あなたの為だけに生きている
たまたま今週は出番がない
どんなに頑張ったところで「あ、この人の心に(自分は)届かないんだな。」って思う時あるでしょう
本当は必要とされてみたかったけど、それは無理な話だったな。あの人といる方がなんだか楽しそうだな、って。
そういう意味でこの「来週のヒーロー」という表現は随分秀逸な表現だと言えます
本当は、今週出番が欲しかった
今週あなたのヒーローでいたかった
でも、それは俺ではなく“別の誰か”がそうで、俺の出番など最初からなかった
だから、来週(或いは未来という比喩で)はヒーローでありたい、来週はヒーローになりたい。。という、
五十嵐さんが得意とする「どうしようもないけれど、確かにここにある感情」の一つを歌い切った名曲だと言えます。
これは、相当悲しい曲ですよ
タイトルや雰囲気よりもずっと切ない一曲
「今」必要とされてなきゃ、なんの意味もないのに
あるかどうかも分からない伸び代や期待に懸けて空しく頑張ってるだけの日々・・・そのものなんです、詞世界は。
人間、限界は確かにある。
金や物なら努力すれば手に入れられる
だけど、「人の心」までは努力などでは到底手にする事が出来ない
あの人にとって、大切な存在だったり気になる存在でいたかったけど、
やっぱり「今週は」出番がない
だから、「来週に」期待するしかない
それはいつまで?
それはどこまで?
まったく分からない
ただ一つだけ確かなのは、「今週のヒーロー」は“自分以外の誰か”なのです
それだけは、何よりも間違いのない、疑いようのない事実なんです。
哀愁を帯びたメロディラインも素晴らしく、
いつまで経っても「本物」になれない深いジレンマが伝わって来る、
後期の象徴的な名曲の一つ・・・だと思ってます
今回、改めてこの曲の感想を書いたのは、
あまりにも今の自分にこの曲が“似合っていた”からでした。色々な意味で。