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天体のメソッド 第1話「円盤の街」 感想

2014-10-06 | 天体のメソッド
四季を越えてずっと待ち続けたノエル。











懐かしいあの街、言えなかった「さよなら」、そして残して来た大切な人・・・
自分好みの要素ばっかりでビックリしたんですけど、だからこうやって感想を書いてる訳じゃなく
ノエルにしてしまった過ち(写真立てのことだけじゃなく)を償い謝るために必死で駆け出し大声で叫ぶ乃々香の姿に理屈じゃなくグッと来てしまったというか
その衝動感が凄くて何度も観返してしまった、、、というのが本音と言えば本音ですね
単に写真立ての勘違いだけだったらこんなに自分でもよく分からない感動を受ける事もなかったと思うんですけど
そうじゃなくて、それだけじゃなくて、それ以上にもっと大事なことを忘れていた自分に懺悔するように叫び走り出した姿
その強さと脆さを感じたからこそ観ていて無性に琴線を揺さぶられてしまったのかもしれません
果たせなかった約束、
置き去りにしてきてしまった後悔
だからこそちゃんと謝ってまたノエルに会いたい―

また一方でそんなノエルの「信じてたよ」ってセリフと表情も良かったですね
冷静に考えればまだ色々なディティールや真実は明かされてないのに、そういう理屈じゃなく
観ていて「いいなあ」と思える雰囲気が個人的にはあった、というか・・・心地良いジュブナイル模様に浸れてたのが率直な印象ですかね。
同時に昔懐かしい街に戻って子供の時にしか会えないであろうアイコンに出会えるなんて、なんて素敵な話だろう!って観てて思ったのも大きいです
恐らくは空に浮かぶ円盤に由来した存在なんでしょうけど、これからどういう風に絆や出来事を紡いでいってくれるか非常にワクワクしますね
第1話から(自分にとって)素敵だと思えるものを見せてくれた事に感謝します。

ノエルはきっと7年前、冬の日に別れも告げられず涙目で去って行った乃々香の事を今まで信じ続けて
春の日も夏の日も秋の日も、そしてまた冬の日になってもずっと彼女を待ち続けたんでしょうね
またそれを示唆するような一連の演出も見事だなあ、と思いました
だから、乃々香を「信じてた」っていうのは
これもまた単に写真立ての時の暴言を謝ってくれる~ってだけのことではなく
乃々香が再びこの街に、そしてこの場所に帰って来てくれることを「信じてた」って意味合いのがずっと強いんでしょう
だからこそ、そう思えたからこそ余計に二人の絆に似た何かに無性にカタルシスを受けてしまったんでしょうね
健気に待ち続けた信じ続けたノエルも偉いしそれにちゃんと必死で応えてくれた乃々香もまた偉い
そんな二人の関係性をまずはじっくりと描いた中々に熱中出来た初回でありました
有無を言わせないドラマチックさが素晴らしかったです。


ただ、この先も前途多難な気はしてます
そういえばメジャーの吾郎も言い辛くて結局清水たちに別れを告げず転校して再会した時ややこしい事になっちゃった事を思い出した
となると乃々香も吾郎よろしくややこしい青春模様を送っていく始まりになる事が予想されます
現にあの時の友達の一人が怪しい反応を見せてましたし、
まあそういう複雑な感情等を含めてこれからじっくりと描いてくれそうですし
個人的にもそういうこじれちゃった思春期模様とか大好物なのでグッと来る展開等も期待出来そうですね
絵柄はポップで可愛らしいけど、雰囲気は割と写実的な部分もあるのでいいこと取りって感じでそんなに入口は狭くないと思う
OPEDも良い感じだし(特にEDのメロディラインいいね)私的に早くもお気に入りアニメになりそうな予感がします
是非是非これからもノスタルジックかつジュブナイル感満載のストーリーで進めていって欲しいです。

そういえば乃々香が朝食を作るカットなんかも生活感あって良かったですね
親父が母親の面影を感じてましたが、あれも複線なのかな?
何にせよ生活感の描写も悪くないですし
他キャラも割と感触良かったので
細かい部分で楽しめそうなのもまたイイですね
次回予告を見るに早くも衝突の匂いがするのが思春期好きとして堪らない(笑
乃々香はこれから相当頑張らなきゃいけないっぽいけど、ノエルもいるし、頑張れ。って事で。














乃々香の強い意志が垣間見れるカットですごく好きです。




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