サブカルチャーマシンガン

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eastern youth×tricot「NEW VIEW」@渋谷CLUB QUATTRO 23.7.9

2023-08-11 | LIVE











先月の9日、eastern youthとtricotの対バンを観ました。












このイベントは、
渋谷クラブクアトロが35周年を迎えた記念の対バンシリーズの中の一角であり、
また何気に管理人は渋谷クアトロよりもちょびっとだけ年上な事が分かりました(笑
35thよりも年上~って書くの結構嫌ですけどね
とは言え、
80年代から稼働している歴史あるライブハウスの一つである事は間違いないし、
自分自身も2009年辺りからこのライブハウスで何度も何度も素晴らしい公演を観て来ました。
それと、
2021年初頭に有観客ライブが再開されてから一番最初に参ったハコだったりもするので、
中々に思い出がいっぱい・・・って事で
ある種の❝感謝の想い❞も込めて参った公演でございました。
でも、ただeastern youthが新進気鋭の若手と対バンする様を観たい~って想いもありましたね!
うん、どっちも真実...という事で、以下激熱だったこの夜のレポです。















tricot


音源ではちょこちょこ耳にしていたんですが、
ライブは初めて観た。
初っ端の「冗談検定」からスリリングなバンド演奏に魅了され、
特にドラミングの迫力がヤバかった記憶があります。
評判通り、
ライブで観ると音源よりも更に爆裂気味のアンサンブルが終始気持ち良かった。
個人的には、「餌にもなれない」の地獄みたいなサビの雰囲気が非常にグッと来たんですけど、
それ以外にも色々なタイプの楽曲を幅広く披露していて多角的に楽しめたライブでした。
MCでは、
「こんなことってあるんだね~」
「ファン被ってるのかな・・・?」
とか
結構面白い事言ってましたね笑
でも、
ちらほら兼任ファンみたいな人も居てその光景も微笑ましくて良かったですね。

最後の「メロンソーダ」という楽曲も儚げで素敵だったんですけど、
思ってたより感傷に訴えかけてくる楽曲もあってその辺の塩梅もまた印象的でしたね
知らない曲もそこそこあったのでまた是非ライブ観てもっと知っていければいいなあ、って思いました。
ちなみに秋にTHE NOVEMBERSと2マンライブがあるので今はそれを観るつもりでいます。。






eastern youth

今日も続いてゆく
夏の日の午後
砂塵の彼方へ
自由
おとぎの国
踵鳴る
ドッコイ生キテル街ノ中
ソンゲントジユウ
夜明けの歌
街の底

一切合切太陽みたいに輝く







この日のライブも凄かった。
元々昔からライブに関しては物凄いステージを展開するバンドでしたが、
去年辺りからまたちょくちょく通う様になってまた更に凄くなってるな・・・と
なんか最近のイースタンのライブは毎回最終回みたいな燃え尽き方をしてる様に感じて。
否、
それは昔からそうだったのかもしれないですけど、
より命を燃やして歌って奏でてる様に思えて仕方無いんですよね
それはつまりここに来て益々絶頂を迎えてる~って事でもあるんですけど、
それもまたすげぇな。とか思う。

一曲目に最新曲を持って来るのも格好良かったし、尚且つ初っ端から超爆音(笑)。
正しく「ぶっ放す」という表現に相応しいエンジンのかけ方に興奮しつつ、
サビメロの丁寧な歌唱にも感銘を受けながら聴いていました。
どうしようもない毎日でも、
続いて行くのが現実。
そんな事を歌ってくれるのが嬉しい。
更に、代表曲「夏の日の午後」では
4月に観たライブに続いてシンガロングやoi!oi!コールが復活していて早速盤石の盛り上がりに!
中学の頃によく聴いていたアルバムから「砂塵の彼方へ」
焦げ付くような吉野さんのギターと、
丁寧に練り込まれたメロディーとのギャップを味わいつつ
轟音ブルースと言って差し支えない「自由」を激唱してライブのハイライトを創り出してゆく。
「俺は自由だ」と高らかに歌うその様は正々堂々としていて格好良かった。


またも、大爆音パーティを演出していた「おとぎの国」。
4月のクアトロで聴いて深く感銘を受けた楽曲の一つでしたけど、
こんなに早くまた聴けるとは思ってなかった・・・笑
この日は、
必死の形相で「何にも持ってねえんだ!」と叫ぶ吉野さんの姿にシンパシーを感じつつ震えていました。
歌詞の内容に合わせたポージングも印象的だった名シングル「踵鳴る」、
この曲では、
最後の「おおぉ~!!!」の部分の絶唱があまりにスゴ過ぎてお客さんすらぶっ飛ばすクオリティでした
圧倒的な❝個❞をぶっ放す事で観客に何かを感じさせる手法が痺れるくらいにカッコいい。

更に、
ライブで聴くのはめちゃくちゃ久しぶり...な気がする「ドッコイ生キテル街ノ中」(!)
この曲では、今でも忘れられない、「無価値な時間が無価値に燃えている」というフレーズが
あまりに刺さり過ぎてこの間仕事してる最中にも想起してしまった位インパクトありました

でも、
正直、
分かるんですよね
「無価値な時間が無価値に燃えている」ってフレーズ。
分かるって書くと語弊があるかもしれないですけど、「通じる」・・・って書けば良いのかな
自分なんてはっきりいって大した人間じゃないしむしろそういう時間ばかりなんで。
決して明るいフレーズじゃないけど、そういうのに気持ち助けられる人もきっと居ると思う。
「役に立つ為に生まれてきたわけじゃねえよ」というMCの後に「ソンゲントジユウ」、
作中の「そうだろ~!!」の絶唱も沁みる出来栄えで、
比較的近年の楽曲だけど最早ライブに欠かせないアンセムに仕上がってました。
もっと言えば、昔の曲だけで勝負してないのが素敵なんですな。


さて、
熱すぎるライブもクライマックスへ。
歌がズシンと響くロッカバラード「夜明けの歌」を叩き付け、
全力疾走の如く駆け抜けた「街の底」をぶっ放し切って本編は終了。
何気に、楽曲のテーマ的にもヒエラルキーの一番の下の奴らが生きて行く~的な、
そういう美しい着地点にも感じられて素晴らしいエンディングだったと思う。
ただ、
個人的にこの日のハイライトはアンコールで奏でられた大好きな「一切合切太陽みたいに輝く」でした。

まるで光の歌みたいでした。
この曲のテーマ性って、
端的に書けば
世の中で全く必要とされてない無価値なものを歌っていく。っていう、
まるで福音のような歌と楽曲に仕上がってると思うんですけど、生で聴くとまたスゴい
決して受け入れられてない
見向きもされてない
忘れられている
だけど、
確かに、「ある」。ただ、それだけでいい。ただ、それだけが真実。
そう言わんばかりの渾身のフレーズと歌唱の数々に報われたような気持ちになって、、、
同時に、「何を愛したって良いんだ。」とピュアに想えてこの日でも随一に会心の歌になってました

それは、元々この楽曲のファンで最近Tシャツにもなったからある程度のフィルターは掛かってるかもですが笑
それでも、個人的にこの日この曲を真正面から浴びれて本心から良かった。と深く想っています。
やっぱり、自分にはeastern youthの歌唱と演奏って滅茶苦茶に響く。
それを4月に続いて再確認出来ましたし、
だからこそ秋からのツアーで❝ワンマン❞でまたあの音を全身で浴びれるのが非常に楽しみですね・・・!
有観客ライブ再開以降合計4回ライブ観ましたが全て対バンでしたので、
これまたものっそい久方ぶりに観るワンマンに想いを馳せている今日この頃でございます。。
















という訳で、
改めて渋谷CLUB QUATTRO35周年おめでとうございました!
2009年とかの時は渋谷とかよく分からん・・・って感じでしたけど、
あれから14年くらい経った今ようやく「渋谷ってこういう街なのかも?」と
渋谷の事がちょびっとだけ理解出来たような感覚があります。
クアトロは登竜門でありながら帰ってもこれる絶妙なキャパのハコだと思うので、
これからも一生忘れられない奇跡の様な一夜を生み続けていって欲しいですね・・・・・!!
そして管理人も秋にまた参る予定です。まだまだ、楽しむぞ。



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