いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

自分らしく生きる知力。 education has intellect to live like a myself

2013-12-08 15:31:09 | 日記
 (1)おなじみOECD実施の2012年子ども(15才)対象の国際学力テスト(学習到達度調査)で、日本は数学的リテラシー(読み書き)、読解力、科学的リテラシーの全3部門で前回調査ランクを押し上げて上位に位置づけた。

 この年代の成長途上の子どもの学習到達度調査ランクなど意味も意義もないから興味もないが、ちょっと目を引くのは前回調査同様に上海が全部門でダントツの1位を占めて香港、シンガポールのアジア勢がそれに続いて上位ランク独占していることだ。

 (2)65か国・地域の15才男女51万人を対象にしてアットランダムに抽出した調査対象者の国際学力テストということで条件、水準は公平と見るべきで、特定地域だけ高学歴層を選んだという選択システムでもない。

 もちろん国・地域のエリアの大小は教育水準、密度の濃淡に影響はあると考えられるが、前述のとおり成長途上の子どもの現在時点でのこまかい設定基準などはどうでもいいものだから、ただ上海、香港、シンガポールの上位ランク独占は目を見張るものがある。

 (3)ともに経済、貿易、観光、文化の国際都市でアジアの中でも近代化、成長が著しい地域、国柄で社会構造の「国際化」が進んでいる。
 海外からの豊富な投資資金流入による社会構造の利益配分率の高さが国民生活の比較安定、水準を維持して、教育への関心、個人投資も高く「教育の国際化(globalization of education)」が進んでいることが推察される。
 国際化、情報化社会によるパソコン、ネット利用率の高さ、スキル向上も貢献しているといわれる。

 (4)アジア大陸、地域の欧米、とりわけ米国への留学熱は高く、日本を圧倒している。韓国内の教育熱、高学歴志向の異常な高まりはよく聞かれるところだが、日本と同様に閉鎖的で教育の国際化が進んでいないのではないのか。
 教育国といわれた北欧国(専門家談では、教育予算が減り不登校、ひきこもりが社会問題化)とあわせて今回ランクを下げている。

 (5)一方、日本を含めてアジア勢がランク上位(トップ5)を独占した要因として、「カリキュラムや教科書がしっかりと固まっていて、『教員の質が高く熱意もある』」(同専門家談)とある。

 日本もカリキュラムや教科書が初等中等義務教育の全国水準、基準の維持がはかられているのはそのとおりだが、「教員の質が高く熱意がある」に該当するのか、国内教育事情を見聞きすると疑心暗鬼にはなる。

 (6)日本の大学も長らく教育の国際化の必要性が指摘されて留学生の受け入れ、海外留学の促進に努めているが、成果となっていない。
 そのための大学9月入学制度も教育制度全体の流れになっておらずに、もちろん大学だけで先行できるものでもない。

 (7)教育というのは高学歴偏重でもなければ、比較能力のものでもない。 人間が自らの意思と意欲と努力と研さんで、自分らしく納得して生きる知力(intellect to live like a myself)スキルだ。

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