サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

天使に近づいた日。/アクタージュ act-age scene111「本物」

2020-05-11 | アクタージュ
シェアウォーターは許された。







シェアウォーターは、普通に飲めば味が薄くおいしくないらしい
けど、そもそもが「美味しい飲み物」を目指してない事が夜凪ちゃんのアポで判明しました
つまり、あくまで運動後の効率の良い水分補給及びビタミン摂取を目的とした飲みものであり、
それ単体で評価されるべきものではなく、全力で走った時などとセットで評価すべき飲み物だったみたいです
確かに、過剰な運動後って糖分の高い飲み物よりももっとサラッとしたものの方が美味しいですもんね
夜凪ちゃんはそんなシェアウォーターの「魅力」を理解した上で、
自分も最高の演技をし、
かつ、
商品も最高に美味しそうに飲む事に成功した・・・が、
そこには「嘘」がなく、本心から美味しいと思った上でのアピールって事で、
正直大成功と言って良いんじゃないでしょうか
仕事と割り切って適当にこなすのもそれはそれで大人の対応だとは思いますが、
逆に言えば最低限の無難な仕事になりがちだと思う
でも、今回の景ちゃんはそれ以上のものを魅せた訳で、、、ある意味最高に誠実な仕事をした、と思う。
言ってしまえば、依頼した本人よりもシェアウォーターの魅力を感じている訳ですからね







でも、
夜凪景、
暴れん坊に見えて、
その実物凄く純粋というか、
純粋が過ぎて暴れ馬に見えるんだと思いますけど(笑
ただ、今回の仕事に関しては本当夜凪ちゃんの人の良さが出ていて感動しました。
言ってしまえば「好きになりたい」って言って本当に好きになれるのって才能ですし、
“気付ける能力”があるって事なんです
気付いた結果、
自分の兄弟に持たせよう!と思うほどハマっている、
だからこそ、ああいう真に迫った芝居が出来る・・・って考えると、
その「こだわり」っぷりって面倒ですけどその分「武器」にもなってると思うんです
事実、実際最後にはシェアウォーターの広告がデカデカと載ってましたし伝わった証拠ですよね
何より、製作者の意図をちゃんと汲んで演じた時点でこのCMは景ちゃんの「勝ち」なんですよ
汗掻いてる時の大人っぽいエロス含めて夜凪ちゃんもまた確実に成長してるんでしょう。

で、
更に夜凪ちゃんの成長が感じられたのがチョコレート編でした
今度は撮影が始まる前からチョコを味わってその魅力をプレゼンテーション
めちゃくちゃきれいな容姿なのにやってる事は非効率的かつ泥臭いんですけど(笑
でも、
その時点で他の二人とは差があります
他の二人は「有名な商品だから」という事で多分あんまりチェックとかはしてなかったんだと思う
一方夜凪ちゃんはわざわざ食べ比べまでしてこの商品の「本当の魅力」に気付いて臨んだ
それ自体も誠実かつ一生懸命さが伝わって来て色々な意味で好印象だったと思うんですけど、
それと同時にそのスタンス自体が夜凪ちゃんの「武器」、
つまりそういうキャラとして際立ってると思うんですよね、芸能的に。
だから、他の二人を食うのも当然というか、それも半ば無自覚でやってるから恐ろしい

何よりも、
「本当に大好き」という事実に加えて、
「お遊戯会」という憑依のネタが用意されてるので(しかも自発的に)、
そんな夜凪ちゃんのスマイルが適当にやってる彼女らに負けるはずがない・・・!って感じました
や、適当っていうかある程度プライドは持ってちゃんとやってるんだとは思う
でも、夜凪ちゃんとは根本的に努力の数が違うんです
夜凪ちゃんは見た目と才能で評価されてる訳じゃなく、
本当は“誰よりも弛まぬ努力をする”から「凄い」んだ・・・!!、というのが伝わって来る大傑作回でした

っていうか、踊りながら笑顔を振りまいてる夜凪ちゃんがアイドルみたいで超可愛かった・・・!
こりゃどんどん天使に近づいてますわ。。と強く感じつつ、
最近益々可愛く美しく素敵なレディになっている、
そんな景ちゃんの魅力に個人的にタジタジになってしまった話数でもありました。。
最後のシェアウォーターの看板の笑顔とチョコレートのトラックの景ちゃんもむっちゃ可愛かったし、
こりゃいよいよポピュラリティでも千世子とがっぷり四つで組む、そんなリベンジも近いかもしれませんね。
・・・だって、 すげえ可愛いもん!(結局それか笑)。







この夜凪ちゃん、そこはかとなく艶っぽい。。(喜)
あとちょっと胸成長してる気が
・・・すいません(爆)






そう、夜凪ちゃんは天才というよりは・・・
天才なのかも、ですけど、
それよりも「努力の人」なんですよね大前提として。
それが証明されたのも嬉しかったし、アリサの贖罪?の想いも伝わって来て大充実の111話目だったと思います・・・!

あとやっぱ、夜凪ちゃんの真っ直ぐなトコ、大好きだと強く感じました。
個人的には今のジャンプでやっぱり1番大好きな漫画です。



いつも「カエルの為に鐘は鳴る」のEDで泣いてしまうPART3(イラスト付き)

2020-05-10 | レトロゲーム
姉ちゃんにイラスト描いてもらいました。感謝っ!








いつも子供の頃から・・・、あ、
このゲームは自分が小学生の頃に出たゲームなんですが、
(多分)その頃から、、、いや、正直いつからそうなったんだろう?って感じかもしれないんですけど、
毎回毎回このゲームのEDを観る度に泣いてしまうんですよね。
で、この記事ももう(前のブログから数えて)3回目なんですよ(笑)。

今回は約5年ぶり、
相当久しぶりにプレイしたんですが、
もう子供の頃から何度も何度もやってるし、
流石にもう泣かんだろ(鼻ホジ)。的な気持ちでやってたんですが、
むしろその逆でリチャードと共闘する場面で既に目頭が熱くなっている・・・っていう、
「こりゃ一生やり続ける度にEDで泣くんじゃないか・・・?」と新しい疑念を持ってしまったくらいでした。




デカ文字大好き(笑



今回、
なんでこれほどまでに自分このゲーム愛してるんだろ?と思いながらプレイしてたんですけど、
それはもうはっきり言ってやる前から分かり切っていて「血」だから、って理由です
幼い頃から好きなもんって大人になっても好きだし影響受けるじゃないですか?
・・・って、
それじゃ簡潔過ぎるんで(笑
敢えて書くなら「愛嬌」・・・ですかね

一応、RPGの部類には入ると思うんですけど、
アクションも多めな事も含めて色々な意味で王道のRPGっぽくないんですよ
主人公のサブレ王子の性格が・・・なんというか、高圧的で成金で偉そう、っていう
これむしろライバル側の設定だろ、というね(笑
一応、
ライバルの王子・リチャードはキザなイケメンキャラなんでライバルっぽくはあるんですが、
基本的にサブレ王子と違ってジリ貧でお金ないんでそう考えるとライバルの設定じゃないですよね・・・笑
逆に言えばバンバンお金を使いまくる豪快で痛快な主人公像がオンリーワンで楽しい、とは言える
それも計算ではなく天然でもあるんで嫌味な感じがしないのも好感度高いですし、
何より自分一人の力で何でも解決しようとする泥臭さも正直格好良い。
RPGだけど基本サブレ王子一人で頑張ってる・・・のもこのゲームの個性なんでしょうね。
だからこそ、目標を達成した時に得られるカタルシスも物凄くてそれ目当てでやってた気もする。




この高飛車な選択肢が堪らん(笑



おまけに、
タイトルが示すように王子が主役の冒険もの~にしてはどこか愛嬌があるというか、
敵もそれぞれ可愛らしいし世界観もコミカルだしサブレ王子の大げさなセリフもいちいち面白い
バトルに関してもオートバトルで手軽ですしアクションに関しても良い具合に歯ごたえがあるんでプレイの爽快感は物凄い
適度に苦戦しつつ、でもちょっと頑張ればバトルもアクションもなんとかなるんで絶妙なバランスと言える
おまけに全体的なストーリーラインも短めなんで短時間で濃厚な活劇を楽しめるのが強み。

なんといっても、
戦いの方法が面白くて
後半になるとワサビを相手に投げつけて痺れさせて勝つ、っていう
物凄い庶民的・・・というか、ファンタジーRPGらしからぬ手法で勝つという
愛嬌を越えてひねくれ過ぎな世界観が今も昔も大好きですね
話しの流れとしては基本王道なんですけど、
味付けが個性的で普通のRPGとはまた違うオンリーワンの面白味がある気がします。あと、BMGが全体的に名曲揃い!
 ただ、
その中でも装備とアイテム全部奪われるイベントはキツかったです
実は、このゲーム先週クリア出来そうだったんですが、あまりに奪われた後の罠の連発がキツくて、
怒ってゲームボーイ投げたら書が消えてしまった、っていう(!)こどおじそのものな出来事がありました(恥
多分5年ぶりだからどこに荷物が隠されてるのかきっぱり忘れてて同じような罠に何度も掛かったんでしょう
でもあれは正直悔しかったし思わず「キーッ!!」ってなってしまいましたね
これぞリアルサブレ王子







で、本題(前置き長い・・・)。
もう慣れてるし今回は泣かんだろ。ってモードだったのに、
またもリチャードとサブレ王子の「友情」に涙してしまいました
ただ、
今回は新たな発見もあって、
多分最初の方リチャードがサブレ王子に意地悪してたのは、
内心「本気で自分を倒しに来ないサブレ」にジェラシーを感じてたんじゃないかな?って思いました
サブレ王子が誰よりも「やさしい」性格なのはこのゲームプレイしてれば誰でも分かる
なので、もう始めの段階から“非情に成り切れなかった~”と推測します
そう思うと、
やはりリチャードも内心やきもきしてたんじゃないでしょうか
本心ではサブレの強さを認めてたからこそ、合流した時素直にあやまったんじゃないかな~、と。

前にも書いたかもしれませんが、
本当はリチャードの方がサブレ王子をライバル視してたと思うんです
だから最初の方も必死でしたし、どっちかって言えばサブレ王子の方が大人だったと思う(協力しようとしてたり)、
リチャードにとって、ティラミス姫を先に救う~という事自体がライバルに勝つ唯一の希望だったんでしょう
でも、
リチャードも色々な経験の中成長して、
ようやくちょっと大人になれた、
ようやく、
「自分が負けている。」という事実を認める事が出来た。
それはポルナレフが見てくれたから、かもしれないですけど。
未だに、
なんで毎回毎回決まったように泣くのか、
眼鏡に水滴が今回も付くのかは分かるようで分からないんですが、
ただ、やっぱり自分を毎回泣かせてくれるのはきっとリチャードなんだと思う。
彼が素直に自分の負けを認める物語・・・と考えると、それはそれでドラマだと感じますし、
最後のリチャードの「アレ」にも一面的ではない色々な意味合いがあったように思うのです
それは理屈じゃないんでしょうね
でも、
何とか一生の内にこの最高のEDで毎回号泣してしまう、
その感覚をいつか言葉にしてみたい・・・!って野望もあります(笑
サブレ王子も、高圧的な態度のようでいて、その裏に捨てきれない情がある、
今回は「そこ」も彼らしくて素敵だな。。と強く感じられたのも新しい“気付き”でしたね。それもまた嬉しかった。

でも、やっぱり最後のリチャードはどう考えても男前だ。
サブレ王子も真の男だけど、
リチャードも同じくらい真の男だと思う。
そう思わせてくれる、主人公だけではなくサブにも負けない魅力がある、このゲームは(自分にとって)最高のゲームです。


生涯を懸けて推していきたい。そういうゲームですね。
だってこのゲームは自分そのものだから。








おまけ



そういえば、
割高でずっと迷ってましたが、
どうしてもカエルのアイテムが欲しくて攻略本購入してしまった(笑
ぶっちゃけ版権イラスト眺めるだけでも良かったかな~って。
ただ、
このゲームに攻略本とか必要ないですけどね(爆)。
この世のRPGで最も攻略本とか攻略サイトとかが要らないゲームなのは間違いない。
でもいいんだ。自分はカエルの大ファンなのだから・・・!




ラブコメのお約束。/「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」 第2話 感想(コミックキューン2020年6月号)

2020-05-09 | コミックキューン
確かに・・・(笑








2話目も面白かった。
自分とのラッキースケベを本命と仲良くなる「きっかけ」にすんな!って主張は、
かなりメタ的だけど正直言い分としてはよく分かる・・・気がする(笑
初回を読んだとき、凄く面白い!と感じたものの、
結構出オチの可能性も心配してたんですが、
この2話目はある意味初回に負けないくらい面白かったんで益々期待が高まった気がする

そう、確かに、
ラブコメでは櫻子みたいなエロ要員(失礼)とのハプニングが、
本命との距離を縮めるギミックに使われがちなのでまずそこがあるある的に面白かったですね
この話数でも本命ちゃんとの同棲ネタの前振りとして櫻子のラッキースケベが存在してたので、
「そんなもんに私の乳を使うな」という櫻子の主張はある意味真っ当だと感じた(笑




あるある



この後、
「あれは誤解だって・・・!」「ふん。」みたいな流れが出来て、
そこから(作中の)主人公くんがいいとこ見せたりして近づくんだろうなあ。って考えると、
正に櫻子の乳がきっかけで二人の仲が縮まる訳で当人としては納得いかんわな笑
それを当て馬ヒロインを自覚してる主人公の櫻子自身が声高に主張してるのが面白かったし、
この漫画独自の確かな個性だったりするんでしょうね

今月は掲載順がかなり高いので、
多分初回は相当好評だったのが見込まれます
で、この2話目は更にラブコメのあるあるネタぶっこんでお話的に面白かったんで、
そういう風にラブコメファンがニヤリとするようなあるあるネタ重ねてばかなり人気安泰するんじゃないかと
というか、最近は普通にラブコメ自体が大ヒットするようにもなって来てる(時代の流れ?)んで、
そういう意味合いでも狙いどころとしては冴えている新作のように感じました。




クレイジーだ(笑 でもカワイイ♪



でも、
乳揉ませた代わりに、
男根揉ませろ!と要求するのは吹きましたね
っていうかそれって結局男にとっては嬉しいのでは?←
いや、
それも人によるか・・・
まあ思春期+人前だと罰ゲームかもしれない
でも櫻子レベルの女子だったらその限りでもないような・・・?
自分で書いててよく分からなくなって来ましたが(笑)、そんな櫻子もまた可愛かったし、
ことあるごとにラッキースケベで乳揉まれてたら乳もげるわ!っていう訴え(笑)も良かったです
なんでしょう、それもまたメタ的ではあるんですが、ラッキースケベ要員の本音っていうか、
あるあるネタっていうか・・・(笑
本人の言う通り、
見た目ハイスペックなんで普通にあるあるネタ除いても「健気なヒロインが奮闘するラブコメ」としても面白いです
主人公の櫻子のキャラが立ちまくってるので(ある意味初回よりも立ってる)それだけでもいちいち楽しい
あと、なんだかんだ(作中の)主人公くんの身体にドキドキしてる櫻子はめっちゃ可愛いかったです・・・!
最後には揉むと見せかけて、観る、という離れ業を披露するんですが
それもまたセンセーショナルなネタで思わず笑いましたし、
そもそものネタ自体も良い具合にコミカルでオリジナリティあって面白かったと思います
でも、最後の逆ラッキースケベもあるあるっちゃああるあるですよね・・・笑







しかし、
櫻子は自称の通り完璧な金髪ツインテ美少女で本当可愛いですな~
そもそも、ハーレムラブコメでハーレム側の女が主人公っていうのが斬新過ぎる
もしこの漫画がヒットしたら2番煎じとか出てきそうだな~とも思う。やっぱり推し!



【アルバムレビュー】JUNKLIFE/長澤知之

2020-05-08 | アルバム感想
                    







1.夢先案内人
2.明日のラストナイト
3.THE ROLE
4.JUNKLIFE
5.EXISTAR
6.マンドラゴラの花
7.僕らの輝き
8.俺はグビ
9.MEDAMAYAKI
10.はぐれ雲 けもの道 ひとり旅
11.とても何気ない言葉
12.死神コール
13.P.S.S.O.S
14.三日月の誓い
15.回送







今から9年前、
2011年に出たアルバム。
数か月前から毎週最低1アルバムはレビューするように努めてますけど、
先週に比べても(10年代なので)比較的新しい方・・・のアルバムだと思います
というか、前のブログでリアルタイムでレビュー書いてると思いますけどね
じゃあなぜ一度書いた作品の感想をもう一度書くのか、、、って言われれば、
「書きたくなったから。」
うん、
それだけですね(笑
あと、とはいえもう9年前だし知らない人も多そうなんで改めて注目したいというのもありましたね。


今日、かなり久々に「神様がいるなら」って曲を聴いてたんですけど、
このアルバムには入ってない曲なんですが「すごくいいな。」と純粋に感じて。
で、
当時大好きで今も名盤と思ってるこのアルバムを聴きたくなった訳ですけど、
長澤知之の音楽の良い所って良くも悪くも素直過ぎるところなんですよ
そこが個人的に大好きで・・・
「悪くも」っていうのは、
それが爆発的セールスに結びつかなかった要因でもあるんじゃないか、という邪側故の記述ですが、
まあでもポピュラリティの有無と個人的な感性に呼応するかどうかって有関係のようでいて無関係なのでね。
自分にとっては正直大切にしている音楽・・・って断言出来るレベルの作品です。




もうこれ以上
これ以上ない情が欲しくってさ
欲しくってさ
妄想上ではとっくにヒーローなんだけど (MEDAMAYAKI)



結構、
日本人って・・・
これは批判とかではないんですけど、
ある程度浮かないように共感を得れるように最大公約数的な言葉や判断を選ぶものだと思うんです
ただ、そうなってくると、そこに「本当の自分」はいるのか?という疑問が出てくる
そういう中で、
長澤知之の紡ぐ歌詞って本当に「今思ってる事をそのまま出しました!」的な・・・
公約数とか始めから無視してるような明け透けな言葉だし遠慮とかも一切ないし、
でも、
やさぐれてるだけじゃなくて「僕らの輝き」みたいなピュアで力強い歌声が響く曲もあったりして、
でもそういうきれいでポジティブな気持ちもそれはそれで彼の本音のように思えるんです
つまり、
綺麗な時も、
醜悪な時も、
包み隠さずそのまんま出しました!みたいな、
そういう公約数ではない本来の意味合いでの「等身大っぷり」が長澤さんの音楽の魅力であり、
またそれが彼の音楽の絶対的な個性に成り得てる気がして・・・素敵に感じられるんだと思いますね。





夜は彼女の家でバラエティを観てた
何だか笑うツボが違ってイラッと来ちゃってさ
人間なんてファンタジーだと思ったよ (JUNKLIFE)




人間には「(賞賛されるべき)正しい感情」と「(嫌悪されるべき)正しくない感情」があって、
長澤知之ってその両方を歌ってるように聴いていて感じるんです
ま、このアルバムはどっちかって言えば後者寄りですけど笑
ただ人として、
殊勝な考えを出してる時って意外とその瞬間瞬間だけだったりして、
普段からめちゃくちゃ高尚なことばっか考えてる訳ないじゃないですか(断言してるし笑)。
すっげえ下らない事だって考えるし
すっげえわがままな事だって考えるし
すっげえ自分に都合の良い事だって考える、
でも「そこ」って意外と・・・意外と、でもないですかね?
きれいにスポイルされがちなんですよね 
でも、彼は“そういう感情”を(少なくとも今作では)ピックアップしていて、
そこが人間味溢れていて聴いていて素敵だと感じるし日々のうっぷんが晴らされていく、
ストレスがどんどん減っていく感触もあったりするんですよね笑
それは感情を作用させるアイテムとして聴いてる、ってことではなく、
ごくごく自然に自分の感情とシンクロして聴いてるとスッキリする感覚があるんです
で、先述の通り純粋に美しい感情を歌に乗せた曲もあったりするんで、
ネガポジイコール人間らしさと仮定するならばシンガーソングライターとしては破格なくらい人間味溢れていて素晴らしい
その上、ちゃんと練り込まれたメロディやダイナミックなアレンジ、ちゃんと上手い歌・・・など
歌詞先行でもなくフィジカル的な部分でも最高だったりするので好きな人はホント好きになると思う
嘘のない歌・・・って書くと、
凄く安っぽいというか、
じゃあ他は嘘だらけですか?と疑問もわくかも、ですけど(笑
でも、そういう不安を度外視するならば、聴いていてふとそういう言葉が浮かんでくる、、、
というのもまた偽りない自分自身の確かな本音ではあります。いち歌手の魂が宿っている渾身の名盤ですね。





貴方の事を延々と書いても貴方に届きはしない
ダイアリー ダイアリー 僕の妄想的ポスト (P.S.S.O.S)




好きな曲はこれまた迷う感じ・・・
具体的に書くと「JUNKLIFE」と「MEDAMAYAKI」どっちを赤字にするかでめっちゃ悩みました
「MEDAMAYAKI」は本作でも唯一パンキッシュな楽曲でそれだけでも貴重なんですけどね
アグレッシブな弾き語り「俺はグビ」も聴いてて何度も頷いてしまう感傷的な歌詞だし、
当てつけのような「マンドラゴラの花」も聴いててかなりスッキリする(笑
シンプルに良い曲である「明日のラストナイト」「回送」もあったり、
オルタナティブで情念を感じる「死神コール」も壮絶、
喧噪とかストレスから脱却してのんびりと~というテーマの「はぐれ雲 けもの道 ひとり旅」もまた美メロな名曲、
皮肉たっぷりのロックンロール「THE ROLE」もまた悲哀もありつつ痛快で痺れるナンバー、
デビュー曲「僕らの輝き」は希望を力強く歌うこれはこれで普遍的な名曲、
メロディの芯の強さも心地良い「三日月の誓い」もまた違った角度からの名アンセムですよね
・・・と、最初っから最後まで粒ぞろいの傑作ですので、
全15曲という曲数の割には飽きずに最後まで聴けると思う
擦れた感じの曲とピュアな感じの曲が混在してるのもまた聴きやすさに貢献してるんでしょうね。


その中でも、
敢えてお気に入りを上げるとしたら、
やはりベタかもしれませんが全部リードトラック(であった)3曲ですかね
「JUNKLIFE」は美談とかとは完全に距離を置いて個としての素直な心情を歌ってるのが色々な意味で凄い
それは一見すると殊勝でない考えを歌ってるかもしれませんが確かな本音でもあると自分は思う
一番好きな曲は「EXISTAR」と「P.S.S.O.S」かで相当悩みますね
でも正直そこは曖昧にしときたいですね(笑
前者は、
例え嫌われても自分らしさを貫く、という(ある意味)男らしいロックナンバー、
能動的に歌詞の中で孤独を選びひたすら上を見つめるその様はロールモデルにしたいくらい格好良い
後者は、
長澤さんの曲の中では有名な方、、、かな
ひたすらに病んでてダウナーで、でもドラマチックでもあるロッカバラード
タイトルがまた秀逸でギリギリの人間の心情をこれ以上なく上手く表しています
この曲こそ理屈ではない人の本質を描いていて聴いてると気持ち泣けてくる大名曲だと思う。









今回、
歌詞にフォーカスを絞って感想を書きましたが、
楽曲自体の曲調に関してもフォーキーなものから
直球のロックンロール、オルタナ、パンク、アコースティック、
バラード、J-POP(っぽいもの)、ロッカバラード・・・と非常に幅広い
長澤さんの歌も繰り返しになりますが癖はあるもののビブラートがよく効いてて上手いと思う
そういう基礎的な部分のハイレベルさにもまた賞賛の意を表したい豊かな音楽絵巻、です。



史上最大の危機!?/しょうあんと日々。 第20話 感想(コミックキューン2020年6月号)

2020-05-07 | しょうあんと日々。
2重にカワイイ。








今月号はちょっと遅れました
というかコミックキューンを買うの自体が遅れました
一応このブログ、コミックキューン応援ブログ(のつもり)なんですが、
その割には記事の更新頻度がかなりスローな事になってるのでキューン読者に認識されてるのかが不明ですね(苦笑
しかし、しょうあんのアクリルキーホルダーをかばんに付けてるのでしょうあんとは毎日顔合わせてます
それがとっても幸福で・・・思わずニッコリしてしまいますね(超笑顔)。

基本的に自分は、
自分が大好きな作品ほどアニメ化を望まない性格なんですが(申し訳)、
この「しょうあんと日々。」だけは例外で是非アニメ化して欲しいって思うんです
それは純粋に動いてるしょうあんが観たい・・・!っていう気持ちからです
今現在連載されてる漫画の中でもズバ抜けてキャラの魅力に秀でてると信じてやまないので、
これからも手を抜かず毎月コツコツ応援出来たら、、、と思います。




う~ん、羨ましい←



で、最新号は猫でした
なるほど、同じダイナマイト、人間、魚など色々なゲストが出てきましたが、
そういうのが出るんなら犬猫あたりが出て来ても正直おかしくないですもんね
ただ、しょうあんよりも身体が大きい「野生の」生き物なので・・・
始めはビビりますよね(笑
そんなしょうあんの反応が微笑ましくてクスクスしつつ、
結構かわいそカワイイそのまんまの姿でそんなトコも良かったように思います

しかし、
猫に懐かれて(気に入られて?)、
くんくんされたりペロペロされたりモフモフされてるしょうあんは更に可愛かったです・・・!
さりげにおっぱいも触られてましたね・・・!←
って、
そんな感想ばっかかよ(笑)と今自分で自分に呆れましたが、
何気にしょうあん、ペットらしいペットに触れたのって(多分)初めてだと思うんで・・・
鳥も魚もペットって感じじゃなかったですしね
そういう意味では、
初めてかわいらしいペットに触れてちょっと頬赤らめてドキドキしてる風の姿が一番ときめきました
まあとはいえあくまでちょっと頬赤らめただけなんで本格的に可愛くなるのは多分次号かな
でもなんか猫としょうあんの組み合わせも新鮮でそんな所もまた面白かった20話目でした(特に最初に引用したカット!)。
しかしひたすら猫に舐められてるシーンはかなりシュールでしたね・・・笑







名前は「みーちゃん」、
今までのゲストと同じように、
いつかいなくなるのかもしれませんが、
この子としょうあんの絡み(変な意味でなく)にも大いに期待してます
扉絵の二人が早くも似合ってて可愛くて日常系なのに次の話数が既に気になってますね・・・笑

あと今月はもうちょっと早めに他のキューンの作品の感想も書こうと思う(予定)。



「救えなかった」という十字架。/ナースエンジェルりりかSOS 第16話「天使の誓い ふたたび」 感想

2020-05-06 | ナースエンジェルりりかSOS
観返してたらやっぱちょっと泣いた。









りりかは、
加納先輩を失ったショックから立ち直れずに居た
そこには・・・色々な感情が付随してたんだと思います
勿論、
純粋にカノンとのお別れが辛いっていう小学生の気持ちもあったと思う
でもそれだけじゃない、
加納先輩はおてんばだったりりかを心の底から認めてくれた人
りりかにとっては太陽のような人物でありモチベーションそのものだったんだと
そんな風に感じました。ただ、そうやって今は理屈で感想を書いてますけど、
それ以外にやっぱり理屈では説明出来ない感情もあったんだと思う
だから、りりかの姿を観ていてこっちも(ちょっとだけ)泣いてしまった
全部が全部説明出来るような感情じゃない、ただ一つ、確かなのは、「淋しい」という気持ち、それだけ。
図らずも(図ってたのかもしれない)主題歌のような状況にりりかは陥ってしまった訳ですね。




みゆきさん(実は)とってもいい人。



加えて、
りりかを悩ませたのは、
「守れなかった」という想いでした
何も悲しいのは、淋しいのは自分だけじゃない
みゆきさんとの会話で加納先輩が居なくなって淋しいのは他のみんなも、同じだと気付いた
気付いたからこそ、気持ちが優しいりりかはそこに罪悪感を受けてしまった
無力感もあったでしょうし、
ただいなくなって悲しいってだけじゃない
そこには、
大なり小なり「救えなかった」という十字架を背負ってしまった部分もあったんでしょう
つまりは一言では説明出来ないくらい複合的で圧倒的な悲しみの渦にりりかは居た、っていうこと
ちなみにこの時りりかは意図的に食事を取らない描写が2つくらい散りばめられていて、
その辺りも正直しっかりした脚本だよなあ~って改めて感じましたね(笑







そんなりりかを一番気に掛けて心配してたのは星夜でした
好きな女の子を元気付ける為に冗談言ったり、
パンあげようとしたり、
一人の時はいつ刺客が襲って来るか分からないから常に気を張ってたり、
拒食がきっかけで貧血で倒れたりりかを救急車で運んだり。。
明らかに頼れるナイトっぷりでしたね
でも、好きな女の子の為にそこまでしても頑張りたい気持ちは理解出来ますし健気ですし・・・尊い、ですよね(笑
今までは幼さ故に素直になれずにあんまり星夜の良さが彼女に伝わらなかっただけで、
加納先輩がいなくなったことで星夜の頼もしさや優しさが浮き彫りになる流れが面白い
と、同時に星夜自身もりりかの悲しみ等に触れて大人になった部分もあったんでしょう
少なくとも星夜がいなければりりかの復活は無かった訳ですしね。




このりりかがめちゃくちゃ可愛すぎて相当ときめいた(笑



そこで、
りりかも気付く訳です
「自分は一人じゃない」
正直、
加納先輩・・・
カノンへの想い入れが強すぎて周りが見えなくなってた部分はあったかもしれない
自分にはもう何も無いと塞ぎ込んでた風にも見えてたけど、
でも、
自分がピンチの時に心配して助けてくれる友人がいる
ダメな自分を叱って励ましてくれる家族がいる
居るだけで楽しくなるみんなもいる・・・
りりかも年齢的には子供だけど、
心は決して子供のままでもない
そのくらいの“「当たり前」の尊さ”に気付けるぐらいはきっともう大人、なはずだから。
そこで初めて?見せた星夜への照れた表情はあまりにも可愛すぎて悶絶ものでした・・・!!
ある意味、加納先輩の時よりも生々しいというか少女漫画のヒロインみたい、というか。
ここまで星夜にときめくシーンはほぼゼロだったのも加味して相当グッと来ました
有り体な表現を使えば「萌える。」って感じですかね(笑
段階を踏んでここまで来た分、
星夜×りりかは尊みがヤバい事になってました!(どうでもいいけど90年代にこんな言葉なかっただろうに笑)。




デューイ様ますますイケメン。



結果として、
りりかは戻って来た。
ナースエンジェルは復活した。
もう、
褒めてくれる、
認めてくれる、
支えてくれる、
そんな「頼れる」加納先輩・・・カノンはもう、いない。
だけど、
自分の身の回りの人々が、
自分を気にしてくれる友人が、
酷い目に遭わされて黙ってるほどりりかは薄情じゃない
そして、それを許せるほどりりかの優しさは伊達じゃない。
この世の誰よりも優しく、
この世の誰よりも思い遣りが強い
そんなりりかがナースエンジェルを辞めたり出来る訳がない!・・・と個人的には観始めた時から信じてました
だって、そういう素養があったからこそ、カノンも認めた訳ですから、
そんなカノンが認めたりりかがヤワなはずがない!!
・・・と、
初っ端から(メタ的な視点を全部取っ払った所で)自分は信じていましたね

もう加納先輩はいない、
だけど、
自分の大事な人たちの命を、生活を、未来を守る為、
りりかは涙を流しながら再びこの戦場を駆ける事を決めた・・・姿はとっても凛々しくて素敵でした
今回引用したカットは全部16話からですがそのカットは敢えて引用しなかったので、
是非りりかの逞しくて素晴らしい姿を(ソフトで)観てもらえればこれ幸いです


正直、
カノンがいなくなったけど、
今回もめちゃくちゃ面白くてハッとする話数でしたし、
何より今回のりりかは色々な意味で大人っぽくてドキドキしました
ま、このアニメ自分が小学生の時観てたやつですからその時の感触も残ってるんでしょう(笑
りりかの圧倒的な悲哀を描きつつ、身近な人の献身的な行動で再び気付いて立ち上がる・・・っていう
誠実極まりない展開が大絶賛したいくらい素晴らしくてやっぱこのアニメ大好き・・・!となりました
そんで、星夜に対してのりりかの態度もちょっと変わって来たのもラブコメ的に良かったです笑
りりかの友達たちも含めてりりかの周りにいる人々の優しさもとっても素敵でしたね。
 感想としては約2か月ぶりになってしまいましたが間を空けた分想いも込めれた気がします。
これからも「りりか」好きの方々、どうかよろしくお願いします。










ところで、
りりかも可愛かったけど、
星夜も正直かなり可愛かった・・・(笑
ショタの血が目覚めそうになりましたが←
細かい所まで触れるとみゆきさん達の会話が面白かったり、
久々のグレート達の登場で大地監督らしいコメディセンスも堪能出来たり、
「めきめきトゥナイト」(笑)とかパロディも抜け目なく差し込んでたり“笑い”的な意味でもすごく良かったです
そう考えると泣けて笑える訳ですからかなりレベルの高いことやってるなあ、と笑
というか凄く多角的に楽しめる話数だと思いますね。

あと、戦闘に関しても星夜が粘ったお陰で対りりか用のエネルギーが無くなっていた、、、って考察すると、
そこに関しても良く出来ててやっぱ脚本しっかりしとるわ、と感じられましたね
貧血で倒れたのもちゃんと伏線ありきでしたしこのアニメのそういう部分もまた好みです。。




私たちは(きっと)みんな、こう。/阿部共実「ちーちゃんはちょっと足りない」

2020-05-06 | 単行本感想
                      









この漫画を読んで一番に感じたのは、
「これ少年誌じゃ出来なかったんだろうな・・・或いは青年誌でも厳しいかもしれん。」って事でした
サブカル系の雑誌で連載するべき漫画だったんだろうな~とは強く感じましたが(まあその雑誌未読なんですが汗)、
別に過激な事とかは一切ないんです、
結構・・・
勧善懲悪だとか起承転結とか、そういうスッキリするもんのない漫画なんですよ
どっちかっていうと最後までスッキリしないまま終わる感じ、、、というか、それが味だと思うんですけど。

現実でもそう、
何もかも解決してハッピーエンド!
何もかも裏目に出てバッドエンド!みたいな、
そういう物語チックというかちゃんとオチが付く事ってあんまないですよね
それを漫画の中でやっている漫画・・・とか書くと興味持って貰えるんでしょうか
 

例えば、
この漫画にはある「いけないこと」をした人物がいて、
普通だったら・・・普通っていうか、少年誌や青年誌だったら勧善懲悪及び因果応報とか、
まあ何らかの形で読者がスッキリする方向に持っていくと思うんです
でも、
最後の最後まで「いけないこと」をしたまんま終わっちゃうんです
でも、その人物が最悪でした!って感じで後味悪く終わっている訳でもなく、
この人物にはダメな部分も相当多いけど、でもこういう良い部分もあるんです。みたいな・・・
そう考えると、
凄く多面的というか、
漫画のキャラではあるんですけど、
どのキャラも漫画漫画してないっていうか、
それが魅力というか味に昇華されてると思うんですけど、
それはキャラの思考や性格の話であって絵柄とか演出はコミカルに仕上がってるんです
だから上手い具合にリアル寄りにも漫画寄りにも行かずに「中間」を保ってるというか・・・
それがこの阿部共実という作家さんの持っている確かな個性かな。と強く感じた漫画でした
正直、かなり面白かったし、
少年誌とか青年誌の漫画と違って色々と曖昧な部分も多いんで、
そこを「リアル」だと強く感じられればめちゃくちゃ楽しめる漫画だと感じます

最後に一つ、
表紙とかタイトルでちーちゃんの漫画、だと誰しもが思うでしょうが、
この漫画の主人公は表紙に映っているちーちゃんではなく、
ナツだと思いました。
そう考えると、これって普遍的なお話なんですよね。読めば分る~って感じの漫画でした。





新・syrup16g全曲レビューその10「Missing」

2020-05-04 | 新・syrup16g全曲レビュー
                      








「Missing」はある意味ポジティブな曲だと思う。
「どの辺が?」と問われたらちょっと答えづらくはあるんですけど(笑
ただ・・・
核となっているのは「泣きながら捨てに行こう。」って部分だと思います
想像してみて欲しいんですけど、
例えば、
履き潰して穴が空いたような靴を、
いくら思い入れがあるからといってそのまま履き続けていても
そこに「未来」はないですし、多少名残惜しくても潔く捨てた方がいいじゃないですか
一度亀裂が入ったり「届かないな。」と感じたものに未練がましくifを期待するより、
新しい自分になって新しい可能性を模索した方が良い・・・
この曲はそういう風に思えるんです
また、
泣きながら捨てに行こう。ってフレーズ自体も良いですよね
ただ捨てるんじゃなく、泣きながら捨てに行く~っていうのがsyrup16gらしいですし、
一見鬱でネガティブに思えるかもしれませんが、考え方によってはポジティブな行為でもある
何かに固執し過ぎたり未練がましく追い続けても正直いいことってあんまり無いですから、
そういう意味合いでは自分「だけ」の大切な想いに対するレクイエムのような曲・・・と言っても良いでしょう。



ただの大丈夫な人でいいじゃない
そうでしょう
コンディション最悪の時もそばに
居てくれる
ただの最悪の人でいいじゃない




しっとりしたリフ、
(実は)しっかりとしたメロディラインも秀逸な曲ですが、
この曲が伝えたい事って結構分かりにくいようで分かりやすいものだと思う
理想とか、
願望とか、
イメージする「自分」には程遠い「何か」に自分はなってしまったけれど、
でもよくよく考えてみればそうそう悪いことばっかでもないし、
希望するハードルが高いからこそ妙な苦しみが生まれる
そういう“十字架”から自分自身で自分自身を解放してあげて、
今ある幸福だったり今ある素敵を自分自身でもっと気付いたり受け入れたりしても良いんじゃない?っていう・・・
刺激的なフレーズとは裏腹に凄く建設的なメッセージ・ソングにも自分は感じたりもします
それは妥協とか諦めとかではない、
どんなにあなたが自分の事を最悪だと感じてようが見方を変えればきっと単なる「良い人」に過ぎなくて、
だとしたら、そのまんまの自分を受け入れて進めばいいんじゃない?っていう・・・
ある種の「解放」を歌った曲にも思えて隠れた名曲だと個人的には思ってます。
どうしても再開後の曲はピーク時の曲と比べてあんま語られませんが、
個人的には劣らないくらい素敵な事を歌ってる、、、と感じる
この曲もそう感じる中の一曲、であります。



今だけは。/セメルパルス 第五話「神之椅 美緒」 感想(コミック百合姫2020年6月号)

2020-05-03 | 荻野純
そのぬくもりに用がある。









先月、
単行本1巻が出ましたが、
ファンとしてはどうだったのか・・・が気になります
結構長年この方の漫画に関して感想を書き続けているので、
多少の贔屓目もあるかもしれない、、、いや、「無い。」って断言はしたいんですけど
正直思い入れも強いのでどこかで「応援したい。」という気持ちはあるんでしょう
しかし、
それを差し引いても興味深く面白い漫画だと感じます
誰かを犠牲にしてもこの地球を守るか、
それとも地球を捨ててまで誰かを守るか。。
それで、
前者を選んだ人々の物語。って書くとぶっちゃけ興味深さは強いと思う
実際この5話でもこの星を、みんなを守ろうとした挙句実の妹を殺めてしまった様子先輩の痛みが伝わって来る
でも、かといって、野放しに出来るかあの化け物を?って考えると受け入れざるを得ないのもまた事実。







そう考えると、
ある意味物凄く現実に根差した漫画のようにも思えます
きれいごとを言って逃げたり放棄することを許してないですよね
心情的にこの地獄を歩まざるを得ない構成にはなっていると思う
漫画でありながら、キャラが取っている行動はかなり現実的なものに感じる
だからこそ、 理解者及び自分の傍に居てくれる人が様子にも命乃にも「重要」なんでしょう・・・!って考えると、
この5話で描かれている二人の相様がクローズアップされるのにも納得感があるんですよね
そりゃ、
冷徹を選んでる人間だからこそ、
他人のぬくもりが絶対に必要なんだ、と・・・。

本当はみんな強がってても、
どこかで「一人では淋しい。」って想いがあるもんなんですよ
そういう人の根源的な気持ちがよく表れていて素敵な話数だったと思います
それと、
ここまで一気に物語的に駆け抜けてきた分、
今月ちょっとテンポを落としてたのも個人的には有難かった
単行本1巻に合わせるようにこの漫画自体の紹介にも成り得ている話数だと思ったので、
是非この回からでもこの作品の面白さに触れてみて欲しい・・・ですね
狂気に満ちている現状を生き抜く為には、
誰かの「何か」がどうしても必要。
それが良く出てました。だから共感出来たのかもしれないです。