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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

気候変動の仮想現実。 virtual reality of climate change

2014-09-25 20:01:44 | 日記
 (1)近年の日本は四季のある温帯気候からすでに亜熱帯気候に変化した(専門家分析)といわれて、春や秋の過ごしやすい中間季節が短く(ないしはほとんどなく)夏から冬へのくり返しが続く異常気象現象に見舞われている。

 地球温暖化で日本近海海温は2度上昇し、大型台風が春先から発生、多発して、日本列島に局地的豪雨被害をもたらしている。海洋生物、資源にも影響を及ぼして生息分布図が変わり、季節ものもずれ込み、生息数も減少が続き絶滅種の危惧も持たれている。

 (2)このまま何もしなければ、「地球の平均気温は今世紀末までに最大4.8度、海面水位は同82センチ上昇する」(報道)と予測され「今世紀半ばまでに9月の北極海で海氷が無くなる可能性が高く、食糧危機を招く」(同)と科学者らは警告する。

 24日までニューヨークで開催された国連気候変動サミットでは、参加したNHK気象キャスターが2050年の気象を「お彼岸になっても仙台、東京、名古屋で厳しい暑さが収まらない。熱波の影響で京都の紅葉のみごろはクリスマスごろになりそうで季節感は大きく変わってしまった」(報道)と予報した。

 (3)これは仮想ではあるがSFでもなく、現在の気候変動(climate change)を目の前にして現実に起こり得る可能性のあるバーチャル・リアルティ(virtual reality)である。

 日本は京都議定書では温室効果ガス排出量削減目標を20年までに09年比25%削減を打ち出して世界の地球環境保護政策をリードしたが、その後安倍政権になって経済回復優先政策に大震災事故による原発稼働停止と将来エネルギー政策の立ち遅れで20年までに05年比3.8%削減と大きく目標後退して、今では中国(同40~45%削減)、米国(同17%削減)、EU(同20~25%削減)など世界に大きく取り残される結果となっている。

 (4)海抜0メートルの小さな島国では、国全体が海面下に沈む危機感もあって、国全体で移転先を検討しているという話も聞く。
 いままで国内の経済優先主義で地球環境保護の取り組みに積極的でなかった同排出量世界1,2位の中国、米国も今回の国連サミットでは環境対策に積極的な発言(報道)が聞かれて、世界で地球環境保護の危機感はようやく共有、結束される機運が高まっている。

 (5)国の累積財政負担増(債務)は未来社会も含めた「いつ」、「誰」が「どのくらい」負担するかの政治的課題ではあるが、地球環境の快適性(amenity)はわれわれの世代が次世代、未来に引き継ぐべき使命と責任がある。

 気候変動の脅威は災害国日本でも同時多発の局地的豪雨、豪雪で毎年のように大きな被害を受けており、地球温暖化に対する地球環境保護からも効果的な対策が求められている。

 (6)実現不可能な目標値は意味もないが、環境整備のための他国並みの温室効果ガス削減目標のもとに世界と協調、結束してこれに立ち向かうことは必要な政治課題だ。
 国民としても電気万能時代の中で、電気稼働に頼らないですむ生活方式の考察、判断、実行ができなければならない気候変動時代だ。

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中央と地方政治の溝。 a gap of central and local politics

2014-09-24 19:54:23 | 日記
 (1)英国でのスコットランド独立を求める住民投票は、中央政府のある英国ロンドンに財政、金融が集中して地方自治政府に利益(benefit)が還元されない不満が大きな理由で、中央政府と地方自治政府との思惑の違い(gap)が前面に出たものだ。

 11月に実施される沖縄県知事選の候補者支援が政策よりも政局がらみで政府、党本部と沖縄県本部、県連の意向が対立、対峙する分裂含みの様相を見せている。
 それは英国、スコットランド独立問題、対立の構図だ。

 (2)沖縄もスコットランド同様に琉球王国から日本に併合された経緯が同じで、やはり沖縄では「独立論(opinion of independent state)」があると聞く。
 沖縄県知事選は現知事が昨年末に辺野古沖埋め立てを許認可して11月の県知事選にも3選を目指して立候補を表明して、これに保守系の那覇市長が反対を表明して立候補を表明し、保守同士の対決、分裂選挙になる公算だ。

 県知事選は米軍普天間飛行場の辺野古沖移設を巡って是非が問われる、最大選挙争点となるのは必至の沖縄が抱える最大の政治課題、政策選挙だ。

 (3)対決、分裂選挙の焦点を和(やわ)らげたい政府は、官房長官が辺野古沖移設は現知事の埋め立て許認可、工事着工で「すでに過去の問題で争点にならない」とわざわざ表明してみせても、辺野古の地元名護市長選は移設反対派の現市長が再選され、沖縄統一地方選では移設反対派が過半数を占めて沖縄の意思は県外移設に集約されている。

 官房長官と沖縄の意思、意識のインバランス(imbalence)こそが、今回の県知事選の意味、意義だ。

 (4)自民党本部は同沖縄県連が県内移設反対を主張するなかで沖縄出身国会議員を動かして何とか移設容認一致にこぎつけたが、選挙協力が不可欠な連立与党を組む公明党は党本部(辺野古移設容認で自民に協調)と同沖縄県本部(県外移設)が対立して現在も意見一致はみられない。

 民主党も虚弱野党として存在感をみせられずに独自候補を立てられずに、独自に立候補を表明している同党元参院議員の公認、支援問題で党本部と同沖縄県連が対立したままだ。

 (5)地方の首長選挙で本来国政を反映するものではない県政課題の選挙のはずが、「沖縄」はそうとも言っていられない事情がある。地方の首長選挙にわざわざ官房長官がその選挙争点(disputed point of election)に言及するように、「沖縄」問題は地方選挙であっても国の政策、方針に対する極めて重大な(米軍基地集中問題)政治選択を求められる首長選挙の位置づけにある。

 「ケンカ」を売ったのは政府、官房長官であり、沖縄はこれを受け止めて冷静に国民として公平、公正、平等な生活、権利保障のために強烈な自己主張を示す機会だ。

 (6)沖縄県知事選は辺野古沖移設という最重要政治課題を抱えながら、自民党、公明党、民主党ともに党本部と沖縄県本部、県連が溝、対立、意見の一致がはかられない政策本位でない政局がらみの、やはり県民有権者不在の自己都合選挙という政党政治の責任感のなさ、未熟さだ。

 議会制民主主義発祥の英国ではスコットランド独立の是非を住民投票で決着をみせたが、沖縄米軍基地集中負担問題、課題も「沖縄の意思」にまかせる政党政治理念の配慮、良識こそ必要だ。

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スポーツの無抵抗主義。 nonresistance in sports

2014-09-23 20:01:06 | 日記
 (1)韓国仁川(インチョン)アジア大会が開催されている。オリンピックや世界選手権と違って競技レベルも一部を除けばそうは高くなく、日本でいえば国体気分(あくまで気分)のようなスポーツ大会で、メディアを除けばそう国民的関心、注目も高くはない。

 オリンピックを含めてメダルの国別獲得数比較などやめて、競技本意の人間が限界に挑む可能性、潜在能力(potentiality)、魅力に焦点を絞るべきだと書いたが、アジア大会では第4日目までのメダル獲得数が中国(58)が2位韓国(45)、3位日本(42)を引き離してトップに立ち、しかもこの3国で全体の60%を占めて圧倒している。

 (2)興味のあるのは、政治、経済、軍事力ついでに人口比率でこの3国に匹敵するインドがわずかメダル6個で全体の中位にいることだ。
 ことスポーツに関してはオリンピック、世界選手権を含めて国としてさしたる活躍もなく、国としてもスポーツ興隆、振興に関心と力を入れているとは思えない不思議な国事情だ。

 インドの国民人口総数は12億人を超えて中国(13億人)に匹敵する超過密人口国で国土も広大で、新興国として経済力も発展途上の国だ。ついでに言うなら、中国、パキスタンと国境を接して紛争が絶えずに核保有国でもある。

 (3)人口比率、密度からいってもスポーツに力を入れればたちどころに競技力は高まることが十分に考えられるインドだが、そんな政策、方針は聞かれない。わずかに聞くのはグランド・ホッケーの強さぐらいのものだ。

 米国はバスケット、アメラグ、野球、陸上競技とメジャーなスポーツ世界をリードするスポーツ大国でもあるが、近年はこれまで力を入れてこなかったバレーボール、ラグビー、サッカーでも後発ながらたちどころに世界一流国の仲間入りをして強豪国となっている。
 人口密度から素材は豊富で、競技育成システムも整備されて機能すればたちどころに競技力を各段にアップさせる米国流だ。

 (4)競技育成システムは別にしてインドにもそんな下地、環境、土壌が国、国民の中には十分ある。ところがそんなスポーツ振興社会にはほとんど関心、興味がないように見えるのは不思議だ。

 インドは仏教国でかってのガンジー首相は無抵抗主義(nonresistance)理念をテーゼ(these)にしていた。現在もガンジス川での沐浴など仏教思想、哲学、伝統、慣習、儀礼を重んじる風土、国民性はうかがえる。
 国のテーゼに宗教が大きく重く存在感を示す国は、スポーツ競技力が高くない傾向はある。

 (5)イスラム教国では、近年になってようやく女性のスポーツ競技参加が認められる程度で、いまだに女性は黒い布で顔、身体を覆っての不自由な競技を強いられている。
 仏教国インドの場合はそこまででもないが、新興国の経済成長、発展国として世界のIT産業に参戦する経済国の実像と比較して、スポーツ競技力の低さ、インバランス(imbalance)は際立っている。

 国のテーゼ、価値観、風土、国民性によりスポーツへの取り組み、関心、興味にも国それぞれの特質、特色、特性が出るものだから何とも言えないが、インドも近年は「争う」ことが嫌いなわけでもなくて(核保有国)、超過密人口、広大な国土、高い経済力が融合してスポーツに取り組めば潜在能力は高いのは間違いないところだ。

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独立に反対55%と棄権15%。 opposition55% & abandonment15% to independence

2014-09-22 19:38:00 | 日記
 (1)世界的な注目を集めた英国からのスコットランド独立の是非を問う住民投票(inhabitant's vote)は反対55%で独立(independence)を否決した。
 最後は40万票差(10%の開き)がついて投票前に予想された接戦とはならなかった。

 開票前半の地方では賛成支持派が上回り、開票終盤の都市部で反対支持派が上回った投票構図(報道)だった。都市部で財政、金融、経済混乱回避の既得権益保護意識が働いたのではないのか。

 (2)スコットランドはもともと独立国でその後英国に併合された遠い歴史があり、地理的に遠い日本からすれば北欧国のイメージもあり、政治理念も英国はEUから距離を置いて米国盟友の立場を鮮明にして、その中でもスコットランド(自治政府)はEU、北欧諸国の社会民主主義志向が強いといわれている。

 政治理念の違いのうえに財政、金融、経済が英国ロンドン市場に集中する地方(自治政府)の不満が、英国からの独立志向が高まった要因といわれている。

 (3)議会制民主主義発祥の英国での独立を問う住民投票という住民自治統治の原点での未来選択に向けた16才以上の投票権範囲拡大ということで、民主主義の国の手本の構図として注目を集めた。

 さらに英国内がスコットランド分離独立となれば、国土の3分の1を失って英国の財政、金融への国際的地位、信頼、立場の低下は必至で、国際政治、経済の枠組みに大きな変化、混乱、不安をもたらす危険が存在していた。
 今回のスコットランドの独立を問う住民投票に関心、注目が高まっていた理由だ。

 (4)2年前に英国中央政府(ロンドン)とスコットランド自治政府との間で独立住民投票が合意されて、今回の16才以上のスコットランドに居住する外国人も含めた全有権者による住民投票となったことは、議会制民主主義発祥という国の平等で公平、公正、良識ある理念、思想、信条が読み取れる「度量」のあるものであった。

 投票が近づくに従って独立賛成派の支持が高まりをみせると、さすがにキャメロン首相をはじめ中央政府が危機感を募(つの)らせてバタバタとスコットランド入りして英国内にとどまるように歩み寄り、説得をくり返す様はどこも同じで、これまでの民主主義の手本としての度量どころではなかったようだ。

 (5)王室のある君主制国家でビートルズを生んで、庭園、紅茶文化の議会制民主主義英国は日本政治、文化の先訓、原点であり、日本文化とも共通項の多い手本、親近感のある国として、今回の住民投票は日本でも高い関心のひろがりをみせた。
 手本としての動向に注目、関心が集まった。

 (6)投票率は84.6%と過去の同国国政選挙の最高(報道)を示したが、国、自治政府の将来の行く末、独立を決める最重要課題の投票だけにもっと上を行くかと思われたが、15%の棄権行動となった。

 無関心層というより、事の重大性(英国からの独立)から判断が投票行動につながらなかったのではないのか(居住外国人有権者の中には重大過ぎてあえて棄権したとの報道もある)。

 (7)投票直近では接戦が伝えられて、いまだ判断を決めかねている層(当時は数パーセントといわれていた)の動向がキーポイントだといわれていた。
 独立問題で判断を決めかねているとは、これに反対というよりは(反対志向が強ければ多分に直接投票行動に出る確率が高い)どちらかといえば現状に不満(独立賛成派)ではあるがしかしあとの混乱と将来性を考えての判断に踏み込めなかった投票棄権行動であったと理解する。
 棄権15%のうち10%でも仮に動けばまた違った結果を導いたかもしれない。

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県芸術劇場。 k.zaitsu concert

2014-09-21 14:46:19 | 日記
 財津和夫さんが「名古屋はいつも温かく迎えていただけるのでありがたい」と言った。「サボテンの花」が終わってホールを圧倒する割れんばかりの観客の拍手が長く続き、その後の冒頭の財津さんMCの後もまたまた割れんばかりの拍手が長く続いて、次に移ろうとする財津さんがなかなか移れないでマイクの前で躊躇(ちゅうちょ)する様子がありありの長い嵐のような観客の拍手で財津さんに応えました。

 安部俊幸さんが天の川に2度目の旅立ちをしてから初めての名古屋での財津和夫さんの「チューリップの夢を歌う」コンサートです。
 9月20日17時30分すぎにバンドメンバーがステージに登場し、ホリゾンタル(horizontal)にスクリーンが降りてきて財津和夫・姫野達也・スタッフ一同名で「本日のコンサートを安部俊幸君に捧げる」とのクレジット(credit)が浮かびます。

 そのせいか今回の財津和夫さんは緊張感ではない、いつも以上に随分と「力」が入っている様子が伝わってきます。顔も終始毅然とした雰囲気が漂います。
 「あなたと巡り会って」も今回はなぜか安部俊幸さんへの想いのように聞こえてきます。財津さんと姫野さんとのコラボ、アコースティックコーナーはもうひと工夫必要です。

 途中休憩のあとの姫野さんのソロコーナーでは、「博多っ子純情」を歌う前に「アルバムのために安部俊幸とふたりで曲をつくろうということになって、テーマはふるさとを想うものにすることになった。安部俊幸が書いてきた詞は僕がイメージしたもの(曲)とは違うものだったのですが、何度も何度も歌っているうちにそうかこういう歌もあるんだと思うようになり、いまでは僕のステージに欠かせない歌になりました」とこのあと数曲安部俊幸(詞)・姫野達也(曲)共作の曲を歌いました。

 「博多っ子純情」は「山笠は千代町流れ 悲しみを押し流す」から「ひとりぼっち ならば ポケットに手をさし込み 背中丸め歩けばいい」と情感、臨場感あふれる叙事詩(epic)で美しい曲です。

 「青春の影」は最近はちょっと線の細い声で物足りなさも見受けられたんですが、今回は高音、音程ともに安定して力強く抜群の「青春の影」を聞かせました。もちろん、ここでも万雷の拍手を受けました。
 アンコール前のラスト「bridge over trouble water」も熱唱でしたが、困難な時にはいつでも君のそばにいるよと、今回は安部俊幸さんへの想いのように聞こえてきて、感慨深いものがあました。

 財津さん、姫野さんからは特に安部俊幸さん旅立ちへのコメントはなく、毅然としてコンサートを進めましたが、歌の随所にそう思わせるものが散りばめられておりこちらが安部俊幸さんを何度か意識するコンサートになりました。
 終演後のロビーで元気な塩瀬さんをお見かけしました。

 安部俊幸さんの旅立ちで、これでチューリップコンサートはないのか、メンバーの年令からいっても安部さんの存在感からいってもそういう想いはあるかもしれないが、97年からのチューリップコンサートも純然たるオリジナルメンバーではなかったし、憧れたビートルズは4人、現在の4人のメンバーでも各セクションは十分こなせるし、4人のチューリップコンサートは可能だし、一度はやってもいいのではないのか。

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