先月の8日にCö shu Nieのライブに行ってました。
コシュニエのライブに行くのは2回目。
初めてのライブが、
まさかの金沢遠征~っていう普通なら有り得ない感じで観ただけに、
東京で観るのが逆に不思議というか・・・自分の中では金沢のバンドなんですよね(全然違う笑)。
とはいえ、
この日が「関東で観るのは初めて」という事で実に楽しみにしていた夜でした。
EXシアター六本木に関しては、
かなり前から・・・・・
約4~5年くらい?
ちょっとその辺正確ではないんですけど、
結構自分の好きなバンドがよく公演してて気になっていたライブハウスでした
なので、この日初めて行けて良かったですし、全体的に凄く綺麗で広めのハコでしたね
座席ありだったのでホールって呼んだ方がいいのだろうか?
兎角、
コシュニエの世界観にも合う派手目なハコだったのがとても印象的でした♬
何気に六本木でライブ観るのも相当久しぶりだったんだな。
最後に訪れたのが2017年の1月だったので、
5年と8か月ぶりでした。。
この日は9月の中旬に入るくらいの時期でしたが、気温が夏のまんまでしたね(汗
しかも、物販に並ぶつもりがファンクラブの列に並んでしまって、
無駄に汗を搔いてしまったのが悔やまれます
素直に訊けばいいのに・・・・・
こういうトコ駄目ですね笑
ただ、
俗に言うコシュラーの方々は、
みんなファッションが前衛的で格好良かったですね
グッズも耽美で格好良かったんですが大体早々に売り切れてタオルしか買えなかった
でもタオルのデザインもまた超気合入ってる流麗なデザインだったのでその点では満足でした。
ライブは、
「supercell」から始まり、
そこから「絶体絶命」、そして、
名曲「SAKURA BURST」と激しくも美しい音像でもって序盤は展開されました。
前にライブでこの曲を聴いた時は終盤だったので、「いきなりケーキ出された!」みたいな感覚になり、
この辺のセトリの妙もツボだった夜でしたね。
そして、
カッコよい。
「そうだろう?」の部分は生で聴くとより燃える感覚になり早速胸アツになってました。。
初期の楽曲「ペリカン号でどこまでも」はスケール感たっぷりで夢心地の聴き応え!
余談ですがこの曲始まった時結構沸いてた印象なので昔からのファンに愛されてる曲なんだなあ、と。
そこからの、
スチームパンクの世界観を攻撃的に響かせる「BED CHUTE!!」でブチ上がり、
中村さんもピョンピョン跳ねながら拡張期で歌い散らしてましたが、
自分もその場で跳ねながらテンション高めに聴いてました
ブリブリのベースにも魅了されつつ、
そこからの「水槽のフール」・・・・・凄かったですね
何が凄かったって、曲の最中に中村さんが「キャハハハ!!!」っていきなり狂った様に笑い出して、
それはある種昔のキワキワのV系にも通ずるような魅せ方で血が騒いだのをよく憶えてます
揺るぎない狂気の放出、ああいう魅せ方をするバンドも今は貴重な気がしました。
ゾっとするような美しい狂気、それはある意味とても人間らしく、
グロテスクな感情を描く「病は花から」でも地続きで、
会場のビジョンに映し出された苦悩と解放に満ちた映像も相俟ってその熱情の伝わり方が非常に秀逸でした。
そう、ああいうのはこういう大きなハコならではだったので、この日改めて体感出来て幸福でしたね
暴力的なまでに曝け出された内側に眠る衝動と、祈りにも似たピュアな想いと・・・
最後の終わり際まで耳が離せない素晴らしいパフォーマンスでした
あんまり盛り上がる類の楽曲ではないのですが、
その分確かな内省と芸術性が宿っている楽曲なので個人的には来年以降も是非この曲が生で聴きたいです・・・!
性急なアンサンブルに兎角アガってヘドバンも不可避だった「scapegoat」、
哀愁も漂う「butterfly addiction」と中盤も魅せる楽曲が続く。
名バラッド「give it back」、
そして終わり際のスケール感がこれまた印象的だった「青春にして已む」と間髪入れずにどんどん披露
美しいメロディが胸を打つ「miracle」にも陶酔しつつ、
新曲の「夢をみせて」が・・・これまた実に凄かったですね。。
最低限の音数で、
中村さんが踊りながら歌っていたこの曲。
水面下に漂う悲哀とそこに付随する酔い痴れるような美しさと、
そして、
映画を観てるかのようなストーリー性があって・・・
そう、
言語化はしにくいんだけど、
悲哀に酔い痴れるのってある種の儚さや耽美さも付随するじゃないですか?
それをスロウダンスとポージングで表現して観ている人をその作中観に惹き込ませる、
その手法があまりにも鮮やか過ぎて完璧に魅入ってしまった、そんな一幕でした。。
もっと言えば、
哀しみはどこまでいっても絶対的に哀しみなんだけど、
時にその哀しみがある種の「愛おしいもの」にもなる瞬間があって・・・
自己愛なんかも含んでるのかもしれませんが、
とても寂しい歌なのに、
どこかポジティブな印象もあって、
その唯一無二の空間に引き摺りこまれる圧倒的なカタルシスがあって、
鑑賞しながら凄味を感じていました。
楽曲の最後で敢えて?動きが少なくなり無を見つめるような中村さんの動きも忘れられない。
この日のこの曲はホントに半永久的に心に沁み込んでいくパフォーマンスになってて、
でも、
これ新曲なんですよね・・・笑
何よりもそこが最も秀逸だなあ、と。
最新のナンバーが最深になってるのは実に素晴らしかった。
美メロが心地良い「ずっとそばに」も良かったし、
大好きな「夏の深雪」もまたシンプルなメッセージが胸を打つ仕上がりでこの日もジーンと来てました
また生で聴くとよりアウトロのアレンジが温かく響くのがやっぱりお気に入りだなあ、と。
この曲は、
父親が亡くなったタイミングで書いた~という秘話も初披露。
自分は両親が健在ですけど、
それでも、
「今ではもう繋がってない誰か」を想起して聴き入ってしまう楽曲ですね。
そこから、一気にアグレッシヴ・モードに突入・・・!
一体感と最後の「yeah!!」が最高だった「asphyxia」から始まって、
「お利口すぎて欠伸が出ちゃう」というフレーズにゾクッとした「bullet」、
この曲は出だしの時点で音が超ブリンブリンでカッコ良かった。。
そして、
大爆音で踊り狂うような世界観の「永遠のトルテ」はマジでヤバかったですね
本当に3人で鳴らしてるのか・・・!?っていうくらいドギツイ爆音が兎角刺激的で、
自分も身体揺らしたり跳ねたり相当盛り上がってたんですけど、
それ以上に、
メンバーの身体をかき回して一心不乱に演奏している姿がまた刺激的でした
自棄的でありながらその相様がまた実に狂気と耽美さを纏っていて美しい~っていう。
問答無用で血沸き肉躍るあの感じは正に世界を破壊し尽くすような恍惚的な轟音でございました。
その後も、バッキバキの間奏と三位一体の演奏の破壊力に魅せられた「フラッシュバック」、
少しポップさも感じられた「ANAAKI ANANKE」と様々な楽曲を披露。
最後は、
「nightmare feathers」からの、
「迷路~序章~」
「迷路~本編~」で〆。
この曲を聴いている時、自分の中の色々な本懐に向き合ってたんですけど、
最後の絶唱でその想いをより色濃いものにさせられたというか、
エイトホールで聴いた時もこの曲は凄かったんですけど、
あの時は、
歌唱力お化けっぷりに魅せられたというか、
小ハコだったのもあったとは思います。
この日は、
それもありつつ、より広がって弾けるような、また別のインパクトがあって、それが素晴らしかったですね。
実際、この日この曲を聴いて以降なるだけ言い訳をせずより足掻ける様にもなってるので、
そういう意味では本当にライブで少し人生観が変わったような気もしています。
ありがとうございました!!!
supercell
絶体絶命
SAKURA BURST
ペリカン号でどこまでも
BED CHUTE!!
水槽のフール
病は花から
scapegoat
butterfly addiction
give it back
青春にして已む
miracle
夢をみせて
ずっとそばに
夏の深雪
asphyxia
bullet
永遠のトルテ
フラッシュバック
ANAAKI ANANKE
nightmare feathers
迷路~序章~
迷路~本編~
(抜けあったら申し訳ない、大体こういう感じでした)。
この日のライブを観ながら、
コシュニエって耽美だしゴスだしパンクだし狂気的だし幻想的だしポップさもあるしオルタナティブだし、
退廃的でもあるし悲哀も感じさせるし・・・で、
物凄い色々な感情を貰ってましたし、
ある意味、
90年代V系のマテリアルを最も継いでる現代のバンドでもあるんじゃないか?とか、
その音楽性の豊かさと奥深さに心酔しながらずっと聴いてました。
やっぱり「すごいバンド」だし、
新曲の圧倒的なパフォーマンスに触れてもっともっと凄くなる予感もビンビンしてしまった、
そんな感嘆の息がでるほどに素晴らしいワンマンライブだったな~と思いました。
褒め過ぎかもしれないですけど、
実は、
これでも語彙力と音楽的知識が足りて無くてその感動を表現し切れてないと感じてる位なんですよ(笑
まあ別に完璧じゃなくても感想は書けるものなので、今の自分の技量で仕上げましたけどね。
まだまだこの沼にはハマりたいですし、来年も是非ライブに足を運びたいな、と!
Cö shu Nie、音楽的に面白いし斬新でお気に入りのバンドの一つです。