
これが終わりの始まり
2022年の初っ端から終わりの始まり~とか歌えるのスゴいですよね・・・笑
この曲は、
3月に出るアルバムの先行配信みたいなんですが、
初めて聴いた時はこのレベルの楽曲が配信で済まされちゃうのか~とか純粋に思いました
それぐらい良い曲・・・
否、
良い曲ですけど決して明るい曲ではないかな(笑
アレンジも独特でこういうのドラムンベースって言うのかな?
地を這うような重渋いビートとポップな疾走感を併せ持っているキラーチューンで、
中村佳穂さんのハイトーンボイスと合わさって何度も聴きたくなる類の名曲に仕上がってます。
この曲を聴いてると、
ぶっちゃけ美しい孤独感に浸れるというか、
タイトルのクレールっていうのは直訳で「光」という意味合いなんですけど・・・
たった一人になって、
世界から切り離されてどんどんアウェイになっていく感覚、、、をこの曲からは覚えます
退廃的を越えて、
破滅的なムードすら感じる。
曲としては流麗なアレンジで聴きやすい曲ではあるんですが、
下手にギラついた曲調ではない分、スッと心の失望感にタッチしてくれるような「理解」のある曲と思います。
でも正直、
この「何もかもが終わっていく感覚」
「世界から切り離されていく感覚」を曲で味わえるのって意外と現代では貴重な気もする
聴いててアレンジとかは全然違うけどPlastic Treeの「スライド.」を彷彿とさせる世界観でもあって、
そういった意味合いでは最近出たばっかの新曲ですけど馴染むのは物凄く早かったですね
その上、
もう全部何もかもを諦めてる訳でもなくて、
「光ってるっていうのにっ・・・!」っていうフレーズで終わるのも大好きなんですよね
ただ達観して絶望的になってる訳じゃなくて、そこには悔しい想いも込められてる、
伝わらなくて届けられなくてそのやり切れなさに悶えてる感覚もある
そこも・・・
この曲特有の良さというか、
失望に満ちたフレーズの数々にちょっぴり滾るものが沁み込んでるのがすっごく人間臭くてイイな、とか思う
サビで何度も繰り返される交わらないまま必死で燃やし続けた想いの吐露が聴いてて刹那い楽曲、
音楽的にも転調がたっぷり効いた面白味に満ちたものに仕上がってるので、
これを機会に是非中村佳穂さんの世界観に触れてみて欲しいです
この曲は、
フィジカルでも聴きたいくらい大好きなので、きっと3月のアルバム買っちゃうんだろうなあ(笑
何ならレコードで聴きたいくらい、ですもん。オルタナティヴど真ん中の名曲です。