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【奇跡のアニメ化】ノケモノたちの夜 第1夜「Let's be alone together」

2023-01-20 | ノケモノたちの夜(アニメ)










以前、
少年サンデーで連載されていた「ノケモノたちの夜」のアニメが始まった。
知ってる人は知っているでしょうが、自分はこの漫画が大好きで連載が終わるまで毎週感想を書いていたのだ。
しかし、
何故か?志半ばで終わってしまって、
最終回の感想は今見返しても感謝と悔恨に満ちたものになっていて・・・
そこから、
気持ちは作者の次回作に期待♬というモードになってはいたんですが、
まさかのアニメ化!!という事で。。
仮にも、
切られた漫画が人気があってアニメ化~って、
どう考えてもあの雑誌の編集部は(ry
・・・否、
そういうのはもうやめましょう。
過去の自分の感想読んでたらこの作品を始めたのもあの雑誌だから。って
物凄い性格の好い言葉を綴っていて我ながら「こいつ良いヤツだな。」と過去の自分に感心するっていう笑







とはいえ、
自分は連載中から「この漫画は素晴らしいから、絶対に凄い作品になる。」と信じて疑わず、
それこそアニメ化なんかも視野に入れて期待とかしちゃってた訳ですけど、
なんかそれもこうやって無事に達成出来たので、
西京さんの視点は正しかった!
また自分の正しさが証明されてしまったな(笑)というか。。
最終回の感想でも「いずれアニメ化すると思ってた。」と書いてたんでホント正しく実現しましたね。

ただ、
別に自慢がしたいわけじゃなく、
それくらい終了自体に納得が全くいって無かったし、
こうやってまた日の目を浴びているウィステリア達を観ていたら、
不思議と感慨深くて泣きそうになってしまった・・・と言うのが正直な感想ですね
しかも、
スタッフは、
原作の良さというか大事にしてる部分を理解してアニメ化してる気もしていて、
それはやっぱりウィステリアとマルバスの❝絆❞なんですよね。
同じはみ出し者、そう、除け者同士だからこそ、
通じ合えた想い。
それが、メインに描かれてた時点でもう既に本作は成功している。と思えた初回のアニメでした。




アニメ第一夜より。重要人物、スノウも登場だ。



改めて観ると、
ストーリー的にはとても分かりやすい。
物乞いを主軸に同情を惹いてカビたパンを食す惨めなウィステリアと、
悪魔信仰が消え失せどんどん存在感を失くしていった孤独だったマルバス、
その二人(?)が、
ひょんな事から繋がって・・・
単刀直入に書くと、
お互いの淋しい部分をお互いが埋め合わせてる~という関係性なんですね。
ウィステリアは誰からも救われない日々の唯一の癒しとしてのマルバスの存在、
マルバスは誰からも認知されない毎日の中で唯一の話相手としてのウィステリアの存在。
勿論、
人間に化ける能力も持ってはいるんですが、
それが長持ちしないのでは深い関係を築く事は不可能でしょう。
何よりも、お互いにとって深く必要とし合った初めての関係性~というのが大きいですね。
厳密に言えば初めてではないとは思いますが、この長い苦しみの中ではほぼ初めてに近いと思う。
だから、❝絆❞が生まれるのも理解出来るし、素直に感情移入出来る良い塩梅の初回に仕上がってたかな、と。







そして、
想像以上に作画がイイ・・・!!
これも思わぬ誤算でした。
勿論ある程度は期待はしてたものの、
原作の美麗な絵柄に負けないくらいにウィステリアが兎に角可愛くて可愛くて。
正直、
観ててこの子に惚れない奴などいない。とか感じちゃうくらいにウィスの作画は気合入ってたし、
演出も格好良くてストーリーは勿論絵にも魅入っちゃいましたね
何より、
マルバスが可愛い(笑
アニメだとよりモフモフしたくなる感じ.....
いや、
彼は悪魔なんですけどね!
アクションシーンも初回は良い具合にヌルヌル動いてたんで、
都合により2回目は録り溜め状態なんですが今後も期待出来るかな~と。
金持ちが雇ってた悪魔も王道のデザインで格好良かったし、
腕が無いのが伏線になっててそこも巧かったですね。







一番感心したのは、
ウィステリアの眼が潰れるシーンをちゃんと描いた事ですね。
改めて観るとやっぱり残酷というか、自分がウィスでもこの決断が出来るかな?とも思うんですが、
その前の自分が死ぬ危険性があるのにウィステリアを助けようとするマルバスも熱くて。。
ある意味、
夫婦よりも夫婦してんな。とか想いましたが、
マルバスが感情移入してしまった影響で、
ウィステリアが契約出来るようになった~という経緯も巧く、
また腕よりも更に価値の大きい眼を差し出した事自体が彼女の覚悟と信念を示していて、
中村一義の歌詞から拝借すれば「死んだように生きていたくはない」。という想いの現れなんでしょうね。
自分を心から必要としてくれたこの人の為に生きたい、という想い。
それは、とても美しくもある。

願わくば、
アニメから入った人には素直にこの二人の関係性に胸打たれて欲しいし、
そしてこの二人の行く末を見守っていて欲しいな。とも感じました
自分は元々原作ファンなので贔屓目は入ってるとは思うけど、
でも、
やっぱりこの作品は素晴らしいし純粋に面白いな、と。
そんな風に改めて受け取れた初回でした。
2話以降も感想書きます。











いや~、
しかし、
一度は終わった。と思っていた物語が、
まさかのアニメ化という形で息を吹き返すのは胸アツでした。。
それもこれも(自分を含めて)ノケモノを応援していた方々の想いの結晶でもあるんだと思います。
ちょっとした報われを感じつつ、かつて本気で心酔した人間としては応援したいですね。

あと、
最近アニメ化の影響で過去のノケモノ感想がよくアクセスされてる事に感謝します。
個人的にダイアナ編でガチ号泣した経験もあるしそれも当時綴ってるので、
大大大大大好きなダイアナの登場も楽しみなんですよ。