サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ヤングジャンプ 2015年3号 感想(ボクガール47話ほか)

2014-12-19 | ヤングジャンプ感想








うまるちゃんがアニメ化。おめでとうございます。










☆ボクガール #47 ボクの恋より大事なもの

そうなのです、
日本人はちょっとでも他人と違う人間を見つけると攻撃して来たり嘲笑って来る人が「多い」んです
それは決して否定のしようがない事実だと私個人的に、人生を通して深く学んで来ました
誰が何を好きか、何を信じるかでさえもちょっかいを出され話のネタにされ群れる事で連帯感や安心感を得るような人種なんです
(勿論、それに当てはまらない日本人もたっぷりいます。でも悲しいかな記憶に残る方はどっちかというと・・・)
とにかく群れて、馴れ合って、肌に合わない人間を排除して、何もかもを監視下に置こうとしている。
要するに「それって個性的だね」とか「ちょっと理解してみよう。」って思える人があまりに少ないように感じられます
私自身、馴れ合いと連帯感が大部分を占めている(ように見える)世の中が息苦しく感じる事も多々あります

瑞樹からしてみたら、理屈じゃなく「ただ好き」なだけなのに「ただ好き」なだけで嘲笑の対象にされる
特に少年少女時代は大人じゃないですから分別をわきまえずへらへら笑って来たり見下して来たりする人間が多くて
そこで人格形成の一部が成されちゃう場合も多いと思うんですよ・・・
思春期にへらへら笑われた記憶をずっと引き摺ってしまう。

だけど、瑞樹には藤原さんの存在があった。
例え周りと違っていても何一つ笑わず見下さずに素直に認めてくれて助けてくれた藤原さん
そういう存在に瑞樹は意識的にも無意識的にも救われたんでしょうね
決してスレてなくて、純粋さをもって他人に関わる事が出来る
そんな素敵な女の子である藤原さん。
「ボクガール」の過去エピソードに外れなし、というのが私個人的な持論ですがそれを今週分でまたも証明してくれました。
自分の“好き”を否定される事はそれ即ちある意味自分自身を否定されるのにも繋がりますからあの行動で瑞樹は心底魅せられちゃったんでしょうね
出来ればこの二人が成就するとこも見てみたいんですが、現状じゃ難しいかなあ・・・。でもここで男を見せられればまだチャンスはあるはず。
瑞樹、頑張れっ!


藤原さんにとっては、猛に悪気はない、、、とはいえ正直猛が全く藤原さんの事を意識してないのは誰がどう見ても明白でした
その事実を目の当たりにしてしまったら一人の恋する女の子としては辛いですよね
彼女の不意に零れ出た涙がそれを物語っていました
大好きな人なのに、
嫉妬も残念な気持ちも感じられずただただ嬉しそうに後押しされた、だけ
実質フラれたような気分だったのは間違いなくこの時点で藤原さんは一度恋に敗れたのでしょう
それも、元男に・・・って事である意味女性としては屈辱的な結果なのかもしれません(笑
でも、それが現実、ただ、これが真実。
あまりのショックに受け止められず混乱してしまった藤原さん
だけど、その様子こそが瑞樹にとっては自身の恋慕を掻き消されるも同然で・・・
いや~難しい、けど、ラブコメとしては面白いっすなあ(笑顔) とっても複雑なパターンに迷い込んでる二人ですけど
猛自身もまた割り切ったようで割り切れてない風にも感じるので今後益々混迷の一途を辿って行きそうです
その過程描写にワクワクしつつ、最終的には誰もが報われたら、報われずとも前を向いて過ごせるようになれば・・・と願っています
結局のところ誰も悪くないし、誰もが恋の傷を負っているけど、だからこそ純粋な感じがしてとても面白く感じられるんでしょうね
瑞樹の想いもいつかは報われて欲しいし、猛も少しは報われて欲しいし、藤原さんも・・・って事で
毎週語ってますが本当に目が離せないラブコメになって来たなあという感じでとても嬉しいです
今週はほっこりしつつも心が痛むようなお話でもありましたが、やっぱりこういうシリアスな様相も私はやって欲しかったんでしょうね
藤原さん救済計画を通じて「何か」が生まれて欲しいし、灯台もと暗しじゃないけど藤原さんが気付いてくれれば、といちファンとして願っています
瑞樹が珍しく男になるチャンスなので(精神的な意味合いで)是非健闘してくれ、と念じつつ。

それにしても瑞樹もまた難儀な道を選んだものですね
本当は自分だって辛いはずなのに、そんな辛さを増幅させる道を選んだ
例え自分が報われなくても、大好きな女の子が笑顔になれるような道を選んでしまった
それはどれだけ厳しい選択だっただろう、と思いつつ、やっぱり瑞樹は最高に男らしいし、最高に健気なヒロインだなと
こう書くと字面的には矛盾してますけど(笑 ただ、彼(彼女)の誠実さといじらしさは最大限に伝わる話数だったと深く感じました
ラブコメの主人公でここまで男らしい行動を取った奴もそうそういまい・・・と思いつつ、繰り返しますがそんな瑞樹の誠実さが是非恋に繋がるような感覚で
藤原さんをドキドキさせるような効果を生めばいいなあ、って思ってます 正直どっちとくっ付くのもあり得ると個人的には思っているので
その点でも今後の推移には是非是非毎週ワクワクしながらチェックしていきたいですね
最後の瑞樹の可愛いけど、どこか物悲しくも映る表情の描き方がまたツボな47話目でした
物凄く切なかった、と同時に、切ないからこその美しさ、可憐だと思える感覚も十二分にありましたね
それは瑞樹だけではなく藤原さんのポロポロと涙をこぼしたパートも同様でした 
あと可愛いハンカチをからかわれた際の瑞樹のムッとした表情もまた可愛かった(笑
なんだか読んでて胸がきゅうっとなる感覚もありましたが、この感覚もまた恋愛ものには必要なんだと思います
正直ますますボクガールが好きになった、そして好きになれた話数に仕上がってて実に最高でしたね。
この漫画を毎週読めるって事が今の私にとって最大限の幸せの一つだと確信しました。
今日コミックス4巻も発売されるので好きな方は合わせて要チェックです。
間違いなく傑作回だったと思います。そして、今後の発展が見込める回であった、とも。もっとさ、仲良くなっちゃえよ、瑞樹!


瑞樹の想いも、藤原さんの想いも、そして猛の想いもダイレクトに伝わって来てヤバかったですね。




☆(新連載)BUNGO-ブンゴ-/二宮裕次 第1話 壁当てのブンゴ

最近とみに愛読してるヤンジャンで遂に野球漫画投入!です
描くのはマガジンで「ラストマン」を描いてた二宮裕次さんですね
でも正直「ラストマン」よりもこっちのが少年誌向けって感じがしますねえ
「ラストマン」は監督がメインだった記憶があるので幼少時代から始めるこっちのが読み味的には全然少年漫画してると思いました。

ただ、割とリアル路線で、色々な蘊蓄を絡めて進んでいきそうな気配もするのでその意味では青年誌でも通じる素養はあるんじゃないかと
いかにもマガジン出身らしい泥臭い絵柄や力強さが際立っているので是非リベンジを果たして良い具合の野球漫画に仕上げてもらいたい
懸念材料としては文吾よりもユキオのが主人公向きというか、勝手に動いてくれそうな感覚もあったりして
文吾みたいな淡々としていて寡黙に頑張るタイプの主人公でどこまでやれるのかな・・・というのもあったりもしますが
ただまあ、結果的にはそんな懸念すら紀憂だったと思えるくらい熱い漫画になればそれが一番ですね
金の為に息子をプロ選手にしようとするずる賢い父親のキャラは面白いので是非活かして欲しい
なんか吾郎と寿也みたいに将来的にはライバルになりそうな予感もしますけど、
何気に絡んでて面白い二人なので切磋琢磨していって欲しいですね
でも多分少年の方のジャンプで連載してたら大きなお姉さんの餌食になってたような設定と関係性だなあ、とかも思いつつ(笑
迫力満点、素養も十分に感じるので高校野球好き(まだまだ浅いけど)としては期待しています。

文吾が「笑った」って事自体が後々の成長に関しては何よりも大きなフラグなんでしょう。
ユキオの親父が云う「何か」も含めて今後の成長を見守っていきたいですね。
あと姉ちゃんとの誤解が解けるのにも期待・・・
ってこれは描かずとも説明してっかな(笑


ところで富士山が描かれててサッカーが盛ん、って事は静岡県が舞台なんでしょうか
静岡もまた激戦区ですし舞台的には申し分ないですけど選抜出場を懸ける秋季大会が東海大会になるのはちょっと新鮮で楽しみかも
そこまで続いて欲しいですね。バントや敬遠も駆使した戦術面にも期待しつつ・・・。



☆リクドウ 第33話 見舞い

リクは負ける恐怖感、敗北者になる惨めさを畏怖しながら闘ってきた感覚があります
でも元々は心優しい子だったが故に本当は相手を敗北させる事の意味を誰よりも深く理解している人でもあります
この流れからすると心に余計な迷いが生じて次の試合でボロ負けする危険性も含んでる気がしています

ただただ敗北から逃げる為、相手を殺す覚悟で実際は闘っていたリク
それは葵の云う通り短命タイプの選手であると言える
でも、もしそこから変わる事が出来たら
別の視点から強くなれたなら・・・
それをリクにもたらす事が出来るのはきっと苗代ちゃんだと私個人的には思います
問題は肝心の苗代ちゃんがまだまだリクに踏み込めてない事と理解が及んでいないこと
そしてリク自身も噂で意識はすれどまだまだ積極的に関わってはいない事からして
まあ、まだ遠い話のようには思えますけど(笑
いつかリクが自身を振り返って単なるリング上の殺戮者のように自身を省みた時に苗代ちゃんが支えてくれれば、また彼が気付いてくれたら。
そんな風に現段階では思ったりしています。


葵はサバサバしてるようで実は石蕗に対する想いは涙を流すほど強かった
本当は平気そうなフリしててもああいう仕事を続けるのは彼女にとっては辛い部分もあったんでしょう
だからこそ、そこから連れだそうとしてくれる石蕗は不格好だけど王子様のようなものだった
だけど、負けた
今回「も」敗北を喫した
それは誰がどうしようと変えようのない事実
でも、負けたことなんかよりも葵は「どうしてここまで」という気持ちのが強かったんでしょうね
石蕗は葵を案じて、葵は石蕗を案じて、なんだか読んでてちょっと切なくなる話数でもありましたけど
多分どっちも間違ってないし、どっちの感情も認められるべき・・・なんだと思います。
こんな傷を背負うまで、こんな惨めな姿になるまで頑張って欲しくなかった
自分の為なのは分かってる、だけど、それでも恋人である石蕗には石蕗自身の身体を大切にして欲しかった・・・。
そんな想いがセリフではなく表情で伝わって来る見開きのシーンは流石に読んでいて胸に来てしまいましたね
決して美しくはない、救われたものも何もない、だけど、ここに「嘘」はひとつもない―
そんな瞬間だった気がしました
皮肉にも嘘がなかったからこそ互いの想いの強さを感じられるという
この先彼彼女に待っているのはロクな未来じゃないかもしれない、だけどこの二人に嘘がなかった事実だけは決して消えません。
個人的にリクも苗代ちゃんも大好きですが、石蕗と葵も結果的には大好きなキャラになってくれた感覚があります
今後も是非この二人の顛末には作中で触れてやって欲しいな・・・と今は素直にそう願っています。

そして、久々の所沢さんとの対面!!
次週が楽しみですが、その前に今日2巻が出るのでまずそれをチェック、ですね。
人間ドラマが毎週濃くて深くて本当に面白いと思います。



☆もぐささん 第41話 クリスマスパーティーと百草さん

てっきり百草さんの部屋でショーツを発見、、、という流れになるかと思いきや←
まあそんな期待は置いといてとってもラブコメらしいお話でしたね
手と手が触れ合って赤面・・・とか実にいいじゃないですか(笑
正直最近ラブコメ成分が不足してたので一気に補充出来た感覚で嬉しかったです
まあ大量のチロルチョコとか辞書の中とかあまりの食い意地の張りっぷりに笑えもしましたけど。
特にチロルチョコは絵面的にも面白くて思わず吹いてしまったレベルでしたね(笑)。
まさか夢の中でも食べたい、だなんて・・・百草さん、あんまり太らない体質で良かったねえ

百草さんにとっては、そこまでして食べ物に対する執着がある自分に呆れる事や引かれる事を想定してたのに
小口は何も云わず引かずただただ素直に微笑んでいた、、、っていう事実が多分印象的だったんでしょう
この人の前なら「らしく」いられる
自分を保てる、
そんな風に彼女が自覚的になってくれたら・・・
各駅停車もきっと少しは急行になってくれるかな?とか思います
まあ、まだまだウブな二人ですから今すぐには期待してませんが、来週分でどうなるのかが素直に楽しみです
百草さんはスレてなく、純粋で、かつ変わりものっていう相当に私好みのキャラクターなのでこれからのニヤニヤにワクワクしています
今回の引きも少年誌のラブコメに雑誌で単純にドキドキしていた時の感覚を思い起こさせる感じでとても良かったですよ。
すっごい可愛くてウブな百草さんを来週も拝めますように!なんだかこしょばゆくて堪らないお話でした。














◆カコとニセ探偵

何気にカコのつっこみ(?)というか茶化しが読んでて楽しいです
見開きのカコが可愛かった。



◆ゴールデンカムイ

アシリパさん男前過ぎだろう・・・(ベタ惚れ)
そう、罠のセンスや知力だけじゃなく度胸もあって動物の特性や扱い方も完全に「身につけて」いる
その類まれなる逞しさとしたたかさこそアシリパさんの凄さであり、また頼れると素直に思える要因だったのだ
杉元がもはやヒロインと化している中で「それは余計なお世話だよ」とアシリパさんが力強く彼をまた手繰り寄せてくれたら・・・
期待しています。

っていうか、杉元、耐えろ!!



◆極黒のブリュンヒルデ

この間まで生死とかグロとかやってたのに
「セックスするぞ」って・・・(笑
色々ひでえ。
でも、正直笑えるわ。



◆思春期サァカス

平良が単なるゲス野郎になってる・・・(笑
翡翠と春成の勘違い主体のやりとりも面白かったし、
水面下で翡翠が変態認定されてるのが特に読んでて楽しかったですね
春成のリアクションも大げさ、だけど気持ち的には理解出来るっていう(笑)。
やっぱ王子、春成あたりは大きくクスクスに貢献してくれていいキャラだわあ。











今日はヤンジャンコミックスの発売日、私も色々散在予定です。
連載作品でなくとも福島鉄平の短編集も2冊出るのでそれもまた要チェック、ですね。
今週のヤンジャンもすっごく面白くて大満足でした。








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