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【思った以上に甘々。】久世蘭「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」 5~6巻 感想

2022-10-07 | 単行本感想










本当は、
5巻が出た時点で感想書きたかったんだけど、
最近あらゆる感想がおそおそのおそになってるんでまたも前回と同じく纏めて~になってしまった
まあ、
前回は1~4巻を濃縮させた感想だったので、
そういう意味ではきっと前回以上に濃厚な感想にはなるでしょう。

で、
単刀直入に書くと、
想像以上に甘々でしたね・・・(笑
もうちょっと紆余曲折あるのかな?と思いきや、
5巻では遊園地で二人きりで観覧車デート、
6巻では二人でスマホ買いにデート・・・とまるでカップルじゃん!みたいな内容になってました
特に、
6巻の内容って途中まではほぼほぼ付き合いたてのカップルの日常なんですよね。。
これで「まだ付き合ってないです。」って逆に違和感あるだろ!っていう笑
付き合って無いと思われる要素が逆に見当たらないぜ・・・!
 ただ、
メダカはまだ無欲を貫いてるので、
メダカ自体は「可愛い」と思ってるだけでガチ恋には発展してないのがミソですかね
メダカが元々抱いてる気持ち自体もそれはそれで❝夢❞ではあったりするんで、
早々メダカを責めれないのも良く出来た漫画だと思います
そういえば、
このマンガの略称って「メダかわ」らしいですけど、
この略し方だとメダカがかわいい!みたいにも思えますね(笑







そうなんだよな!
うん、
このマンガってほぼほぼモナ視点しか無いんで、
読み味が他の少年誌向けラブコメとはかなり違うんだよな
だってこの漫画のタイトルって主人公のモナがメダカの事を考えて思ってる事な訳で、
そう想うと少年誌のラブコメでありながらモナが頑張ってメダカを落とそうと頑張るっていう・・・
どおりで、
読んでて要所要所で「普通のラブコメと違うな。」って思ってたんですけど、
今振り返るとそれってやや少女漫画チックでもあるのかもしれないです
女の子が努力して男の子に振り向いてもらう・・・
あれ、
これって正に少女漫画的メソッド?!
でも、
さり気なくモナのパンモロみたいに少年誌的サービスショットも忘れて無いし、
言っちゃえばどっちにでも取れるエッセンスなんだよなあ。
一つだけ辿り着いた答えは、
桃栗みかんみたい。。
という事で、
桃栗みかんっていうのは河下水希さんの少女漫画時代のペンネームなんですけど、
ある意味師匠の血を色濃く受け継いでるな、というか・・・令和の桃栗みかんなのかもしれません。







それと同時に、
凄い「丁寧」な作風だな~とも感じました。
モナがメダカに惚れる理由も理解出来るし、
その上でメダカが時々モナにデレる?のも面白いし、
だからこそモナが元々の性格からすると信じられないくらい健気なキャラにも映るし。。
最初の方も勿論コミカルで読んでて楽しかったんですけど、
モナが自身の恋心を自覚してから以降は、
また更に面白くなったというか・・・
加えて、
ライバルの湘南旭ちゃんの存在も面白いですね
モナがライバル宣言?宣戦布告したりと良い刺激になってて、
これぞ好きライバルキャラ!という印象でこの子を出した構成もまた秀逸ですね。

ただ、
個人的には、
ここまで誰よりも健気に努力してきた、
まだ恋心を自覚してない内からアプローチを続けて来たモナの方を応援はしてしまいます
彼女が、
メダカと良い事がある度に、
必ずと言っていいほど見せる紅潮した笑顔が本当可愛いんですよね。。
表情豊かというか、
そう、
凄く主人公主人公してる
努力友情勝利の少年漫画の主人公っぽくもあるんだよな。。
そういう意味では新時代のラブコメの一つ・・・と言えるのかもしれません
モナが報われて喜ぶ場面が見たくてついついページを捲ってしまう節のある作品であり、
その中で時々メダカが見せる漢気にもハッとさせられたりもする、
そんな個性的でありながら王道の良さもある漫画ですね










しかし、
デートの時の、
「こっちにするって言って」とか
「おそろ出来上がりっ」とか、
モナの破壊力凄かったな~(笑
それでいて、
モナが主人公で、
モナが一番頑張ってるんだから、
実に不思議な漫画だ・・・!
ただ、
間違いなく面白いですね
堅実かつ積み重ねの作風なのも好みな一作であります。。