いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政治ごっこはおしまいだ。 political self desire games is over

2013-12-06 19:41:13 | 日記
 (1)安倍首相、政治ごっこはおしまいだ。今臨時国会は、デフレ脱却の経済金融政策を持続可能なものにするための成長戦略国会といわれていたし、多分安倍首相もそのつもりでいたはずだ。

 アベノミクスの第3の矢といわれて発表した成長戦略政策は、新規事業、雇用創出にアイディアが乏しくて市場の失望を買って評判はよろしくなかったが、与野党共通で取り組む政治課題としてTPP交渉参加も含めて国会審議を通して国会の叡智を集めての成長戦略展望を示すべき国会でもあったのだ。

 (2)ところが急に安倍首相がNSC国家安全保障会議の設立に意欲をみせて、これを成立させてさらにこれを有効機能するために国家情報を一部為政者が独占するシステムとして特定秘密保護法案の成立に終始した臨時国会となってしまった。

 NSCで国家重要情報を統括管理して特定秘密保護法で公開せずに、政権理念、信条に都合のいい情報統制をして批判を抑えて、念願の憲法改正、自主憲法制定にたどりつこうという目論みだ。

 (3)安倍内閣が掲げる重要政策にはことごとく国民の過半数が反対する中でも、大胆な経済金融政策効果一点で当初からの安倍内閣の高い支持率を背景に、自身の政治信条である世界に冠たる日本の存在を示すためにまず米国押し付けの憲法を改正し、自主憲法制定により日本民族の誇りを取り戻す作業にまい進している。

 政治手法はかっての自民党長期政権時代の型どおりの国会審議で体裁を整えて、数(議員)の力を全面に出した強行採決による突破だ。

 (4)安倍首相は国民の過半数が政策課題に反対していることについてもまったく意に介さずに、たとえば国連PKO活動の自衛隊派遣決定の例を出してこれも国民の過半数が反対したが、今では世界各地で貢献しているのではないか(報道趣旨)と開き直っている。

 米国の覇権主義に組み込まれての平和憲法の枠組みを超えて拡大解釈しての日本の果たすべき役割を見失った結果ではないのか。開き直ることではない。
 だから集団的自衛権の行使容認へと自らの政治理念、信条のやりやすいように憲法改正に走るのだ。

 (5)三島由紀夫は輪廻(りんね)転生の儒教思想の文学思想で国民の高い支持を受けた作家であるが、私物の軍隊組織をつくって活動し平和憲法に解釈抵触する自衛隊に国体を変える決起(クーデター)をうながしたが、まったくとりあってもらえずに自決した。

 高い支持を受けた文学思想とは対極にある現実の国民の多くが相容れない軍国日本思想へのあこがれそして失望ではなかったのか。

 (6)日本を取り巻く内外の緊要課題は多い。安倍首相、政治ごっこはおしまいだ。(political self desire games is over)

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