サブカルチャーマシンガン

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見くびらない男 DINER 第10話「Innocent Prayer&Silver bullet⑦」 感想(ヤングジャンプ2017年46号)

2017-10-12 | DINER
                           
                       はあ、ボンベロ様・・・(溜息)。











自分の好きなミュージシャンの言葉ですが、
むやみやたらに他人に手を差し伸べるのは相手を見くびっているのと同義~というのがある
例えば、重たい荷物を持ってあげるのだって「お前にはキツいだろう」と相手を下に見ている、
優しいと見せかけて実は相手を見くびっている証拠だったりもする

今回、ボンベロはカナコを「見くびらなかった」んだと思う。
ここで彼の自力で助けて有耶無耶にしたとしてカナコの本懐が叶うか?と言えばそれは違う
カナコの底力を、2話で見せた根性を買っているからこその“信頼”にも似た言葉だったんじゃないかと。

そしてそれは「自力で這い上がれ」というメッセージでもあった(と、思う)。
何でもかんでも他人の力を当てにするのではなく、自分でぶつかって傷付いて得た「成果」こそ人間力の証
他人に助けを乞う、自身が首を突っ込んだ事柄に自身で責任を取れない、思考停止のまま堕ちていく・・・
そんな相様を端的に表したのが「生き汚い」という言葉だったんでしょうね。






それにしても、
ここ毎週カナコの懸命に抗おうとする姿に胸を打たれてしまう。
結局のところ、自分を救えるのは神様でも他人でもない、あくまで自分自身なんです
今回カナコが苦しくて助けてを求めたのはある種人間らしい行為だったとは思いますが、
「カナコらしい」行為であったか?と言えばそれは違う
カナコは例えおせっかいだったとしても、
人としての尊厳を失わない、
それで息絶えたとしても誇りを貫く“気高い女”だったはず。
そんな思いの丈を振り絞って活路を(泣きながら)見出そうとする姿にいたく感銘を受けてしまいました
それははた目から見ればスマートにも格好良くも映らないかもしれない、
だけど、個人的には傷だらけになりながらも醜く足掻く姿にこそシンパシーを覚える。
それは見方を変えれば美しくもある。そう、自分はカナコの“美しさ”にこそ最も惹かれているのかもしれない・・・
なんてことを強く感じてしまった10話目でした。続きが気になり過ぎる引きといい、はっきり言って面白い!!
正直イカサマのトリック含めてワクワクしながら読んでしまいましたが、
来週以降どういう風にしてひっくり返していくのかが気になる。

そういえば「ONE OUTS」という漫画でイカサマを武器に使うものはイカサマによって足元を掬われる~みたいな
そういう発言もあったし、カナコの洞察力と機転でそれに対抗し得る手段を得たのかもしれません
何にせよ、苦しみ続けた前半戦は終わって、ここからカナコのターンが始まります!
その意味でも次週以降は大注目ですね・・・!めっちゃ楽しみです。






しかし、チップインが決まった後のスラッジの表情が凄かったですね・・・笑
人間は予期せぬ出来事が起こると動揺して平常心を失ってしまいますが、
彼らの場合も例外ではない気がする。。

そして、泣きながら「早くしなさいよ!」とファ●クサインを送るカナコが勇ましく、それでいてとっても可愛かった(笑
余裕なんてない、ドヤ顔なんて出来ない、だけど、この野郎!!って表情だけは誰よりも強くかます―――――
そんなカナコはやっぱりとても素敵で、傷だらけ、だけど、確かに素晴らしい主人公だな、と。
あの涙にはそれまでの痛みや悔しさや、そして怒りも憎しみも込められている気がして
それもまた深いなあ、、、と思いつつ、
チップを口に含ませた後のスラッジの状態や反撃の種明かしが(本当に)待ち切れないぐらい楽しみです!
ここからみんなが口にチップを含ませた泥試合になっていくはずなので、
そういう意味では怖さもありますけど(笑
でも生死を常に賭けたスリリングなゲーム模様はホントに見ていて楽しいですね

何よりも、やっぱりカナコが大好き過ぎて困ってます・・・笑
こういう自力で何かを掴んでいくタイプの作劇が大好物なので、
その意味合いでも「DINER」にはめっちゃ期待しています。正直今のヤンジャンで一、二を争う位に好きですね。











しかしボンベロもボンベロなら
カナコもカナコでかなり強烈なキャラクター性をしていますね
この二人のやりとりだけでも見ていて面白いと思えるくらい。
後、最後の煽りもインパクト大で良かったです・・・笑
先週までずっと最悪の状況だった分反撃のカタルシスも相当大きくて素晴らしかった。

スラッジを思い切りぶん殴る展開が来るのか、が最注目ポイントですかね?
色々な意味で目が離せません。社交辞令ではなく。本当に読んでてドキドキするもん。