日曜日にロストインタイムのライブを観てきました。
ロストのライブを観るのは約3ヶ月ぶり、
去年10月の水戸以来でした
その時にも告知されてた年明け早々のバンドワンマン・・・って事でかなり楽しみにしていた公演でした
会場につくやいなや、大勢のファンが大挙していてやはり東京でこのクラスのハコだと相当ギュウギュウになりますね
年明け早々ロストの愛されっぷりを確認しつつ、誠意に溢れたライブをこの夜も魅せてもらって大満足のワンマンに相成りました。
そう、去年はこの年明けのワンマンに都合上行かなかったんですよ
だから、実は2年ぶりの参加、、、って事で
その意味合いでも嬉しい一夜だったんです
ロストの恒例行事ですし、
何も無いタイミングのワンマンってセトリが満遍ない感じになるので(笑
そういう意味でも、この日ここに居れて良かったなあ。。という一日になってた気がします
では以下、ネタバレ含みますが、当日のレポートです。
後ろまでパンパンに詰まったフィーバー、
メンバーが登場すると間髪入れずに「ライラック」「太陽のカフス」と去年出したシングル勢を惜しみなく演奏
拡がりのある音像が気持ち良い前者に、ロストとしては貴重なファンキーさも感じられる後者、、、と
早速引き出しの多さをアピール、カフスでは歌詞にミスもあったんだけど(笑
序盤はやや力み過ぎな感もありつつ、それもまた別の視点から見ればそれくらい意気込みが強かった。という事でもあります。
そんな海北さんの鬼気迫る歌声が炸裂したのがシンガロングナンバー、「ジャーニー」。
三井さんのエモーショナルなギターもそんな歌声を後押しして、なんとヘドバンすら出来ちゃうような(!)
激情のパフォーマンスに仕上がっていて早くも高まっているバンドの圧倒的な勢いに感銘を受ける。
空間を切り裂く様に「No caster」、
凍てついた雰囲気で場を支配するように「小さな隣人」と
ロストのロックでオルタナティブな側面をこれでもか!と聴かせる一連のパートには興奮を隠せなかった
ちょっとビックリするくらいに格好良くて、今年のロストは一味違うな。とこの時点から感じさせてくれました。
丁寧に言葉を紡いだ「グレープフルーツ」、
更に去年弾き語りでも披露していた包容力溢れる新曲「路傍の石」と
新旧織り交ぜた塩梅の良いセットリストが続き、どの時期のロストが好きでも楽しめる内容になっていました
それは去年全アルバムの(ほぼ)再現ライブを経たからこそ、なのかなあ。とか、思いつつ、
アグレッシヴな前奏も気持ち良かった「26」、
多幸感溢れる歌声とビートに陶酔してしまう「366」と
定番曲もきっちり聴かせる抜け目の無い手さばきにも唸らされる
これらの曲は年明けのちょっと前のめりなモードの時に聴くにはピッタリの作中観の曲達で、
そういうトコもまた粋だなあ。と思いながら心地良くその美声と軽快な演奏に夢中になっていました。
一曲一曲が、以前以上に洗練されているイメージ。
ガムシャラさと地に足がついた歌声が同居していた「旅立ち前夜」、
パンクバンドのような勢いで激しく鳴らされた「青よりも蒼く」など、
より強固になったバンドアンサンブルを感じられる楽曲が多く、
これもまた去年の怒濤のライブを経たからこその賜物なのか・・・と感動させられる
「線路の上」「手紙」など初期の楽曲で会場を沸かせつつ、
サンボ山口さんなみに「オーイエッ!」と海北さんが叫び切って見せた「希望」とまるでデビュー仕立てのバンドのような瑞々しさも感じさせてくれる。
「路傍の石」では、ベテランバンドらしい包容力のあるムードで気持ち良くさせていたのに、
「青よりも蒼く」「希望」では若手以上に若手らしいエネルギッシュな演奏で観客をガチ上げする、、、という
ベテランっぽさとベテランっぽくなさ、が同居している有り得ないクオリティのステージに仕上がっていた
それはある意味異様だったが、異様だったからこそ面白く、終演後の観客の称賛の声も(俺の周りでは)いつもより多かった気がする
本編ラストの新曲「すべてのおくりもの(表記適当)」や、またアンコール1曲目に弾き語りでもう一つ新曲を披露、、、と
積極的に新曲を聴かせる“今”なセットリストもまた攻めてて良かったです
おくりものの方は、静かに始まる歌い出しにゾクッとしたし、
届かない想いを歌った新曲もロストらしい沁み入る一曲で堪らなかった
更に、名曲「きのうのこと」を盛大に響かせて終了・・・と全体的にかなりグッと来る構成のライブだったかな、と。
Wアンコールの「あしたのおと」がまた嬉しかった!
この曲個人的に大好きで、でもライブでは滅多にやらないので
定番曲が多目に披露されるダブルアンコで聴けたのがまた嬉しかったし、
いつも以上に沁みる歌声に仕上がっていたのがまた作中観に陶酔出来て素晴らしかったです
この日は、「太陽のカフス」でいきなりミスしたり、
かなり意気込んでいる様子が伝わって来て、
序盤はそれがミスの方向に転びつつ、
「ジャーニー」でそれを思い切りプラスに変換してからはもう本当ただただ気持ち良く、その迫力に息を飲めるライブになっていた気がします
兎角、どのアルバムからも満遍なくセトリに組み込む粋さだったり、今まで以上に洗練された音像だったり、また一皮向けたロストが堪能出来てホントに良かった!
中でも先述の「ジャーニー」に関しては、あまりに盛り上がりすぎて再び定番化するんじゃない?ってクオリティでした
それくらい・・・起死回生の一発だったと思うので、今後もこの曲は是非ライブで聴き続けたい。
2017年のロストインタイム、マジでめちゃくちゃ良いです。機会があれば、ぜひ。
1.ライラック
2.約束
3.太陽のカフス
4.30
5.ジャーニー
6.No caster
7.小さな隣人
8.グレープフルーツ
9.路傍の石
10.26
11.366
12.旅立ち前夜
13.青よりも蒼く
14.線路の上
15.手紙
16.希望
17.すべてのおくりもの(新曲・表記適当)
18.新曲
19.きのうのこと
20.あしたのおと
しかし、最後の「あしたのおと」には本当ヤラれました
微妙に定番を外してる選曲が多目だったのと、「DOORS」からの曲が多目だったのと、
それでも定番中の定番も要所要所に織り込む抜け目の無さと・・・かなり絶妙なセットリストだったと思います
その上で、更に一皮むけた荒々しく瑞々しい演奏、かと思えばベテランらしいどっしりとした音像も披露。。と、
本当最近のロスト面白いんですよね。
2000年代のちょっと売れてた時期だけ知ってる~、って人は多そうですけど、
むしろ今の方が面白いんだよなあ。。っていちファンとしてつくづく思ってしまった一夜でした。
個人的には、次世代のフラカン的ポジとしてランクヘッドと共に在り続けていって欲しい。俺も、引き続き追い駆けます。