先月の25日に中畑大樹50祭に参加していました。
これは、
syrup16gのドラマーであり
今や様々なバンドから引っ張りダコである
人気ドラマー中畑大樹の50歳を祝うライブイベントでした。
生誕祭だからか、
ずっと多幸感に満ちていて心が優しくなれる様な一夜でございました
出演バンドも当然中畑さんが参加しているバンドのみなので、
終始中畑さんが出ずっぱり〜というのもかなり面白かったですね
バンドによって、
ドラムの印象も違って感じたり、
そういうトコロもまた聴きどころだった様に思いました。
では、
以下。
まずは、花束祭り!
50歳。自分もいずれ大台突入するんだろうな。
元TOKIOの長瀬氏から!
今回の出演者であるtacicaからも。
People In The Boxから!
夏はひまわりですよね。シロップにも「向日葵」あるし。
●PERIDOTS
1.時間旅行
2.真っ只中
3.エチュード
4.リアカー
5.4×4
6.100%
7.ライフワーク
一番最初に中畑さんの挨拶があり、
「今日はここでずっとドラム叩きます!」という力強い宣言で沸いた後のペリドッツでした。
ペリドッツに関しては、
実は2006年くらいから音源とかで聴いていて
そういう意味だと初めて聴いてから初めてライブ観るまで18年も掛かった(!)んだなと。
当時、
「労働」とか「ライフワーク」とかMDに録音して聴いてたもんね。
そう考えるとペリドッツも今やベテランの域ですよね…多分。
CDで聴いてた通りの素晴らしい高音のボーカルが光ってました。
90年代のポップスの匂いも感じた「時間旅行」に始まり、
みずみずしいドラムも気持ち良かった攻めたアレンジのロックナンバー「真っ只中」
一転してブルース風味の「エチュード」・・・とじっくりと聴かせる流れからMCに。
高橋さん曰く、
出会った当時の中畑さんはサングラスかけてギンギンだったそうで
「絶対友達になれないタイプだな」と思ったとか笑
続く「リアカー」では、
サビに向かって盛り上げるドラムに魅せられた
この日の主役は中畑さんだったので中畑さんのドラムにいつも以上に注視しながら聴いてましたね。
ハンドマイクで歌ったロックナンバー「4×4」
からの、
全体的にエネルギッシュだった不穏なロック「100%」の流れも良かった
高橋さんもノリノリで歌唱してたし、ドラムソロでは会場全体がめっちゃアガってましたね!
ニューウェーブの匂いも感じた大人のロックナンバーに惚れ惚れしつつ、
最後は先述の「ライフワーク」で締め。
個人的に、
初期の曲が来て嬉しかったし、
みんなに拍手を〜と歌うこの曲がエンディングで本当に良かったと思う。
そして、鮮やかなくらいに美しい伸びやかな歌声にも魅せられた。
大樹さんを立てつつ歌の力もしっかり伝えた塩梅の良いステージだった様に感じましたね。
●tacica
1.鼈甲の手
2.アリゲーター
3.アロン
4.新曲
5.ハイライト
6.人鳥哀歌
7.アースコード
tacicaはちょいちょい観ていて、
ブログを遡るとその時のレポが出てくる。
前回観たのは今はもう無い赤坂BLITZでのスリーマン…って事で
多少センチメンタルな気分になりつつ笑
実に5年ぶりの再会でした。
改めて観ると、
猪狩さん歌上手いな。と素直に感じつつ、
ベースもまた躍動感あって良いなぁ、って感じてました
ベース側で観てたのもデカいかもしれない。
そして、
tacicaの時の中畑さんのドラムは
今はあまり見ない下北系と呼ばれたロックバンドみたいなドラミングで
やっぱりバンドによって全然違うよなぁ。と如実に感じたりもしました。
その良い意味で"若い"ドラムが炸裂していた「鼈甲の手」からはじまり、
無骨なスリーピースサウンドに浸った「アリゲーター」
そして、
「中畑さん誕生日おめでとうございます」の挨拶から
中畑さんがフロントまで出てきて二人とガッチリ握手する流れから笑
格好良いロックナンバー「アロン」へ
この曲は、
サビメロが開けてる感じで良い曲だな〜と思ったのと
ドラムソロでの盛り上がりが尋常ではなく、
やはり今日は中畑DAYだな、と笑
ゴリゴリのベースサウンドがイントロから炸裂していた新曲も披露。
この曲では中畑さんが立ちながらドラム叩くテンション上がるヤツも強烈でした
猪狩さんがアコギに持ち替えて歌唱した「ハイライト」という曲
シンプルなスリーピースサウンドに浸っていた時間でしたが、
この曲は猪狩さんの歌が主役〜という感じで
彼のビブラートがまた綺麗でしたね
歌うたいとしての素晴らしさを再確認しつつ
バンド全体の心地良い一体感や優しい雰囲気もまた良き!でした。
マーチングの様なドラミングが心地良い「人鳥哀歌」
tacicaのライブでは唯一この曲だけは毎回聴いてるんじゃないかな
以前棚卸しの仕事やってた時に
本八幡のコンビニでこの曲が流れていて
「すげぇ良い曲だな〜」と感じた事をこの曲を聴いてるとよく思い出しますね。
ハンドクラップも飛び出し知名度が高いのかかなりの盛り上がりでした
ラスサビの「水に潜る方を選んだ日」というフレーズにはちょっと涙腺揺さぶられつつ・・・
最後のMCへ。
猪狩さん「10周年のタイミングで中畑さんに参加してもらって。」
「その時沢山曲覚えてくれた」
「僕らめちゃくちゃ中畑さん大好き」
「60祭も是非!」と愛のある発言の数々が実に良かったですね
しかも、この日フロントの二人へる氏ーちゃんTシャツ着てましたからね
そんな、
祝祭的な雰囲気の中でフィニッシュは「アースコード」
猪狩さんのスケールの大きいフレーズと熱唱、雄大なドラム、そして、
アウトロのグルーヴィな演奏に「いつまでも聴いていたい。」と思えるくらい充実のステージでしたね
tacicaを観るのは都合3度目くらいですけど、多分今回が一番良かった気がしますね。
やっぱりシンプルなロックサウンドって、純粋に気持ちが良いです。
●syrup16g
1.新曲
2.ソドシラソ
3.天才
4.(I can’t)change the world
5.正常
6.希望
7.落堕
8.Everything is wonderful
9.Reborn
今年初のsyrup16gだった。
実は、
4月の渋公でのライブも行きたかったのだが、
チケット戦線に敗れて指咥えてるだけ・・・って事があった
なので
このライブは絶対行く!とチケット取った時の気合いも凄かった。
あと、
セトリを振り返ると
何気にフジロックと被ってる曲が少ない
いや、少ないどころか「Reborn」くらいしかない。
この辺は両方行くファンも多いから分散させよう〜って配慮だったのかもしれない
五十嵐さんが「お待たせー!」とやけに陽気なテンションで参る中、
初っ端から新曲を披露
去年の木下ナイトも新曲からだったので、
「らしいな〜」と感じつつ笑
曲調としては
「きこえるかい」に似た雰囲気を感じるオルタナ寄りの楽曲に感じた
「丁寧な暮らしは味気なく」みたいな歌詞だった。
そこから、
定番曲モードへ。
まずは、
のっけからブチ切れたテンションが光ってた「ソドシラソ」
この曲、音源以上に叫び散らかしてて「青ざめるっ!!」とか
結構ステージから近い場所で観てたせいかボーカルの迫力に圧倒されてました
それと、
「誰か何か言ってるぜ
聞き流す
振りして真に受ける」の部分で個人的にかなり感情移入した…
そのドライブ感に軽くヘドバンなんかもしつつ、
冒頭から「どぅわ!!」と謎の気合い?を五十嵐さんが発してから始まった「天才」
イントロのエッジィなバンド演奏に興奮しつつ、
ギュイーンと来るギターソロや
ドラムの振動なんかにも衝撃を受けた一曲でございました
先述の通り割と前列の方で観てたので足にビリビリ来るドラミングにも痺れました。
そして、
「力合わせたくない!!」の強烈なシャウトもまたスゴかった。
個の自由と力を信じるかの様なフレーズに感情移入もしました。
ここから、
ちょっと久々の曲のゾーンへ。
「(I can’t)change the world」に関しては、
記憶によると多分新木場で観た五十嵐さんのソロ以来な気がする
シロップのライブには通算何十回と行ってるので結構曖昧ですけどね。
個人的に、
「夢は君の中で永遠に生き続けることさ」の部分で少し泣きそうになった。
そして、
去年以来の「正常」
この曲はうろつくようなベースサウンドが特に気持ち良く、
深淵に入っていく様な歌と共に存在感を発揮していました
ラストのスペイシーなグルーヴ感には陶酔しましたね。
MCでは
中畑「こんばんはシロップ16グラムでーす」
五十嵐「今日はあなただけの為に」
中畑「(今は)みんなあなたを観ています。」
五十嵐「人間は挙動不審なものに目がいくからね」
みたいな、
お互いの褒め合い?みたいなやりとりから
中畑「(僕は)ずっとあなたのファンです」
五十嵐「確かに、今年の誕生日にメッセージくれたの木下くんと中畑くんだけだった!」
みたいな笑
中々に面白かったです。。
木下ってのはアートスクールの木下さんね。
オレンジ色の照明がまた素敵だったこれまた久々の「希望」
この曲は2008年の武道館で聴いたのが今でも印象的でその時の事を思い出す。
誠実なメッセージ…いや、言葉が残る楽曲で
生誕祭にも相応しい選曲でした
それと、
この曲はミドルバラッドで歌中心のイメージもあるけど、
生で聴くとサビでググッと来るギターサウンドのエモーショナルさにもやられますね
今は追い詰められてるかもしれないけど、
時間置いて冷静に考えてみて。と
諭しているかのような、
そんなフレーズの数々に胸打たれる一曲でした。
楽しかったライブも最後の楽曲
ドラムソロもあり、
リズミカルなセッションから始まった名曲「落堕」
この曲ではマキさんが観客にもっと!と煽る場面もあったり(中畑さんを指してね)、
それもまたレアリティありましたね
この日は、
改めて長年掛けて鍛え上げられた鉄壁のグルーヴに唸らされました
間奏の弾丸ドラミングに情熱的な美しいギターフレーズ
ヘドバンもしつつも、
その熟成された演奏に完全に酔い痴れていた記憶があります
この曲はいつもなら歌詞が中心的なんですけど、
この日は、
兎角その演奏力と重なり合ったフレーズの心地良さに陶酔してた気がします
そんなベテランの強みもしっかりと魅せた本編が終わり、
嬉しい事にアンコールも敢行してくれました。
ここで、
河野圭さんをゲストに招き
演奏されたのは「Everything is wonderful」!!
うおおおお超絶レア曲きたあぁぁぁぁぁと内心ブチ上がってました笑
この曲を生で聴くのは、初めて(!!)。
う〜ん、
このバンド、
こういうトコあるよね。。
だからライブ通いやめられないのかもね。
ずっと大好きな曲だった〜というのもあるけど、
生であの美しいピアノの旋律と共に聴いてたら泣きそうになった。
この日一番泣きそうになった瞬間だった
素晴らしいメロディに、
どこか、
幼少の頃を想起させるようなフレーズ達
そのセンチメンタルな雰囲気に完全に心酔しつつ、
美メロと轟音が混じり合う音像がまた独自性たっぷりで素晴らしかった
しかし、
全然ライブで演らない曲でも
あんな風に流暢に演奏出来るものなんだな。
うむ、これを機に色々解禁して貰えたら・・・笑
河野さんのプレイも実に堪らない出来栄えでした。
最後は、
こんな日には相応しい名曲「Reborn」で締め
感慨深い雰囲気、演奏、歌唱に「遠回りしていこう」というフレーズの力が合わさって
聴き手に希望すら与える様な会心の演奏だった様に思う
汗だくで名バラッドを歌う五十嵐さん
ラスサビで情熱的に変化する中畑さんのドラミング
祝祭感溢れるこんな夜のラストにはピッタリのエンディングだった。
祈りにも似た素敵な一曲を届け終わった後に、
中畑さん挨拶で
「今日が良い日だとしたら、
皆さんが居たからです。」とこれまたグッとくる挨拶で締め
最後はみんなで写真撮影もして温かなムードの中で生誕祭は終わりを告げたのでした。
ありがとうございました!!!
物販で購入。
「HELL-SEE」ツアーのものだけど、
あの時は色々Tシャツいっぱい出てて買い逃してたので。
このライブの後に、
syrup16gの20年ぶりの野音公演「遅死11.2」の発表がありました
その先行に申し込んだら、なんと当選・・・!!
当時の野音の頃は
まだ高校生で諸事情もあり(お金とか笑)ライブとか滅多に行けなかったから
以前の遅死には勿論行ってません
だから、
今回大人になって
ようやく行けるって事で…..実に感慨深いですね
あの頃の自分の想いも背負って真新しい気分で鑑賞しようと思う
あとO-EASTの音響好みなんでここで観れたのもやっぱり嬉しかった。