君とおんなじように 生きてみたいけど
君とおんなじように 生きていくのは
とても大変で
最近、
他人と比べて愛嬌だとか空気を読む力が皆無な人間だと痛感してしまった
同調も出来ないし自然に重なりもしないし常にはみ出し続けてしまう人間だと分かった
それに気付いた時の・・・絶望感というか、虚無感は半端なかったです
出来れば「あなた方」のように(ぱっと見)素晴らしく生きたかったけれど、
どうしても辿り着けない「そこ」との距離感に苦しめられてる“だけ”の自分は何て醜いんだろう。と実直に思う。
あなたと同じように生きたい・・・
同じように振る舞って、
同じように頑張って、
同じように愛されたかったけれど、
結局それは自分にとっては「無理」の二文字で終わってしまうのが(認めたくない)事実であって
この曲のこの歌詞を眺めていると、正直尋常じゃないくらい感情移入してしまう節はやっぱりありますね・・・。
自尊心の喪失で
蹲ってる 迷宮の希望
普通の人は生きてけば生きていくほど自信を得たり安息を得たり充実感を得たりしていくんでしょう
だけど、現状、自分を顧みて「素晴らしい」と思える箇所なんて一つもなくて
足りないものばっかりが目に付いて、
至らない部分ばかりが苦しくて、
どうしようもなくなって
自尊心なんてとっくのとうに無くなっている
あるのは、なんとか自分を満たしたい・・・という最低の気持ちだけ
自分の色を薄めれば薄めるだけその分逆にどんどん気持ちが悪くなって辛抱堪らなくなる
だけど、自分の色を濃くすれば濃くするほどどうしようもなくなって途方に暮れてしまう
この曲で歌われている自尊心の喪失、努力に対する報われの無さ、行き詰ってるのに無駄に大きい理想・・・
そのすべてが自分自身の事を歌われているようで(聴いていて)堪らなくなってしまう。
浮遊感とポップセンスに満ち溢れたメロディもまた(逆に)そんな切なさを煽ってくれます。
そして行き着く先はこれ。
思考停止が唯一の希望
・・・うん。これしかないよね。っていう。
兎に角考えれば考えるほど気持ちが苦しくなる
息が詰まって涙が出そうになる
そんな状態を繰り返してるのも嫌になる
何とも言えない気色の悪い虚無感がまとわりついて精神が危なくなって来る
その前に、
一先ず思考を停止させろ
考えるな
無になれ
寝るでもボーっとするでもいい
考えるな
どうでもいいことでも、現実逃避だって構わない
取り合えず思考を停止させることで一度「何か」をリセットさせて、
もう一度希望に似た、でも希望そのものという訳でもない「何か」を手に入れよう・・・っていう
そういう意味ではネガティブどころかむしろどんな歌よりも前向きな楽曲なのかもしれません
そもそも、自分はsyrup16gを「憂鬱な感情を歌うバンド」とか正直思ってないので
逆に“等身大”のロックンロールバンドだと思ってるくらいなんで。
それだけは何度でも伝えて行きたいですね。
今日はこの曲を通勤と帰宅途中に聴いてたので、
この曲に関してどうしても書きたくなってしまいました。
大丈夫だ、
大丈夫だ。って
そんな思考停止のような判断で
騙し騙しやっていくのもきっとある意味必要な事だとも思う
常に明るく真っ直ぐ前向きなのが一番辛い事だと思うから・・・・・
自分の負けだったり未熟さを認めて受け止めるのも大事な過程なんですよね。
この曲を聴いてそんな事を思ったりもしました。またキタダさんのベースラインが最高な一曲でもあります。