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幸福な人生。/君のことが大大大大大好きな100人の彼女 第85話 感想(ヤングジャンプ2022年9号)

2022-02-06 | 君のことが大大大大大好きな100人の彼女









この話を読んで率直に感じたのは・・・
結局、
起こってしまった事は起こってしまった事として消えないですし、
正直いくら嘆いても過去っていうものは依然として変える事は出来ないですよね。
だとしたら、
それをネガティブに捉えるのではなく、
むしろ頑張って全力で彼女らを愛して幸福になってもらおう~という恋太郎の志が素晴らしかったです
もっと言えば、
普通の人なら耐えられないくらい大変な事を成し遂げてるはずなのに、
そんな人生を「幸せ」だと断言出来る彼のセンス、、、に非常に感動してしまいました
それも、
過去に報われない幾つもの片想いを経験して来たから言える~という背景もあって、
珍しく恋太郎の本音が垣間見れて読んでいてジーンとしちゃいましたね







神様に対して怒りまくってるシーンも、
内心は色々大変な想いもあるんだろうなあ・・・とか想像させるシーンになっていて。
そもそも神様の登場自体が初回以来の登場になった訳ですけど、
彼の前だと恋太郎も「完璧な彼氏」ではなく、
一人のただの少年~に戻ってるのが面白いし結構新鮮な読み味でしたね(笑
「本当に反省してんのかおめー」なんてセリフ、普段の恋太郎からは絶対に出ないじゃないですか笑
そういう意味だと、一応原因のキャラですけど、素の彼が出せる相手として、
及びそのやりとりから彼の本音の本音が探れる唯一のキャラとして、
何気に必要なキャラだったりするのかな。なんて感じました

恋太郎も、
前半みたいに色々頑張りまくるのも水面下で大変なはずなのに、
それでも・・・
救ってるのは自分ではなく、
むしろ愛される事に因って救われてるのは自分の方だ。と、そう言える・・・
そんな痛みの数だけ今はどんどん癒されてる現状に心から満たされてるのが伝わって来て
その切実な想いに恋太郎が頑張ってるだけじゃなくむしろお互いにとってベストな関係なのかな、と
っていうか、
「起こってしまったこと」ではなく、
むしろ「初めからこうなるべきだった。」とか、
そんな風にさえ思えるドラマティックな脚本が兎角秀逸で神懸かってました。

誰だって過去や現状に対して嘆いたり愚痴ったりしたくなるのが普通、
だけど、
恋太郎はそれを一切しない・・・否、
考えてもいない
むしろ、そこから生まれてる希望に感謝している~という
ある意味聖人を越えてむしろ恋太郎こそ神様なんじゃないか?
とか思えるストーリーが実に最高でした
恋太郎は回を重ねる毎にどんどん振り切れた超人彼氏っぷりが際立っていてそれも
笑えるし誠実さの表れでもあってそれはそれで楽しかったんですが、
今回はもっとパーソナルな部分に切り込んでいて、
それが面白かったですし、
元々理不尽な生き様だったからこそ現状その過去を忘れられる位に愛されてる今が一番幸福っていう、
ある種これが「あるべき形」とも思える様な収束のさせ方に感銘を受けた話数でした。。






でも、
あんまり頑張り過ぎると壊れちゃうかもしれないんで、
たまには恋ちゃんもゆっくり休んでね・・・笑
苦労を苦労と思ってない、
しっかりと自身の幸福の定義を持ち合わせている。
そんな恋太郎というキャラは本当に「美しい人」だと思いました。