サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

太陽のカフス/LOST IN TIME

2016-10-23 | シングル感想








承認欲求を充たしたいがために
弱者の剣振り回して
望んでさえいなかったサイコロの出目に
踊らされる日々の中で












今月のライブから、会場限定でLOST IN TIMEのニューシングル「太陽のカフス」が出ています
これがまた・・・ロストらしからぬ(?)お洒落でヴィヴィッドな音像に仕上がってて凄く良いんですよね
思えば、前のアルバムに収録されていた(これも会場限定のシングルとして切られてましたが)「明け星」に通じるというか
すごくアダルティックで洗練された雰囲気の楽曲になっていると思うんです
「明け星」はミディアムバラッドでしたけど、
「太陽のカフス」はカッティングが光る小気味良いロックチューン
でも、共通してるのは「今までと(明らかに)違う」その新鮮な感覚です
これを聴けばロストがもう一段階進化した、どんどんバンドとして面白くなっている事が一聴して分かる会心のシングルになっていると思います

個人的には、「ライラック」もそうなんですが、会場限定で出すには勿体ないクオリティの楽曲だとも思いました・・・笑
どっちもドラマ主題歌か映画の主題歌なんかに似合いそうな感じするんですけどね
正直、「最近聴いてない」って人こそ今のロストの凄味に触れて欲しい気持ちでいっぱいです
最早、「三井さんが入ってからのロストインタイム」がLOST IN TIMEの中で代表になって来た、そのものになって来たんだなあ・・・と思わざるを得ない
それほどまでに手応えを感じる新曲であり、“これから”もっともっと面白い事になって来そうな予感もします
海北さんの47都道府県ツアーを数カ月でこなす、という傍目から観たら無茶苦茶な笑
(普通は半年か或いは一年ぐらいかけてやると思う。タフすぎ!)
試みなども含めて、
今はロストインタイムがロストインタイムをスクラップ&ビルドしていく時期なんでしょうね
こういう新鮮味だらけの新曲を聴いていると、余計にそういう事を感じてしまいます
海北さん、短期間に楽器弾き過ぎて手がガッチリし過ぎですし笑
その分出す音もぶっとくなって来てますからね
そんなマッチョで大人な、進化中のLOST IN TIMEの「今」を是非目撃して欲しい
出来れば、1カ月後のthe pillowsとのツーマンで目撃して欲しい(笑
そして、気に入った際にはこの曲を手にとって欲しい・・・そう思ってます。来年はデビュー15周年なんでスパーンとロングツアーかましてくれたら最高ですね
そしたら「太陽のカフス」何度も何度も聴けるだろうから至福だと考えたりもするんですが・・・笑




どうすればいいの どうしたらいいの
考えるほどに 遠くなる実像
もうそれはきっと 僕じゃない何か
背伸びするほどに 顔を出す虚像




よく歌われる様な、
「俺は俺」
「君は君らしく」も悪くないんですけど、
それでもどこかで自分を貫いてる時に感じる孤独、、、みたいなものがあって
そんな言葉から背伸びしてはみ出してみたい感情を持つ事もある
だけど、合わせようとすれば合わせようとするほど、
背伸びしようとすればするほどに
“自分ではない何か”になっていってしまう感覚も否めなくて
その狭間で苦しんでいるような心理描写・・・が秀逸だと思いました
誰かの様になりたくて、
誰かの様を目指したはずなのに
なんだかちっとも心が満たされなくて
それよりも素の自分を認めて欲しい気持ちも強くて、、、っていう
アレンジ自体は物凄くオシャレで大人っぽくて素敵なんですが
歌詞の方向性は今までの・・・
いや、今まで以上にロストっぽく深化している
その絶妙なバランス感覚も素晴らしく思える会心の新曲として響いてくれる一曲です

「俺とは違う」と同化、同調、違わない事を求められても、
本当にもう“どうすればいいの”の気持ちの一点張りでしかない
そこを気を遣って外したり、もっと好かれるように、と波風を立たせない事を目指しても
それをやればやるほど、考えれば考えるほどに「本当の自分」から離れて「別の何か」になっていってしまう、
そんな苦しみや悲しみ、失望ややりきれなさは日常茶飯事的にゴロゴロ転がっていて。
だからこそ、この曲を聴いていると個人的に堪らない気持ちになって
聴いてて物凄く感情移入してしまうんでしょうね
また、ライブで聴くとより一層三位一体の演奏の凄味を感じる事が出来るので、
先述のように生で横ノリの気持ち良さを味わいながら聴くのもまた最高に楽しいと思います

LOST IN TIMEは、
心の中に漂っている煮え切らない想いや
悔しい気持ち、複雑な心情を聴いててビックリするほどに掬いあげてくれるバンドです
もう、今のアンサンブルを続けて今のアンサンブルが一番長い、って時点で
信頼の於ける、バンド感の塊のようなバンドになったな、と思います
海北さんのワンマンバンドではなく、
今や個々が目立って主張するバンドになってきた
そんな事実を嬉しく想うと共に、今のLOST IN TIMEの素晴らしさがあの頃以上に伝わって行く事を願っています。
今が一番面白いですからね。色々と。












アルバム再現シリーズのファイナルが今月末の札幌で、
その後はthe pillowsとのツーマンがあったりイベントや対バンに参加したり、
後は年明けにワンマンが入ってたり、、、と正にノンストップでバンドは転がり続けている
先日も海北さん、仙台の弾き語りや東北ツアーにロストで参加したりしていて
一体いつ休んでるのか?って感じですけど(笑
来年のロストの活動の布石としても大きな期待を覗かせるシングルでした。
カップリングには「グレープフルーツ」のリメイク版も収録、
こちらもドラマ主題歌にどうですか?って言いたくなるくらい(笑
ドラマティックな仕上がり、かつ、原曲よりもアレンジが重ためのロッカバラードみたいな音像になっててその違いもまた面白かったですね
三井さんのオルタナティブな轟音ギターに是非身を任せて欲しいです。




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