君が選んだ道ならば。
いきなり引用で申し訳ないんですが、
俺の好きなバンドの楽曲の歌詞を今週の内容を読んで思い出してしまいました
安心と言う名の孤独に僕は
まだ まだ包まれたくはないんだ (歩く速度とその矛盾/LOST IN TIME)
基本的に「安心」という言葉は字面とニュアンスを考えるととても良い言葉に見えますが、
逆に言えばある意味「衰退」を示している厄介な事柄でもあります
自身を、ドキドキハラハラな「不安」の中に一切置かずにいると、
“それ以上の成長”が望めない、「そのまんま」にすらならない、牙を抜かれた動物のように意味のない存在になってしまいます
こゆずはきっと、体感的にこのまま「楽しいだけ」の宮崎家に居たら
努力も焦燥感も覚える事もなく、安易な「安心」だけをむさぼって、いつまでも追い付けない、成長出来ないという「孤独」に苛まれてしまうのではないか、、、と
考えたんだと思います
人は、やっぱり「楽しいだけ」じゃダメになってしまう
「嬉しいだけ」じゃ、本当の嬉しさを知った事にはならない
ミウラセンセが今週分の内容で本当に伝えたかったのは、そういう事なんじゃないですかね。
ジャンプで言えば、昔「忍空」の主題歌にもあったでしょう。
「楽しいだけならば きっと幸せ見失なう」
そうなんですよね。
そういう事なんですよ。
確かに、このまま千紗希さんや千紗希ママに甘えて
「楽しいだけ」「嬉しいだけ」の日常を過ごしたらそりゃ「安心」ではあるでしょう
ただ、その代わり、こゆずの夢は叶わない。本当の意味合いで「幸せ」にはなれない
何故なら、彼女にとって本当の夢とは一人前の化け狸になる事だから
そうなるには、「そのままでいいよ」「その姿も可愛いよ。」っていつも言ってくれる、甘やかしてくれる「この家」は
あまりにも優し「過ぎる」し、
居心地が良「過ぎる」・・・からこそ、
ゆらぎ荘に戻る事を選んだ
同じ人外が多数居る場所で自分を磨く事を選んだ
それは、こゆずが自分で自分の道を決めた初めての瞬間だったかもしれない
だからこそ、こんなにも尊く映るし、宮崎家をあくまで「休息の場所」と位置付けた考え方に
偉いなあ、素敵だなあ・・・って感情になって泣きそうな気持ちにもなってしまったのかもしれません
本当は、「ママ」或いは「ママ的な存在」に自分の弱さもぶつけて甘えていたかった
だけど、それをこゆず自身が許さなかった、、、時点で
心から素晴らしいお話だなあ。って個人的には深く感じました
本当の自由も、幸福も、「安心」なんかの中にはない
勿論「安心」の存在に支えられはすれど
そこをゴールにしちゃいけない
本当の喜びは、「不安」を越えた中に、「不自由」の中にこそ存在する
もっと言えば、「安心」に頼り切らなくなった時点である種「成長した」って言えるんでしょうね。
リスペクト!
日常漫画は気軽にこういう事出来るから良いですよね
龍神編だったら無理だったでしょうけどね笑
ただ、なんていうのかな、
今週の話は物凄くメッセージ性の深いお話だったような気もして
それを感じ取れるかどうか、はさて置き
少年誌に乗せるには(年代的にも)今まででも最も相応しいお話だったように思いました
別に相応しくても相応しくなくてもどっちでもいいんですけど(笑
しかし、、、
全部タダで与えてくれる、何もかも心配せずにただただ甘えていればいい場所にずっと居ると
人は成長しない、むしろそんな場所を自ら放棄してこそ一人前になれるんだ。という顛末は
今このご時世に於いて「描くべき」事柄だったようにも思いました
不安の中に突っ込んでこそ対応力が磨かれて大きくなれる
暗闇の中で足掻くからこそ、乗り越えられた自分に愛着も生まれる、、、という
そういう話なんですよね
ここにいればただただ楽しいし、嬉しい
だけど、それ以上の「幸せ」には辿り着けない
だから、不安でも何度もそこに抗って奮闘していく。
お色気描写多数で、ストレートに「頑張るぞ」って雰囲気にはなってないのですが
そういう直球すぎる直球を敢えて避けて照れ隠しのように「いや、これお色気漫画だから!」って感じでそんな熱さを中和する
そんなミウラさんらしい作劇にもほっこりさせてもらった31話目でした。
さり気に、千紗希ママのセリフにもグッと来ました
子供の事を信頼している、育てた子供の成長に自信があるからこそのこのセリフ
千紗希さんが聴いたらきっと嬉しく思うんでしょうね
今週は、
お色気もきちんとあったし
ハートフル要素も満載でしたし、
ミウラセンセの提唱する「温泉の様な漫画」を完璧に完遂出来ていた理想形に近い1話だったかと思います
また、各ヒロインズが主役の所謂○○回、っていうのも久々だったんで
こゆずが初めて主役を張った、という新鮮味含めてそこもまた良かったかと
いつか、こゆずが妖力満点のゆらぎ荘の仲間に揉まれて、
時折は宮崎家で羽を休めて、
そして念願叶って一人前の化け狸になれたら、
そして、そんな姿を千紗希と千紗希ママの前で見せられたら・・・
とってもジーンと来そうだなあ。って素直に思えたお話でもありました
また一つ「感慨深さ」への結実への種を一つ撒いた「ゆらぎ荘」
ある種伝えるべきメッセージ性の提示を含めて、そしてこの漫画の役割もきっちり果たしていた手さばき含めてレベルの高い作劇に仕上がっていたかと思います。
今週もアンケ、しっかり想いを込めて出します!
また表情がいいよなあ・・・
この表情である事によって、色々な事が想像出来ます
そんな官能描写への「こだわり」も是非感じて欲しいです(笑
官能って人間に於いて最も大事なものの一つですしね。
そして、次号はセンターカラーですよ♪
これまでのセンターは幽奈さん、千紗希さん、朧ちゃん・・・と
各ヒロインのセクシーカット主体だったので、来週、、、っていうか再来週か。もそうなるのでしょうか。
予告からすると次は狭霧の話数っぽいので、狭霧主体のセンター来るか?色々な意味合いで楽しみです。無論、本編も。
あとは、夜々ちゃん回もそろそろお願いします!(涙目)。
今週はこゆずの成長を感じられる話でしたね。
初登場時は泣きべそをかいていたのに今では自信に溢れた表情を見せることが多くなっていて、最後のゆらぎ荘に帰る場面にはうるっとさせられてしまいました。
ゆらぎ荘まで同伴していた千紗希も、妹の成長を見守っているかのように感じられて好印象でした。
両さんリスペクトも見事の一言で、宮崎親子とこゆずの関係が一目で伝わってきて微笑ましかったです。
他の作家さんも苦労されたでしょうし、ゆらぎ荘も先週のようなシリアス回では困難だったでしょう。
こち亀最終話にこゆず回を持ってきたミウラ先生の構成力と演出には感服させられます。
官能と感動がゆらぎ荘の持ち味だと考えていますし、今後も楽しみですね。
>こんにちは。いつも読ませていただいております。
それは凄く嬉しいですね
何度も訪問して下さるのは運営冥利に尽きますから・・・励みにもなりました。感謝です。
>最後のゆらぎ荘に帰る場面にはうるっとさせられてしまいました
こういう感想を待ってました(笑
グッと来る場面は初期から多いはずなのに、
あんまり語られている印象がなかったので少しホッとしましたね
千紗希の描写に対する感想もとても素敵で重ね重ね感謝です。
両さんリスペクトは、
あの二人の喜びようからして
本家への想いも感じさせるベストなカットだったと思います
そして、挿入どころとしての違和感の無さもかなりのもので
これに関しては他作家さんよりもはっきりと「上手」だと感じられました
>ゆらぎ荘も先週のようなシリアス回では困難だったでしょう。
言われてみればそうですね
ああいう話数じゃちょっと厳しいですね
その分こち亀に対する想いは伊達じゃない、、、って事でしょうね
セレクトされてた「好きな話」も相当ガチっぽかったですからね(笑)。
構成力の高さは、この回の前の話をきちんと締めた上でこの話をやってる時点で相当高いでしょうね
これからも実に楽しみです。
>官能と感動がゆらぎ荘の持ち味だと考えていますし
そうなんですよね、
エロばっかじゃないし、
かといって「良い話」ばっかでもない
両方楽しめるからゆらぎ荘なんだと思います
これからも両方ガッツリ語って行くつもりなんで、
よろしければお付き合い下さいませ!