サブカルチャーマシンガン

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marble 『白と黒』発売記念ワンマンライブ@下北沢mona records 14.12.24

2014-12-25 | LIVE
昨日はmarbleのワンマンライブを観に下北沢に行って来ました。









このライブは所謂「休止宣言」後の初のライブだった訳ですが
ある意味それを感じさせないパワフルさと多幸感に満ちた内容になってました
つーかそれを忘れさせるくらい盛り上がってたんですけど、そういう部分もまた確かな進化だったのかな・・・なんて感じつつ
そういえばクリスマスかイブにライブを観る事なんてめったにないよなあ、、、とこの日の意義も噛み締めていました

だけど、昔の定番曲や久々のナンバーが繰り出されるとふとしみじみとした気持ちにもなったりして
気付けば凄い長い年月marbleの音楽に気持ち助けられ、楽しく触れて来たんだなあ、とか
そんな事も想起しつつのとても温かい感触のライブになっていました
多分来年はソロ活動も本格化してくでしょうけど、
その前に改めてmarbleの音楽の楽しさ、温かさ、切なさ、そして誠実さに触れてみて欲しいな、とか思いつつ

でもやっぱ、何だかんだでこれからの二人の道筋を観るのもまたいちファンとしては楽しみな気持ちも正直あります。
その上で「新生marble」をいつか見せてもらえればファン冥利に尽きるのでは、、、と。


ちなみに新譜「白と黒」はライブ会場またはオフィシャル通販で購入出来るのでファンの方は是非そちらの方で。
今現在のmarbleが色濃く反映された(具体的に書くと内省的かつ力強い感じ)の作品になってます
ファンでなくとも本当に良い音楽を作ってると断言出来るので興味があれば。
ブックレットも素敵な言葉が乗っててイイんですよ。











会場は先日「菊池達也ワンマンライブ」でも使用された下北沢モナレコーズ
ここは階段に番号振ってくれるのでその点が実に楽で今回もまた良かったですね(笑
下北に行く前に千葉で軽く買い物してから会場に直行、「未来スコープ」を聴いたりしながらこの日のライブに臨みました。

一曲目は「かぼちゃの馬車なら、もうすぐやってくる」で賑やかな始まり
「白と黒」のジャケットの衣装そのまんまで登場されたので格好良さ満点でした
そして大好きな「水彩キャンディー」!
この日はギターの音色が味わい深い仕上がりでその点がまず良かったですし
更に早くも“一体感”を演出出来ているセンスもまた良好だったと思います
素直に楽しかった。

新譜から「欲望のドーナツ」、じっくり聴き入るタイプのナンバーで徐々に高まっていく熱量も素敵でした
miccoさんは“欲望”って言葉以前から好んで使ってますがそういう部分も個人的に好きだったりもします
沁み入る出来栄えでこの曲もまた良かった
ポストロックのような「サイダー水に浮かんで消えた。」、既にライブでは一度聴いてますが
今回は最後の「ただそれだけのこと」って歌詞が物寂しさを演出していてとみに印象に残りましたね
そして小ハコなのにも関わらず壮大なスケール感が出ていた名曲「nora」、
いつも以上にナチュラルで透明感のある歌声とバンド演奏が心地良かった「芽生えドライブ」(特に後半)、
鉄琴の彩り具合が抜群だった「アネモネ」と続きます
「アネモネ」はちょい久々でしたが、
やっぱりこの曲の華やかなテイストだったりその中でも感じられる切なさのフレーバーは自分好みだなあ、と
バンド演奏自体もあざやかなギターポップ、って感じでこの日前半でも特にキャッチーな仕上がりになってた気がします

MCではmiccoさんが「頑張った自分にクリスマスプレゼントを~」って流れの中で
菊池さんが「サンタさん信じてる人がいたらどうすんの?」的なボケをかましてたのが面白かったです(笑
いやまあ、それはまあ・・・って感じですけど。あの有名な手紙をふと想起したりしました。ヴァージニアの。
 他にも今回の衣装をmiccoさん「プレスリーの人みたいな」と言ったら
菊池さんが「プレスリーの人って、プレスリーはプレスリーしかいねえよ」ってツッコミで笑いが生まれてたり、
また菊池さん曰く今回のレコーディングは久々に時間を掛けて行ったから楽しかった、一発録りだったから緊張感があった、など
新譜に懸ける想いも語りつつ「白と黒」のPVにサポートメンバーの内、量さんだけ居ないのはスケジュールの都合でハブした訳じゃないよ
とか触れるべき所もしっかり触れてるイメージでとても良かったですね
ただ、ライブの告知は忘れてて後に物販の時に叫んでましたが(笑
それは後述します。


とても力強く意志のこもった歌唱が印象的だった新譜から「希望のホシを」
この曲は特に内省的な詞の内容になっているのでなんだか感情移入の度合いも高かったです
そしてかつて定番だった「新しい世界」!
この曲はキネマ倶楽部で聴いた時のやつが特に印象深いんですが
この曲でも菊池さんの沁みるようなギターの音色がポップな中でも光っててとても素敵でした
そして今の状況にもとても似合っている曲だなあ、って気もしましたね。

イントロでPatさんがミスをして(!)miccoさん「後で“黒達也”にお仕置きされちゃうかも 笑」とレアなムードが生まれた「ぐるぐる」
黒いタオルをぶんぶん回して盛り上がったこの曲、“大好き増やそう”ってメッセージもまた素敵な一曲でしたが
思わず体が動いてしまう類の一体感がこれまた絶品で物凄く気持ち盛り上がる事が出来て幸せでした
小さいハコでしたがそんな事は全く関係なく、
この日この場所でしか生まれ得ないビート感を強く受け止める事が出来て
それは次の曲「monopolize」で爆発、ノリノリのロックンロールビートが不意にハイテンションになってしまうくらい凄まじかったですね
このライブレポで「一体感」という言葉を何度も使ってますが、それくらい何度も一つになれた感覚の強かったライブで
それもまたmarbleのライブに於ける如実な進化の一つなんだよなあ、と個人的に深々と思ったのでした
「monopolize」は元々盛り上がる曲ですけどより息の合ったお二人のハモりに以前以上のものを感じてしまいましたね


この日の個人的ハイライトは「夢ぐも」でした
元々爽やかでポップで、でも転がるような感覚もある素敵な一曲ですが
この日の「夢ぐも」は・・・物凄く情熱的かつパワフルな「夢ぐも」に仕上がってて
特に2番目のサビのある種叫びにも近い感覚の歌声の迫力は正直凄まじかったと思います
「胸の奥にある」の部分に関して言えば、
完全にソウルを感じさせる仕上がりになっていましたが
そこには剥き出しのmiccoさんが垣間見られたような気もしてそれがなんだかジーンと来てしまった感覚なんかもありました
強い意志だったり「これから」に向けての決意を勝手に感じてしまったというか・・・音源の倍以上気持ちが乗ってる歌声だったと思います
何に惑わされても、何に不安になっても、本当の気持ちは何もかも自分の胸の中に確かに詰まってる。から、大丈夫だって。
そんな事を感じさせる「夢ぐも」でそういう部分もまた表現者としての進化を如実に感じたりもしましたね
素晴らしかったです。正に転がるように歌い切る“必死な美しさ”だらけの一曲でした。

多幸感溢れる「君とうたう。」で和やかなムードを作り出し、
更に「Lingering Fizz」でその勢いを加速させてここでもまた相当の一体感を演出されてました
恒例の客席まで降りて来てみんなで歌うこのパフォーマンスと温か味は間違いなくmarble「ならでは」のオリジナリティ
一人ひとりに目線を合わしてくれて「楽しく歌おう!」と言わんばかりに笑顔を見せるmiccoさんの姿が眩しくまた誠実さを感じました
間奏では菊池さんとPatさんが向かい合うように、ギターとキーボードのセッションバトルをしてるかのように弾き倒す刺激的な流れも興奮度合いを高めてくれました
こういう時間があるからmarbleのライブは尊くて、無条件に楽しいと思えるんですよね。再確認しました。

本編最後は新譜から「白と黒」、
この曲はもう何度もライブでは演奏してて既に定番曲になりつつありますが
多分この日が一番完成度高くてコーラスもバッチリ決まっていたと個人的に思います
息の合ったバンド演奏、コーラスワーク、そしてピンと張った糸のようにキマっている流れ
一つの完成形を味わえた感覚でそれがとっても嬉しい一曲でありました
また躍動感もあってそれもまた良かったと思いますね
今鳴らすべき曲だと感じました(歌詞含め)。


アンコールではまさかの「水玉プリンちゃん」!
いつもとは違ってどんどん加速していくアレンジが刺激的で良かったんじゃないかと
にしても色々な意味でノスタルジーをくすぐる曲ですねえ、と改めて。
是非いつかアニメーションのPVを作って欲しいです(願望)

marbleのクリスマスソング「幻想の場所、それぞれの道の上」は大好きな曲なんで本当聴けて嬉しかったです
やっぱサビのメロディラインが秀逸だなあ・・・とか思いつつちょっとセンチメンタルな雰囲気もまた良かったかと
marbleは隠れた名曲がいっぱいあるのでこれからも是非こういう選曲にも期待したくなりますね
そういう訳で貴重なクリスマスライブはこれにて終了、
セトリも面白く熱い一体感にもまみれる事が出来た良い塩梅のライブでした
ありがとうございました!












セットリスト
1.かぼちゃの馬車なら、もうすぐやってくる
2.水彩キャンディー
3.欲望のドーナツ
4.サイダー水に浮かんで消えた。
5.nora
6.芽生えドライブ
7.呼吸
8.アネモネ
9.希望のホシを
10.新しい世界
11.ぐるぐる
12.monopolize
13.夢ぐも
14.君とうたう。
15.Lingering Fizz
16.白と黒

アンコール
17.水玉プリンちゃん
18.幻想の場所、それぞれの道の上











個人的ハイライトは「夢ぐも」、と書きましたが
実は「呼吸」にも負けないくらい感動っちゅうか滾るものがありました
あの曲には凄く人間味というか色々なものが滲んでる気がしていて堪らなかったですし
miccoさんの想いがストレートに伝わって来て胸にグッと来る感覚が俺の中では確かにありました
今まで辛い事もあった分、おいしいもの食べて、時には諦めかけたけど、でもまだ・・・っていう
そういう詞世界が素晴らしくこれからもずっと歌っていって欲しい一曲だなー、と
本当にグッと来たので是非これ多くのマブ達に生で聴いて欲しいですね。
素朴なメロディもまた聴きどころでした。

2月の休止前ライブは神戸はお馴染み月世界(これは絶対行きたい!)、
そして東京は吉祥寺スターパインズカフェに決まったそうです
色々な意味で楽しみになってきました
まだまだ道は続くと信じてますが、その前に今のmarbleにも全力で触れたい気持ちでいっぱいですね。
この日もまた心に残る一夜を作り上げてくれたことに、感謝!




「白と黒」のPV観ましたが、
最初にみんなが4人集まって佇んでるところから曲が始まるあたりが最高にクールでした。
おススメです。




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