃れの悪あがきの末に時間切れで猪瀬都知事は辞職に追い込まれた。
汗をしたたらせての力のない言葉で徳洲会から受け取った5千万円の使途について都議会から追求を受けて答える姿には、背景に事件の全容が透けて見えてそうまでして地位にしがみつくのかと気の毒だった。
当時副知事で都知事選に立候補を決めていた人物が、仮に本人が言うように個人的にしろ5千万円もの大金を何かとこれまでの選挙で選挙違反のうわさの絶えなかった相手(徳田氏側)から無利子、無担保、無期限で受け取る軽率さは都民の信頼を裏切る行為で、目的、使途、つながり以前に都知事の責任問題はあきらかだった。
(2)先日、猪瀬さんが彼を後継指名した石原前都知事と会談した際には、「都には服務規定(the public service regulations)があって、利害関係のあるものからお金を受け取ることはできないことになっている」(石原談趣旨)ことからも、徳洲会組織が病院経営で利害関係(東電病院の売却)にある団体ということでこれによると服務規定違反はあきらかだったのだ。
この石原さんとの会談で猪瀬都知事(g.t.m)は辞任を決意(報道)したといわれており、昨日の辞任会見では政策はともかくも政務はアマチュアだった(報道趣旨)と辞任の弁明をしてみせたが、「アマチュア」とはどういう意味なのか、何を伝えたかったのか、思わず恨み節、本音が漏れたのではないのかと思える。
(3)都議会からの追求には「記憶にない」でシラを切って、「記憶違い」で二転、三転説明を訂正し、妻がやったこと(趣旨)で責任をあいまいにする手法は、従来のベテラン国会議員が疑惑隠し、追求逃れで使う常套手段であって、今回の猪瀬都知事の都総務会での釈明説明ではそのオンパレードであった。
無駄な抵抗の中にでもそういう常套手法を言い逃れで真似たことが「アマチュア」だったのか、そういう追求から目算どおり逃れることができなかったのが「アマチュア」発言だったのか。後者の「本音」が思わず無念として漏れたのではないのか。
(4)近年の首長選挙は、たとえば国会議員あがりの候補者よりも政治にシロウトでも知名度の高い古い政治体制にしがらみのない候補者に支持が、特に構成比率の高く影響力のある無党派層有権者の支持が集まる選択傾向にある。
そういう意味では政治的アマチュアリズム(political amateurrism)は選択者(有権者)の意向でもあったのだ。
あえて「アマチュア」発言で、経験のなさで自らの疑惑責任の所在(やむを得なさ、足りなさ)を説明したのは、圧倒的支持で都知事に選ばれたものとしての随分見識に外れたみっともない言い逃れでしかなかった。
(5)これでは都政、都知事は務まらない。今日の新聞紙面は、猪瀬前都知事(辞表を提出したので)の「人となり」をいつも幹部職員をしっ責し(どなり)、政策提言もワンマンだったと評しているが、これが順風満帆の時なら強いリーダーシップでトップダウン方式ともてはやされるもでもあり、この期に及んで揶揄(やゆ)するばかりでなくもっと在任中から公平で公正なメディア評価、指摘がなされるべきことだった。
猪瀬都知事の辞任表明を受けて、地検特捜部はこの問題で捜査に乗り出す。本格的な事件解明はこれからだ。
汗をしたたらせての力のない言葉で徳洲会から受け取った5千万円の使途について都議会から追求を受けて答える姿には、背景に事件の全容が透けて見えてそうまでして地位にしがみつくのかと気の毒だった。
当時副知事で都知事選に立候補を決めていた人物が、仮に本人が言うように個人的にしろ5千万円もの大金を何かとこれまでの選挙で選挙違反のうわさの絶えなかった相手(徳田氏側)から無利子、無担保、無期限で受け取る軽率さは都民の信頼を裏切る行為で、目的、使途、つながり以前に都知事の責任問題はあきらかだった。
(2)先日、猪瀬さんが彼を後継指名した石原前都知事と会談した際には、「都には服務規定(the public service regulations)があって、利害関係のあるものからお金を受け取ることはできないことになっている」(石原談趣旨)ことからも、徳洲会組織が病院経営で利害関係(東電病院の売却)にある団体ということでこれによると服務規定違反はあきらかだったのだ。
この石原さんとの会談で猪瀬都知事(g.t.m)は辞任を決意(報道)したといわれており、昨日の辞任会見では政策はともかくも政務はアマチュアだった(報道趣旨)と辞任の弁明をしてみせたが、「アマチュア」とはどういう意味なのか、何を伝えたかったのか、思わず恨み節、本音が漏れたのではないのかと思える。
(3)都議会からの追求には「記憶にない」でシラを切って、「記憶違い」で二転、三転説明を訂正し、妻がやったこと(趣旨)で責任をあいまいにする手法は、従来のベテラン国会議員が疑惑隠し、追求逃れで使う常套手段であって、今回の猪瀬都知事の都総務会での釈明説明ではそのオンパレードであった。
無駄な抵抗の中にでもそういう常套手法を言い逃れで真似たことが「アマチュア」だったのか、そういう追求から目算どおり逃れることができなかったのが「アマチュア」発言だったのか。後者の「本音」が思わず無念として漏れたのではないのか。
(4)近年の首長選挙は、たとえば国会議員あがりの候補者よりも政治にシロウトでも知名度の高い古い政治体制にしがらみのない候補者に支持が、特に構成比率の高く影響力のある無党派層有権者の支持が集まる選択傾向にある。
そういう意味では政治的アマチュアリズム(political amateurrism)は選択者(有権者)の意向でもあったのだ。
あえて「アマチュア」発言で、経験のなさで自らの疑惑責任の所在(やむを得なさ、足りなさ)を説明したのは、圧倒的支持で都知事に選ばれたものとしての随分見識に外れたみっともない言い逃れでしかなかった。
(5)これでは都政、都知事は務まらない。今日の新聞紙面は、猪瀬前都知事(辞表を提出したので)の「人となり」をいつも幹部職員をしっ責し(どなり)、政策提言もワンマンだったと評しているが、これが順風満帆の時なら強いリーダーシップでトップダウン方式ともてはやされるもでもあり、この期に及んで揶揄(やゆ)するばかりでなくもっと在任中から公平で公正なメディア評価、指摘がなされるべきことだった。
猪瀬都知事の辞任表明を受けて、地検特捜部はこの問題で捜査に乗り出す。本格的な事件解明はこれからだ。