足りないんじゃない
持ちすぎていたんだ
ポルカドットスティングレイの今年初のデジタルシングル。
ポルカと言えば、代名詞のギターリフ、カッティングの格好良さを主軸に聴かせる曲が多いと思うんですが、
今作はどっちかって言えばポップスに近い感触の楽曲で結構聴きやすい部類に入ると思います。
ポップスっていうかパーティー・ロックとか形容しても良いのかな?
印象としては、
カラフルでノリの良い明るいポップチューンになってると感じますが、
同時にヒップホップの要素も多少入ってるのもこの曲の聴いてて面白い部分ですね
流暢な英語の発音を含むラップとポエトリーの中間みたいなボーカリゼイションのパートが、
よりこの曲をポップにしてるし芸術的にもしてるし、何よりもお洒落で格好良いな、って感じますね。
ただ、
歌詞の内容に関しては、
ぶっちゃけた話そこまで明るい曲では無いと感じますね(笑
言っちゃえば、これ報われない男の片想いの歌じゃないですか?
「dude」っていうタイトルも直訳して「男性」という意味ですし、
ボーカルの雫さんが、
わざわざこの曲の世界観に合わせて(個人の推測)男装してるのもこだわりの強さを感じます
そんで、最上記の引用させて貰ったのが配信シングルのジャケットなんですが、
正直パッと見かなりの美少年に見えるのも凄いですよね
凄いっていうか、
ズルいですね(笑
男装してもイケるなんて・・・
逆に言えば今の時代にここまでニュートラルなルックスの歌手って少ない気がするな
今って男性はより男性っぽく女性はより女性っぽいルックスになってると思ってるんですけど。
昔で言えばGAOとかジッタリンジンのボーカルと同じくらい中性的な方な気がする
そういう意味では、
令和に於ける貴重な(?)中性的シンガーとして雫さんには頑張って欲しい所ですね。。
まあ自分が無知なだけで探せばいるのかもしれないですけどね笑
でも、
決してダークなだけの歌詞ではなく、
そこには希望が叶う事だったり状況が好転する事に対する❝祈り❞も込められていて、
若い女性ボーカルが歌ってる曲にも関わらず男性の自分が感情移入出来るリアルさもあります
そういう意味では、
妄想とか、
希望的観測とか、
そういうものを想起しながら聴くのにも適してる真剣な男の恋愛ナンバー、とも形容出来ますね
誰だって、
与えた気持ちの分だけ、
愛されたいという願望は持っているもの。
そういう普遍的な、でも、中々口には出せない想いに寄り添ってくれる、
軽快な歌謡ヒップホップに聴こえてそういう意味では切実なラブソングにも仕上がってる~と思いましたね。
今年のワンマンライブでも披露されると思うので、生で聴くとどういう感じになるのかも楽しみです♬
あと、引用させて頂いた「足りないんじゃない 持ちすぎていたんだ」って歌詞は、
聴いてて思わずハッとさせられました 個人的にすげぇ良い歌詞だと思う。
余談ですが、
この曲のMVがまた面白いです
雫さんが男装して女性の芸人を片想いの相手役に抜擢して、
観てるだけでも面白いコミカルなミュージックビデオに仕上がってます
また、
MVのオチが鮮烈で面白くて(笑
今話題の某チェーン店の固有名詞をそのまま出してる痛快さ含めファン必見のMVだと思います!
ポルカのああいうトコ、個人的には大好きですよ。男子群のコスプレもまた新鮮。