サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ART-SCHOOL「Just be here now」@恵比寿LIQUIDROOM 22.8.24

2022-10-19 | LIVE











約2か月前にアートスクールのライブをリキッドルームで観ました。







いつの間にか活動が停止していたART-SCHOOL。
自分も内心気にはなっていたんですが、
今年活動再開という事で・・・
行ってまいりました。
確か、
アートのライブを観るのは9年ぶりとかでその時はシネマスタッフとの対バンでした
その時のアートスクールってバンドアンサンブル自体がフィジカル重視だった記憶があって、
実際、
過去の自分のレポを読んでみたらそういう風に書いてあったんですけど、
でもこの日はニトロデイのヤギさんをサポートに加えていて、
彼女のギターがどちらかと言えば繊細寄り?だったので
フィジカルの強さはありつつも、
往年のアートスクールらしい良い意味でセンシティブなアンサンブルに進化していて・・・
そこが一番良かったかもしれないですね
声も復調気味だったし、
色々な意味で❝もがいてる感満載❞で素敵なワンマンライブでした。
やっぱり木下理樹っていう人間の存在感とそれを支える周りの演奏っていうのは唯一無二のものがある。
それを如実に感じた一夜でございました。

ところで、
この日は個人的に本当に精神状態が悪かった。
ちなみに、このライブの後も何度か精神状態の悪い日は経験しましたよ(笑
でも、
それが人間ですから。
いつでも絶好調の日ばかりな訳ないし、
そう見せてるんだとしたら個人的には嘘っぱちだと思いますね。
しかし、
逆に言えば、
そういう日だからこそ
この日のライブを観れてホントに良かった。とも感じました
では以下個人的な想いをつらつら述べます。










元々木下理樹という人間は痩せてるイメージですが、
久々に観たら更に痩せてるように見えた。
そして、
いつもの4人ではなく、
先述のニトロデイのヤギさんを加えた5人体制で出て来たのは更に驚いた。
序盤から「BOY MEETS GIRL」「real love/slow down」と盛り上がる系の楽曲を惜しみなく披露、
でも「Promised Land」や「YOU」など定番ではない(であろう)楽曲もあったので新鮮さもありました。
 気持ちが(より深く)高まって来たのは「BUTTERFLY KISS」から。
声が最後に観た時よりも出てる様に感じたので、
よりこの曲の・・・
儚くも美しい作中観に浸れて悲しくも煌びやかな感情を受け取れた気がして恍惚でした。
余談ですがこの曲高校生の時に体育館でMDで聴いてた思い出があったのでふと想起したりも(笑

で、
次の「ステート オブ グレース」で不意に泣いてしまった。
理由・・・を語ればちょっと辛くなるけど、
この時期は仕事で悩んでて、
かなり、
人生に行き詰ってて、、、
まあ俗に言うダメ人間特有の哀愁ってやつですよ笑
なんか本当に毎日憂鬱で、そういう時に何を求めるかっていうと、やっぱり言葉であり曲であり・・・
ああ、
自分って、
こんなに音楽に頼りまくってたんだな。
とこの曲を聴きながら気付いたんです。
だから、「メロディ~話して」の部分を聴いた時に思わず感極まっちゃったんでしょうね
本当に、
メロディ、俺を助けてくれよ、俺の背中を押してくれよ。みたいな、、、
ん~、
正直書いてて恥ずかしいですな(笑
でもぶっちゃけ管理人なんて大した人間では無いですし、
言ってしまえばド底辺の石ころみたいな人間でしかない。学歴も低いしね。
みっともなくも自分を奮わせてくれる表現にしがみついて生きてたりするんです。。
それに、この曲の歌詞もそういう意図で書かれてるのかも不明瞭だ。
 ただ、
唯一言えるのは、
「ステート オブ グレース」に本気で心揺さぶられて、
涙した。というその事実だけ、ですね。
最高でした、今までで一番。


長くなった。
代表曲である「MISS WORLD」は出だしから盛り上がり凄かったし、
「レディバード」の戸高さんのギターの音色は非常に綺麗だった
木下理樹がハンドマイクで歌った「アダージョ」、
最近は、
ギタボとハンドマイクで使い分けるバンドが増えてる印象なので、
そういう意味では結構令和っぽくて良いんじゃないか、とか正直感じました(笑
ハンドマイクの木下さんもそれはそれで新鮮だったんでまた観たいなぁ。

「SWAN DIVE」のしっとりとした世界観から、
メロディが通ずる「柔らかい君の音」への構成もニヤリとさせられたし、
そこからのダンサブルな「クロエ」、
そして、
「子供みたいに~!!」の絶唱が印象的だった新譜からの「Just Kids」。
新譜の曲は全曲演奏してましたが曲調的なものもあるでしょうがこの曲が一番反応良かったです
否、
反応良いを越えて、
ぶっちゃけ定番曲みたいに盛り上がってましたね(笑
冷静に分析すると、やっぱりアートのファンも結構疲弊してる人が多いと思うので、
だからこそ「子供みたいに」ってフレーズは胸に響くのかな、なんて。
まあそれって個人的な感想でもあるんですけどね。
ただ、
こうやって新しい曲でガンガン盛り上がってるのを観るのは中々感慨深かったですね。。


ライブも後半戦。
アグレッシヴな演奏とディープな哀愁がひたすらに沁みる「スカーレット」、
改めて聴くとやっぱり名曲・・・!と感じたり、
中尾さんのベースがナンバガ並みにブリブリ鳴ってた「ジェニファー'88」も盤石の盛り上がり!!
自分も聴きながらちょいちょいジャンプしたりしてとっても楽しかった。
そこから畳み掛けるように「ロリータキルズミー」を全力で鳴らして本編は終了。
 アンコールでは、
情感たっぷりに「シャーロット」、
これまた飛び跳ねる様なアンサンブルも気持ち良い「あと10秒で」、
そして激情を叩き付ける初期の名曲「FADE TO BLACK」で本当に終わり・・・と、思いきや、
ダブルアンコールでまさかの「ニーナの為に」を披露してくれて、これが本当に素晴らしかったんです。

この曲を聴きながら、
サビの「笑って~」のリフレインを聴いてまたも泣きそうになってしまった。
この時はギリギリ堪えましたけどね(笑
ただ・・・
なんでしょうね
例えこの先上手くいかなくたって、
別に「それだけ」がすべてじゃないし、
逆に言えば、
今自分が苦悩してる「それだけ」に縛られて堕ちていくのも正直バカバカしいな、と、
まず、笑う事、楽しむ事が最優先で、ダメなら見切りを付けてまた別の手段を考えれば良い。
幸いこの国は何度転んでも立ち上がれる様なシステムにもなってますし、
言うほどダメな国だとも思わないので。
・・・・・そういう事を、
聴きながら考えてたら自然と笑顔になってましたね
気持ちも晴れやかになってたし、何よりも演奏も歌も本当にみずみずしくて素晴らしかった・・・!
まず、人間は「笑う事が出来るし」、悲しみを「笑い」で取り返す事も出来るんだ。っていう、
そういうシンプルだけど確かな感情を改めて再認識出来た気がする。

でも、
こういう事を想えたのも、
先述の深く苦悩してるタイミングで観たからこそ~なのかもしれません。
幸い、
今は仕事は(この時と比べれば)まあまあなんで、
そういう意味だとこの日のライブで吹っ切れた部分はかなりあったと思います。
リアルにライブに人生を動かされてるので、やはり自分には歌と演奏が必要不可欠だな、と。
それを守る為にも今後も一生懸命仕事してゆきたいな、とか感じたりしてました。
それは、
心がキワキワの状態で、
格好良く泥臭く、
そして美しく足掻いてる「今の」アートを観たから。なのは間違いない
復活おめでとうございます
ありがとうございました!!!!!








BOY MEETS GIRL
real love/slow down
Promised Land
ウィノナライダーアンドロイド
BUTTERFLY KISS
ステート オブ グレース
YOU
MISS WORLD
乾いた花
レディバード
ミスター・ロンリー
アダージョ
SWAN DIVE
柔らかい君の音
クロエ
Just Kids
スカーレット
ジェニファー'88
ロリータキルズミー

シャーロット
あと10秒で
FADE TO BLACK

ニーナの為に










MCの事とか書こうとしたけど、
やっぱりついつい音楽のことばっかになってしまう(笑
そして、
やっぱりART-SCHOOLって替えが利かない類のバンドだな~というか、
あのアンサンブルでそして木下理樹の歌じゃないと伝わらない何かが確実にあるな、と。
そう綺麗事ではなく純然たる感覚としてそういう風に想えたのがホント宝物でした。
また、近い内にライブ観れたら、って思ってます。