やりきれないことばかりだけど
誰もが今日も眠り夢を見るよ
どんなに暗い人間でも、
前向きな事を一切考えてないか?と言えばそれは違うだろう
正直ファッションでやっている人以外そんな事はあり得ないと思う
人間は誰もが誰も常に「都合の良い想像」を抱えて生きているのが事実であって
それがあんまり達成されないからこそネガティブな心情に陥るのだと思う
つまり、
本当は誰もが誰も夢を見ている
それは壮大な夢ばっかりという訳でもない
例えば、「仕事に行かずにこのまま眠りこけていたい。」なんてのも
夢っちゃあ夢ですから(笑)。
そういう人間のほんの少しのポジティブな気持ちを集約させたのがこの「REM」という曲だと思う。
かくいう自分も、
「こうなればいいな」
「ああいう風になりたいな。」的な
夢に近い感情は(ある程度は)胸に秘めている
勿論、その為の努力を常に遂行出来るほど能動的な人間ではないんですが
それでも何となく、ふんわりと思い続けている事で案外「その為の一歩」は達成出来ちゃってたりもする
だから、この曲を聴いているとそういう気持ちに自然となっていく感覚が(個人的に)あって、
それがまた素敵だなあ。というか、
“生活感に根差す”という今作のテーマ性にも似合っている普遍的なポップ・ソングに仕上がってるかな、と。
また、
これをこのキャリアのロストエイジが演奏している~ってのにグッと来る節も自分的にはある
デビューしたての若いバンドが歌うのと既にベテランの域に差し掛かっているロストエイジが歌うのとでは全然違う
年食っても、おっさんになっても、夢を見る事は出来る。現に、常に何かしらの夢を見て生きている。
そういう素敵な雰囲気にも満ちている今作でも随一に聴きやすいナンバーだと思います
ちょっとアンセムっぽい聴き応えもあり、コーラスワークもまた秀逸な一曲。